136 / 191
Ⅲ、二人の皇子
33、愛する君と間接キス(帝都到着)
しおりを挟む
「人が多いなーっ」
「ジュキったら、スルマーレ島に着いたときもそんな感想じゃなかった?」
そうだっけ? 確かにスルマーレ島もにぎやかだったが、帝都は人の波も時間の流れも、もっと速く感じる。
「運河がいっぱいあってスルマーレ島みたい!」
嬉しそうなユリアにレモが水を差す。
「スルマーレ島の運河はもっとずっと細かったけどね」
つい俺も、
「スルマーレ島って通りもせまくて緑とかないけど、帝都は街路樹があっていいな」
「二人ともわたしの故郷の悪口言っちゃだめーっ!」
「ごめんごめん」
「悪ぃ悪ぃ」
帝都は東を瘴気の森に、北を山々に、南を海に囲まれた天然の要塞都市だ。街には海からの水が幾筋も流れ込み、運河を形成し船による物流を支えている。
「私たちの大陸って『水の大陸』って呼ばれるだけあって、水の豊かな土地が多いわね」
「それもドラゴネッサばーちゃんのおかげかもしれねぇけど」
南の海を越えた先にある「火大陸」は、火の精霊王たる不死鳥が守護精霊だから、四季がなく一年中夏だと聞く。
宿でちょっと休んでから、俺たちは帝都めぐりに出かけた。
皇帝陛下の住む宮殿、聖魔法教会本部である「マジカサクラ大聖堂」、皇后劇場などを見て回る。中に入ったのは大聖堂だけだけど、どれも外観だけでも大きくて見ごたえあって楽しい。
ジェラートなんか食べ歩きして、すっかり観光気分である。
「これうっま!」
思わず声をあげた俺に、レモが興味津々、
「ジュキのなに味?」
「えーっと、塩キャラメルバターピーナッツ? 甘じょっぱくてうめぇよ」
「え~、しょっぱいジェラートなんて想像できないわ!」
だろうな。間接キス誘ってみるか。
「ちょっとなめてみ」
ジェラートを差し出すとレモはなんの抵抗もなく、ぺろっと行った。
「わぁ、コクがあっておいしいわ! 私のも食べてみて! 世界樹のメープルシロップがけバニラよ!」
自分の買ったジェラートを勧めてくれるレモ。ぺろっとなめると――
「おっ、ほどよい甘さ。香りがいいな~」
なにこれ、好きな女の子とジェラートなめあうとか、幸せすぎるんですけど! 帝都来てよかった~!
「うふふっ、ジュキの舌って爬虫類っぽくてかわいーっ!」
あ。しまった。人族に変装してるの忘れて堂々ジェラートなめてた。
「先祖返りの影響なんだよ。普通の竜人族はこんなじゃないから」
ちょっと落ち込む俺に、
「私、舌の先まで全部含めてジュキが大好きよ!」
レモが往来の真ん中で愛の告白を始める。ちょっと恥ずかしくてうつむく俺を、通りを行く人たちが笑いながら振り返る。
「レモせんぱいたち、女の子同士がイチャイチャしてるようにしか見えないからね?」
五段重ねジェラートにかぶりつくユリアに釘を刺された。
歩いているうちに魔石救世アカデミー本部が入っている屋敷の前にさしかかる。街路樹の陰から、出入りする一般会員をながめるユリア、
「みんな死んだ魚の目ぇしてるね! 鮮度悪そ~」
「なんでも食う対象にすんな」
一応突っ込んでから、同意する俺。
「本当にみんな生気がないな」
「洗脳でもされてるのかしら?」
レモも薄気味悪そうに彼らを見ている。
浮かれた気分もすっかり冷めちまった。俺はレモとユリアの通っていた魔法学園も見てみたかったのだが、レモがあえて遠回りした。
夕焼け空に教会の鐘の音がとけてゆく。
「そろそろ師匠との待ち合わせ時間ね」
レモは鐘の打つ数を数えている。今日の夕食は師匠がごちそうしてくれるのだ。
「チェントロ大橋のたもとで待ち合わせだっけ?」
俺には場所が分からない。
「案内するわ」
「よかったぁ」
安心した声を出したのは俺じゃなくてユリア。一年半くらい帝都に住んでたんだけどな、この子は。
師匠が俺たちを連れて行ってくれたのは、ほどよく庶民的な雰囲気の飯屋。
メインディッシュが出てくる前、食前酒を飲みながらナッツをかじっていると、師匠が思いがけぬことを告げた。
「明日、第二皇子エドモン殿下と会うことになりましたから」
「へぇ」
人ごとだと思って適当な相づちを打つ俺に、
「きみたち三人も一緒に行くんですよ?」
「ふぇっ!?」
思わず変な声が出た。
「ここであまり大きな声で話すわけにもいきませんが、明日の午後の作戦に関する打ち合わせです」
「俺、どんな格好して行けば――」
皇子と謁見ってことは正装する必要とかあるのかな!?
「そのままで構いませんよ。街を歩くとき正体がバレてはいけませんから。もちろん殿下には事情を伝えてあります」
マジか。第二皇子殿下に謁見するってぇのに―― 故郷の母さんたちが聞いたら目を丸くするような機会なのに、俺は女の子の格好で会うことになるのか。
「ジュキくん、もう取っちゃえば?」
「「ぶっ」」
ユリアのトンデモ発言に、レモと師匠が同時に飲み物を吹いた。
「お、おま……ユリアお前、そんなこと言ってっとしっぽ引っこ抜いちゃうぞ!」
俺もちょっと腹を立てて、ユリアの子犬みてぇなしっぽをねらう。
「うきゃきゃきゃきゃっ! ジュキくんしっぽさわっちゃだめぇっ!」
店内で大騒ぎして、お運びのねえちゃんにちょっとにらまれる俺たちだった。
そして翌日。俺たち三人はセラフィーニ師匠と、彼のかつての部下だという騎士団の師団長にともなわれて、宮殿のある島にやってきた。
宮殿は中央の島と、それを囲む小島に建っており、それぞれの屋敷同士が空中回廊で結ばれていた。第二皇子が使っている南西の屋敷に小舟をつける。
「や、やべぇ。緊張する」
「ご安心なさいませ、アルジェント卿」
声をかけてくれたのは、立派なひげを生やした師団長。
「エドモン殿下は女の子には優しいですから」
「いや俺、女の子じゃないし」
何も言わずあさっての方を見る師団長。
代わりに師匠が屋敷の大階段を上りながら、
「エドモン殿下は美少女に目がありませんから、むしろ気を付けてくださいね」
「なんだって?」
俺は眉をひそめ、左右を歩くレモとユリアを抱き寄せた。
「安心しな。あんたたちは俺が守るから」
なぜか二人は、俺の腕の中で困ったようにほほ笑んだ。
師匠が応接間らしき部屋の扉をたたくと、すぐに中から侍従らしき男が開けてくれた。
そのうしろから両手を広げて、若い男が飛び出してくる。
「よぉぉぉこそぉ! 僕のカワイ子ちゃんたちぃっ!」
─ * ─
まさかこいつが第二皇子!? 作品フォローしてお待ちください!
「ジュキったら、スルマーレ島に着いたときもそんな感想じゃなかった?」
そうだっけ? 確かにスルマーレ島もにぎやかだったが、帝都は人の波も時間の流れも、もっと速く感じる。
「運河がいっぱいあってスルマーレ島みたい!」
嬉しそうなユリアにレモが水を差す。
「スルマーレ島の運河はもっとずっと細かったけどね」
つい俺も、
「スルマーレ島って通りもせまくて緑とかないけど、帝都は街路樹があっていいな」
「二人ともわたしの故郷の悪口言っちゃだめーっ!」
「ごめんごめん」
「悪ぃ悪ぃ」
帝都は東を瘴気の森に、北を山々に、南を海に囲まれた天然の要塞都市だ。街には海からの水が幾筋も流れ込み、運河を形成し船による物流を支えている。
「私たちの大陸って『水の大陸』って呼ばれるだけあって、水の豊かな土地が多いわね」
「それもドラゴネッサばーちゃんのおかげかもしれねぇけど」
南の海を越えた先にある「火大陸」は、火の精霊王たる不死鳥が守護精霊だから、四季がなく一年中夏だと聞く。
宿でちょっと休んでから、俺たちは帝都めぐりに出かけた。
皇帝陛下の住む宮殿、聖魔法教会本部である「マジカサクラ大聖堂」、皇后劇場などを見て回る。中に入ったのは大聖堂だけだけど、どれも外観だけでも大きくて見ごたえあって楽しい。
ジェラートなんか食べ歩きして、すっかり観光気分である。
「これうっま!」
思わず声をあげた俺に、レモが興味津々、
「ジュキのなに味?」
「えーっと、塩キャラメルバターピーナッツ? 甘じょっぱくてうめぇよ」
「え~、しょっぱいジェラートなんて想像できないわ!」
だろうな。間接キス誘ってみるか。
「ちょっとなめてみ」
ジェラートを差し出すとレモはなんの抵抗もなく、ぺろっと行った。
「わぁ、コクがあっておいしいわ! 私のも食べてみて! 世界樹のメープルシロップがけバニラよ!」
自分の買ったジェラートを勧めてくれるレモ。ぺろっとなめると――
「おっ、ほどよい甘さ。香りがいいな~」
なにこれ、好きな女の子とジェラートなめあうとか、幸せすぎるんですけど! 帝都来てよかった~!
「うふふっ、ジュキの舌って爬虫類っぽくてかわいーっ!」
あ。しまった。人族に変装してるの忘れて堂々ジェラートなめてた。
「先祖返りの影響なんだよ。普通の竜人族はこんなじゃないから」
ちょっと落ち込む俺に、
「私、舌の先まで全部含めてジュキが大好きよ!」
レモが往来の真ん中で愛の告白を始める。ちょっと恥ずかしくてうつむく俺を、通りを行く人たちが笑いながら振り返る。
「レモせんぱいたち、女の子同士がイチャイチャしてるようにしか見えないからね?」
五段重ねジェラートにかぶりつくユリアに釘を刺された。
歩いているうちに魔石救世アカデミー本部が入っている屋敷の前にさしかかる。街路樹の陰から、出入りする一般会員をながめるユリア、
「みんな死んだ魚の目ぇしてるね! 鮮度悪そ~」
「なんでも食う対象にすんな」
一応突っ込んでから、同意する俺。
「本当にみんな生気がないな」
「洗脳でもされてるのかしら?」
レモも薄気味悪そうに彼らを見ている。
浮かれた気分もすっかり冷めちまった。俺はレモとユリアの通っていた魔法学園も見てみたかったのだが、レモがあえて遠回りした。
夕焼け空に教会の鐘の音がとけてゆく。
「そろそろ師匠との待ち合わせ時間ね」
レモは鐘の打つ数を数えている。今日の夕食は師匠がごちそうしてくれるのだ。
「チェントロ大橋のたもとで待ち合わせだっけ?」
俺には場所が分からない。
「案内するわ」
「よかったぁ」
安心した声を出したのは俺じゃなくてユリア。一年半くらい帝都に住んでたんだけどな、この子は。
師匠が俺たちを連れて行ってくれたのは、ほどよく庶民的な雰囲気の飯屋。
メインディッシュが出てくる前、食前酒を飲みながらナッツをかじっていると、師匠が思いがけぬことを告げた。
「明日、第二皇子エドモン殿下と会うことになりましたから」
「へぇ」
人ごとだと思って適当な相づちを打つ俺に、
「きみたち三人も一緒に行くんですよ?」
「ふぇっ!?」
思わず変な声が出た。
「ここであまり大きな声で話すわけにもいきませんが、明日の午後の作戦に関する打ち合わせです」
「俺、どんな格好して行けば――」
皇子と謁見ってことは正装する必要とかあるのかな!?
「そのままで構いませんよ。街を歩くとき正体がバレてはいけませんから。もちろん殿下には事情を伝えてあります」
マジか。第二皇子殿下に謁見するってぇのに―― 故郷の母さんたちが聞いたら目を丸くするような機会なのに、俺は女の子の格好で会うことになるのか。
「ジュキくん、もう取っちゃえば?」
「「ぶっ」」
ユリアのトンデモ発言に、レモと師匠が同時に飲み物を吹いた。
「お、おま……ユリアお前、そんなこと言ってっとしっぽ引っこ抜いちゃうぞ!」
俺もちょっと腹を立てて、ユリアの子犬みてぇなしっぽをねらう。
「うきゃきゃきゃきゃっ! ジュキくんしっぽさわっちゃだめぇっ!」
店内で大騒ぎして、お運びのねえちゃんにちょっとにらまれる俺たちだった。
そして翌日。俺たち三人はセラフィーニ師匠と、彼のかつての部下だという騎士団の師団長にともなわれて、宮殿のある島にやってきた。
宮殿は中央の島と、それを囲む小島に建っており、それぞれの屋敷同士が空中回廊で結ばれていた。第二皇子が使っている南西の屋敷に小舟をつける。
「や、やべぇ。緊張する」
「ご安心なさいませ、アルジェント卿」
声をかけてくれたのは、立派なひげを生やした師団長。
「エドモン殿下は女の子には優しいですから」
「いや俺、女の子じゃないし」
何も言わずあさっての方を見る師団長。
代わりに師匠が屋敷の大階段を上りながら、
「エドモン殿下は美少女に目がありませんから、むしろ気を付けてくださいね」
「なんだって?」
俺は眉をひそめ、左右を歩くレモとユリアを抱き寄せた。
「安心しな。あんたたちは俺が守るから」
なぜか二人は、俺の腕の中で困ったようにほほ笑んだ。
師匠が応接間らしき部屋の扉をたたくと、すぐに中から侍従らしき男が開けてくれた。
そのうしろから両手を広げて、若い男が飛び出してくる。
「よぉぉぉこそぉ! 僕のカワイ子ちゃんたちぃっ!」
─ * ─
まさかこいつが第二皇子!? 作品フォローしてお待ちください!
0
あなたにおすすめの小説
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。
無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。
やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる