抜けるような青空

笠原久

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第三章

降下大山8

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「だ、大丈夫!?」

「平気よ……これぐらい、いつものことよ……」

 シュゼットは震える手でかばんから白光石はっこうせきを取り出した。肩の治療を開始する。淡い光が彼女の体全体を包みこんだ。

 もちろん治療と平行して寒さと高山病への対策も忘れない。放っておいたら魔術を使うどころの話ではない。凍死や凍傷の危険も高かった。

 本来ならば、リックにも同じ魔術を使うべきだったのだが、今のシュゼットにそんなことを考えている余裕はなかった。はた目にも、疲労していることがよくわかるほどに衰弱していた。

「空挺手の降り方って、豪快なんだね」

 リックが白い息を吐き出しながら言うと、シュゼットはゆっくりと身を起こした。

「毎度毎度、これが大変なのよね……。だから地上に行くのが面倒で、ずっと浮遊島にいる空挺手とか、戻るのさえ嫌になって地上で暮らす空挺手もいるのよ」

「地上暮らしの人間なんているの?」

「クニークルスの里に行けば会えるわよ? あるいは、カペルの里ね……。ま、基本的に一代限りだから、人間の里ができたりはしないんだけど」

 混血自体は可能だが、人間と地上の民同士で子供を作っても人間は生まれてこない。生まれるのは相手の種族と同じ子供だ。

 フェーレースと人間で子供を作ればフェーレースが、クニークルスと作ればクニークルスが生まれてくる。もちろん先祖返りもしない。

 人間同士で子供を作れば人間の里も作れるのだろうが、そもそも地上に降りる空挺手の数は少ない。

 しかも興味本位で世界中に散らばっているからそうそう出会わない。なにより地上に人間の拠点を作る意味がない。

 空挺手にとって、すでにクニークルスの里をはじめとした、地上で活動するのになんの不満もない拠点があるのだ。

 わざわざ苦労して人間の里を作る必要などなかった。そんなことをするぐらいなら、未探索の遺跡にでも乗り込むだろう。

「地上暮らしの人間なんて珍しくもないでしょうから、フェーレースの里にもその手の話はいくらでも伝わっていそうなものだけれど」

 ほかの種族がそうであるように、フェーレースもまたクニークルスの里にはよく顔を出していた。

 温厚な種族で、穀物を始め、様々な野菜や果物を作っているのがクニークルスだ。フェーレースもほかの種族と同じように、穀物や野菜、果物を手に入れるべくクニークルスの里を訪れる。

「僕は――その、フェーレースの里のことは、よく知らなくて……」

「知らない?」

「すぐにアンフィーサに拾われたから……赤ん坊のときに」

「捨て子だったの?」

「わかんない……。はぐれたのか、捨てられたのか……。森のそばにいたらしいんだ。拾ってすぐ、アンフィーサが近場の里をあちこちまわってくれたみたいなんだけど、親は見つからなかったって」

 リックはそれから、慌てたようにつけ加えた。

「あ、でも別にさみしいとか思ったことはないよ! ずっとロゼールと一緒だったし!」

「そう」

 シュゼットはほほえんで、リックの頭を優しくなでた。

「じゃあ本当の両親のことは気にならないの?」

「うーん、気にならないっていうか――」

 リックは歯切れ悪く言った。

「なんで僕は一人だったんだろうって、思うことはある、かな……」

「捨てられた理由が気がかりなのね?」

 推測でならいくらでも言えるけれど――とシュゼットはぼやくように言った。すると、リックは猫耳をぴんと立てて顔を寄せてきた。

「わかるの!?」

「合っているかどうかはわからないわよ? ただ、噂というか、たまにそんな話を耳にしたことがあるから、もしかしたらって」

「どういうの?」

「先祖返りよ」

「先祖返り――って、両親と別の種族として生まれるってやつ? フェーレースの子のはずなのに、カニスだったりクニークルスだったりする……」

 ごく稀にだが、そういうことが起きるのだ。人間と異種族では決して起こらない現象だが、地上の民同士でならば非常に低確率で起こるという。

「カニスは集団で狩りをするの。だから、統率が乱れることを極端に嫌うわ。たとえば、自分たちの狩りに、一人で獲物を狩るのが当たり前のフェーレースが加わると、当然うまく行かなくなってしまうわけね」

「……つまり、僕はカニスの両親から生まれた先祖返りのフェーレースで、だから捨てられたってこと……?」

「確証はないけれど、そういう噂はたまに耳にするのよ。実際、ごく稀にクニークルスの里に、そういう他種族の子がいるからね」

「そうなの?」

「普通はクニークルスの里に預けられるはずなのよ。少なくとも森に放ったらかしにする、なんて真似はしないはずだわ」

「でも……そういう噂はあるんだよね?」

「そりゃ噂はいくらでもあるけどね、でも実行に移す馬鹿がいるとは思えないけど……」

 シュゼットは内心で首をかしげた。

 別にカニスにかぎった話ではない。先祖返りの子が生まれたら、クニークルスの里に預けるという慣例があるのだ。

 異種族の子を生むことは禁忌でもなんでもないし、他種族同士で子を作ることもないわけではない――少なくともシュゼットはそう聞いている。

 生まれた子は、普通は父親か母親の里で生活をする。種族が父親と同じなら父親の、母親と同じなら母親と同じ里で生きるのだ。

 ただ、先祖返りの場合、両親とは違う種族として生まれてくる。たまたま交流のある種族ならばよいが、そうでない場合は扱いに困る。困って、クニークルスの里へ連れていく。そういう形になる。

 ただ、シュゼットも地上の民について熟知しているわけではない。むしろ知らないことのほうが多い。一番交流の多いクニークルスについても、すべてを知っているわけではないのだ。

 空挺手であるシュゼットはあくまでも部外者であり、ひょっとしたら人間にはわからない細かな決まりがあるのかもしれない。

「あるいは何か不測の事態が起きたのかしらね……わからないけれど」

 仮に事故で両親が危機に陥ったのなら、その子供も窮地に追い込まれるだろう。たとえば変異種に襲われれば、当然赤ん坊だって無事では済まない。

 赤ん坊が五体満足で生きている以上、その両親が襲撃で死亡しているという状況は考えづらかった。

「ま、興味があるなら、そっちも調べてみてもいいかもね」

「今さら調査に行っても、何もわからないと思うけど……十一年も前の話だし」

「空挺手は、意外とヒマで物好きなやつが多いのよ」

 シュゼットはにっこり笑った。ちょうど白光石が砕け散って、肩の治療も終わった。彼女は服についたほこりを無造作に払うと、立ち上がった。

「さ、行きましょ。先は長いわ。ここから先は空も飛べないし」

 シュゼットは上を見上げた。

 雲ひとつない空の風景が広がっている。穏やかな天気で、何も知らない人間ならば、パラグライダーを使って遊覧飛行でも楽しもうかと考えるだろう。だが、迂闊に地上で空を飛ぶことなどできなかった。

「飛行型の変異種に襲われたら危ないしね」

 空中で、まともに変異種とやり合えるのはアウィスくらいのものだった。低空ならばカペルも戦えるだろうが、どちらにせよパラグライダーなどという自由の利かない、おまけに速度もさほど出ない乗り物など使えなかった。

 シュゼットはかばんから白光石を取り出して、自分とリックに耐寒と高山病対策の魔術をかけた。リックは目を丸くし、両の手のひらを見る。

「全然寒くない……」

「高山病のほうは気にしなくてもよかったのかしらね……さすがはフェーレースだわ。おっと、一応治療もしておくべきかしら」

 シュゼットは治癒魔術をかけた。

 だが、リックの体はどこも負傷していなかった。気流の境界線を突破した時、体をしたたかに叩きつけられたはずなのだが……この程度の衝撃ではフェーレースの肉体を傷つけられないらしい。

「呆れた頑丈さね」

「そういう種族だから」

 シュゼットはじっとリックを見つめた。

「自分の両親のこと……あなたは、恨んでいるの?」

 え? とリックが首をかしげた。

「だって捨てられたのよ? もしかしたら不本意だったのかもしれないけれど、あなたの前からいなくなってしまったことに変わりはないでしょ? ふざけるな、って……そんなふうに考えたことはないのかしら?」

 リックは呆けたような顔をした。シュゼットは悲しげにほほえんだ。

「ごめんなさい。失言だったわね。気になったものだから。忘れて」

「ああ――別に怒ったわけじゃないよ。ただ、まったく考えたことがなかったから……。ちょっとびっくりして」

「考えたことがない?」

「僕にとって、家族はロゼールとアンフィーサさんだったから。あと、猫たち」

 リックは困った顔で笑った。

「言われてみれば、確かに恨むのが普通――なのかな? でも、僕にとっては怒ったり憎んだりする相手じゃないんだ。だって、最初からいなかったんだもの。物心ついた頃にはロゼールがいて、アンフィーサさんがいて、猫たちもいて……みんなでごはんを食べたり、遊んだり、遺跡に行ったりもしたよ」

 リックはなつかしむように、ひとつひとつ噛みしめるように言葉を紡いでいった。

「変異種とも戦ったし、地上で僕が狩りをすることもあった。大きなシカを仕留めて、アンフィーサさんが解体しようとしたけど、さすがにやり方がよくわからなくって、それで近場の里に持って行って――なんてこともあったっけ。三人で浮遊島の泉で水浴びしたりとか……ああ、でも」

 とリックは苦笑した。

「魔女の夜会だけは苦手だったなぁ。苦手、というかあれ以来、そもそもあんまり他人と会わないようにしていた気がするけど」

「何かあったの?」

「大したことじゃないんだけどさ、ロゼールと一緒にね、初めて魔女の夜会に行ったとき、ほかの魔女の人たちに撫でまわされたというか、きゃあきゃあ言われて抱っこされたり色々されたりして……」

 ああ、とシュゼットは合点がいった。文字どおり猫かわいがりされたのだろう。

「で、嫌気が差したわけね?」

「うん……あれ以来、僕はあまり人と接触しないようになった気がする」

「そのわりには、浮遊島で空挺宿に来たとき、堂々とやり合っていたように見えたけど?」

「あのときはその――必死だったから。それに目的も決まってたから。むしろ釣りに引っかかった相手をどうやって使おうかなってことだけ考えてて……」

「どっちにせよ、まんまとやってのけたんだから大したものじゃない。わたしという協力者を得たことは予定外だったんでしょうけど」

「あ、うん……。それは正直、僕もちょっと困ったかな。最初だけだけど」

 言いづらそうにリックは目をそらした。

「……もうひとつ、無神経なことを訊いてもいいかしら? 答えたくなかったら、答えなくてもいいし、謝れというなら謝るわ」

「何?」

「両親に対する憎しみはないと言ったわね。じゃあ、アンフィーサに対しては?」

 シュゼットはじっとリックを見つめた。

「話を聞くに、ずいぶんと慕っていたようだし、仲もよかったのでしょう? 自分たちのことを置いて行ってしまった彼女について、思うところはないの?」

「ああ、それに関しては、僕もロゼールもなんとも思ってないよ」

「なんとも?」

 予想外の答えにシュゼットは面食らった。

「うん。そうするつもりだってことは百も承知だったし、なにより僕らのことも信頼してくれてたからね。ロゼールと僕なら、遠からず同じ道を行くだろうし、きっと仲間を見つけて私たちに追いつける――って笑ってたぐらいだから」

 リックはそのときの光景を思い出したようで、苦笑いを浮かべた。

「わたしたちに追いつける?」

 シュゼットが怪訝な顔をすると、リックは慌てた様子で手を振った。

「あ! いや、あの! 違う! そういう意味じゃなくて――! ええと! ええと、だから別に恨みとかそういうのではなく、僕らはその……!」

 慌てふためくリックを見て、シュゼットは噴き出してしまった。

「あなたって……妙なところで抜けているわよね?」

 シュゼットはリックの頭を撫でながら、諭すように言った。

「隠し事をするときは、油断しちゃダメなのよ? 特に気を許している相手だと、ついうっかり口を滑らせてしまうことがあるんだから」

 リックは撫でられながら、顔を真っ赤にしてうつむいた。

「まぁいいわ。深くは追求しない。最初に無遠慮な質問をしたのはわたしのほうだし、なによりちょっとうれしかったから、聞かなかったことにしてあげる」

「うれしい?」

「だって……わたしのこと、信頼してくれてるんでしょう? 思わず秘密を漏らしてしまうくらい、あなたは今、わたしに対して無警戒だった。それって、わたしのことをちゃんと仲間だと認識してくれているからこその反応でしょう?」

「シュゼットのことは――そりゃあ信頼してるし、ロゼールのためにがんばってくれてるし、綺麗だし、胸も大きいし、その……」

「ふふっ、ありがと」

 シュゼットは愛しくなって、ついついリックのことを抱きしめてしまった。

「あ、あの……えっと、恥ずかしいよ、シュゼット……。それに、あの、胸が……」

「あら、ごめんなさい。行きましょうか」

 シュゼットはリックを離すと、手をつないだまま山を降りはじめた。リックは顔を赤らめたまま、気恥ずかしそうにしていた。
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