〈円環〉を歩む者達

笠原久

文字の大きさ
7 / 15

第7話

しおりを挟む
「ここまできたら、わたしひとりでかえれるから大丈夫だよ? 心配することないよ」

「いや、その……」と、としわかい男はどういったものかまよった。少女は立ちどまって、男がことばをつむぐのをしずかに待った。しかし、なかなかこたえないので、あだやかな女がかわりにことばをつむいだ。

「あんたはなにものだい? いきなりこんなところに連れてきといて、あとはほったらかしってのはないだろう? ちゃんと説明してほしいところなんだけどねぇ……」

 少女は少しかんがえるそぶりをみせてから、てのひらをうってこたえた。

「じゃあ、わたしのおうちに案内するから、そこではなすね。ついてきて」

 少女はさっさと先をあるいていった。としわかい男はこまった顔で大男をみた。かれは肩をすくめた。あだやかな女はためいきをして、ひと足先に少女についていった。としかわい男と大男は、ふたりのあとをおった。

「家についたらという話だが、ここではだめなのか?」

 としわかい男がきくと、少女はこくびをかしげた。

「べつにこまることはないけど、おなかすいちゃったし。すいてない?」

 そういえば、そろそろ食事のじかんか、と男はおもった。さきほどまでは夜だった――というより暗かった――から、じかんの感覚がくるってしまってどうしようもなかった。が、たしかに腹はへっていた。できれば、なにか食べたいところではあった。

「おかあさんがつくる料理っておいしいんだよ? たべていってね」

「そいつぁ、たのしみだな」と大男がいった。

「でもよ、じょうちゃん、できればそのまえにせつめいをおねがいしたいんだが……」

「そんなこといわれてもー。わたしがするより、おかあさんたちのほうがくわしいとおもうし」

「きみのおかあさんも、きみとおなじようなことができるのか?」

「うん」と少女はうれしそうにうなずいた。

「あとね、おとうさんもできるよ。おにいちゃんもできるし。みんなできる」

 みんなって? と男がきくと、みんなはみんな、というこたえが返ってきた。どうやら集落かなにかがあるらしい、と男はおもった。少女のことばをしんじれば、その村にすむものはすべて、少女のような移動術がつかえることになる。

 となると、かんがえられるのは『〈円環〉からの脱出』をもくてきとした人々だろう。としわかい男がつかっている移動術よりもさらに高度なわざだったが、しかしおなじ性質のものだとおもわれる。

 あのふしぎな少年がやっていた芸当も、少年じしんが、いずれつかえるようになる、といっていた。少女のつかった移動も、おそらくは習得可能なものなのだろう。だが解せないのは、いくらなんでもこんなおさない少女はあの会場にいなかったということだ。

 いちおう、はいった段階でどんなやつがいるかは一通りみていた。情報としてあつめたわけではなかったから正確なことはわからなかったが、しかしこどもはいなかったようにおもう。それに脱出をはじめてから、まだ一日とたっていない。そんな短時間に、たくさんの人がひとつの場にあつまるなど、ありえるのだろうか?

 しばし男はかんがえこんでいたが、これといったものは思いうかんでこなかった。いってみなければわからない、と男は結論づけて、思考をうちきった。

 草原には、レンガでかためられたみちがあった。みちの幅は階段とおなじで、ほそく複雑におれまがっている。みちのまわりは花と草でかこまれている。水路があって、みちとおなじ方向につづいていた。

 はるかとおくには森がみえた。みちは草原をつっきって、その森につづいている。人のあるいているすがたはまったく見かけない。けんそうもなく、気候もおだやかだった。どこかの自然公園をおもわせるような奇妙なばしょだった。

 少女はまようことなくすすんでいく。しょっちゅう十字路にぶつかった。まっすぐいくことがおおく、まがることはほとんどない。草原をぬけて、やがて森にはいる。

 森のなかはいくつも道がとおっていた。水路もとおっている。水路はみちのとなりにある。ときおり橋がかかっていて、わたれるようになっていた。ここでもひとは見かけない。どうぶつはよく見かけたが。

 みちにちかい場所にはひくい木が、すこしはなれた場所には、たかい木がはえていた。木々はみっせいしておらず、森はとおくまで見わたすことができた。太陽のひかりをえだと葉がさえぎっている。こもれ日があちこちにできていた。みちなりにすすんでいると、子犬は急にまがって橋をわたった。橋はちいさく、四歩もあればわたりきれる。

 これを皮切りに、それまでまっすぐにあゆんでいたのが、だんだんとまがりくねるようになった。木のあいだをぬって進行する。みちをはずれることはなかったが、橋をなんどもわたり、複雑にべつのみちをいく。森にはいってからずいぶんとたつようにおもうが、出口はいまだに見えなかった。

「きみのすんでいる集落はとおいのか?」と男はきいた。

「あの神殿のようなばしょからだいぶあるいたが、まだまだつきそうにないな……」

「おなかすいちゃったの? もうちょっとまってて。森をぬけたらすぐだから」

「いや、べつに腹がへったからどうこういっているわけじゃないんだが」

 そういってから、男はことばをつむいだ。

「このあたりはいったいどういうところなんだ? 神殿の周辺はずいぶんときれいだった。あれなら観光にくる人間もけっこういそうにおもうんだが、だれもいない。野生のどうぶつはいるようだが、ひとの声や足音はまったくきこえない。そもそもあそこはきみのような移動術をつかったばあい、かならずくるところなのか?」

「んーとねー……ひとがいないのは、たんに数がすくないから、かな? じつはわたしもよくしらないの。でもわたしはここがすきだから、しょっちゅうくるよ。わたし以外のひとも、ときどきくるみたいだから、まったくいないわけじゃないんだ。ひろいっていうのもあるんだろうね。みんなでここにきても、いっぱいにはならないとおもう。なにしろひろいから。あの神殿についてはわたしもよくしらない。ただ、あそこからこっちにくるときは、かならずあそこにでるの。理由はわたしじゃよくわからないから、おかあさんかおとうさん――おにいちゃんのほうがいいのかな?――にきいてね? わたしよりもよく知ってるとおもうから」

「あんたの家族ってどんなひと?」とあだやかな女がきくと、少女はすぐに「へんなひと」とかえしてよこした。つづきはなく、いくらまってもそれ以上のこたえはかえってこなかった。

「『へんなひと』って具体的には?」とあだやかな女がたずねた。

「んーとね……十歳のむすめをあぶない生物のいる、ずっと夜のふしぎな世界にほうりだして、あまつさえそこにわたしのペットをすててきて、それでわたしに『じぶんの力だけでさがしてきなさい』っていって、しかもほんとうにやっちゃうような、そんなかんじの親なんだけど」

「そいつぁ、たしかにへんな親っちゃあ親だな」と大男はいった。

「俺が親だったら、こどもにぜったいそんなことはさせないぜ? あんなとこにほったらかしにするなんてよ。どうかんがえてもありえねーっつーか、あきらかにまずいだろうっつーか」

「ふふっ、でもこの娘がいたからこそ、あたしたちはあそこからここにくることができたともいえるわけだからねぇ……そういう意味じゃ、あたしらはこの娘の親にかんしゃしなけりゃいけない立場だろう?」

「そりゃそうかもしれねぇけどよぉ……でもやっぱなぁ。あんたはどうおもう?」

 大男はとしかわい男にいったが、男はこたえなかった。かれはまったくべつのことをかんがえていた。少女の兄がだれなのか、それについておもうところがあったのだ。

「きみのおにいさんについてききたいんだが……きみのおにいさんは、きみとおなじ年ごろなのか? あるいは双子とか?」

「ちがうけど、なんで?」と少女はふしぎそうにこたえた。

「わたしとおにいちゃんは、だいぶ年がはなれてるよ。ひとまわり? くらいちがうの。なんで?」

 としわかい男はこたえなかった。ただ、こころのうちで、ではあのくろい服をきた少年はこの少女の関係者ではなかったのだ、とかんがえていた。

 あの少年もだいぶ高度なわざをつかっていた。この少女のはなしにでてくる兄がてっきりそうなのではないかとかんがえたのだが、ちがっていたようだ。もとより冷静におもいかえしてみれば、関係していなくて当然だった。

 ほんとうに少女と少年が家族であったのなら、こちらに話しかけてきたときに少女のことについて、なにかひとことあってしかるべきだろう。それがなかったのだから、少女の兄があの少年のはずがなかった。深読みしすぎたな、と男は反省した。

 話しているあいだに森の出口までやってきていた。出口がここからも見える。ひかりがあふれていて、森のそとがどうなっているのかははっきりとしなかった。一歩一歩ちかづいていくと、もうまくにひかりがささってまぶしい。森からでたとき、しばらくは強烈なひかりで視界をうばわれていた。

 やがて目があかるさになれると、水上都市が見えた。この都市は森よりもさがったところにあり、四方八方からみずが流れこんでいた。

 とおくから見ると、迷路のようにもみえる。町には水路があふれ、あちこちにふんすいのようにみずの橋がかかっていた。もちろん、ほんものの橋もある。レンガづくりの家がおおく、屋根はひくかった。

 少女のあんないで、いっこうは坂をおりて水郷にはいった。まばらながらも人とすれちがうようになる。店に出くわすことはほとんどなく、たいはんの建物は住居としてつかわれているらしい。ときおり露店を見かけた。

 少女はまよいなくすすんでいく。この町はみちがせまく、ほそい路地だらけだった。ほんらいならひろいはずのばしょも、水路によってせまくなっている。

 なかには川と称してもさしつかえなさそうな水路まであった。舟がうかんでいる。みずの流れる音がずっと耳にはいってくるようになった。

 人の数じたいがすくないせいか、はなし声がまわりにひびく。いわく、あたらしい人がこの町にはいったらしい。いわく、その人たちもあきらめるのだろうか、うんぬん。

 あたらしい人とはぼくらのことだろうか、ととしわかい男はおもった。彼はうしろをあるく男女に目くばせをした。大男はかたをすくめ、女は目をとじてくびをふった。なやんでもしかたがない、と彼は結論づけてまえを向いてあるきつづけた。

 とおくから見たとき、町はそうおおきくはみえなかった。しかし迷路のようにいりくんでいるがゆえに目的地につくにはだいぶ遠まわりをせねばならないようだった。

 すでに町にはいってからずいぶんたっているが、まだまだつきそうになかった――というより、あまりにあちこち複雑にいったりきたりするので、現在地がどこなのかわからなくなりそうになり、付言すれば彼はもうすでに、さっきからおなじところをぐるぐるとまわっているのではないかという疑惑にとらわれはじめていた。

 町のなかにはいると、少女はまず大通りといってよいばしょにおもむき、つづいてほそい路地にはいってから、十字路を二度直進して、つぎにみぎにまがり、ひだりにまがり右折と左折をくりかえし、橋を四回もわたって、さらにそこからおなじようにみぎとひだりにまがりつづけた。

 もはやおなじ場所にもどれ、といわれてもできそうにない。彼は少女がみちをまちがえたのではないかとおもいはじめていたが、口にはださなかった。少女はまよっているそぶりなどまったく見せず、あしをとめることもなく、ただひたすらにすすみつづけたからだ。

 やがて少女は一軒家のまえでとまった。三階建てのアパートのような建物がおおいなか、その家だけは一階建てのじゅうたくだった。

 みずが水路から家のまんなかにむかって四方からのびている。屋根にあたっているにもかかわらず音がしないところを見ると、どうやら家屋のなかにまでみずが達しているらしかった。

 橋が一本かかっており、それをわたって少女は家のなかにすばやくはいった。それからちょこんと扉から顔だけをだして、はやくこっちにくるように、といった。

 としわかい男がためらっていると、子犬がすそをひっぱった。彼はうしろの二人に、とりあえずはいってみよう、と声をかけてから、ひとりしか通れないようなほそい橋をわたって庭におりたった。芝生がはえている。彼は扉のまえまでおもむき、少女にうながされるままになかにはいった。

 内部はおどろくほどひろかった、そとからは想像がつかないほどに。玄関をあがって廊下をすすみ、客間にとおされる。

 テーブルとイスがならんでいた。部屋のはしのほう、おそらく家の中心部分とおもわれる場所には水柱があった。水煙はまったくでていない。みずは澄んでいて、ほかの部屋のようすをかいま見ることができた。見ようによってはみずがしたからうえにのびているようにさえ見える。奇妙な家だった。

 少女は、ここでおまちください、とわざとらしくあたまをさげてから部屋をでていった。どうする? と彼が二人にたずねると、すわってまってればいいんじゃない、と女がいった。

 男も同意したらしくイスにすわった。つづいて女もすわり、彼も席についた。しばらくのあいだ、ちんもくが場を支配した。なにか妙だな、と彼はおもった。しずまりかえった室内で、としわかい男はなにかがたりないような感覚におそわれた。

 ふと水柱を見て彼はなにが不足しているのか気がついた。水音だ、と彼はおもった。この部屋には、みずのおとがしていないのだった。

 まちなかで、あれほどひびきわたっていたにもかかわらず、この家にはいってからずっと水音がきこえていなかった。違和感の正体につきあたると、ふしぎとおちついた。部屋の内装に目をうつす。シンプルな部屋だった。

 しろいかべにまどがひとつ。カーテンはかかっていなかった。部屋の中央にテーブルがひとつ置かれ、かこうようにイスが六つ。照明はない。てんじょうを見ると、みずで屋根ができている。透明なガラスかなにかがはってあって、そこにみずを流しているのか、それともみずそのものが屋根をつくっているのかは判断がつかなかった。

 だまってまっているのもいいかげんあきてきたので、なにかしゃべろうと彼がおもいたったとき、いやおくれてもうしわけない、と父親らしき男が少女をしたがえてはいってきた。父親は飲みものをそれぞれくばってから、あいている席にすわった。となりに少女がすわる。

「いやもうしわけない」と父親はもう一度いった。

「べつにこれといったはずせない用があったわけではないのですが、なにしろひろい家ですのでね。娘もわたしを発見するのに、ずいぶんと手まどってしまったのですよ。おまけにわたしを見つけてからがまたたいへんで、一度冷蔵庫のあるキッチンまでもどってから、また客間にむかわなければならないわけですから。まったくひろすぎる家というのもかんがえものですな」

 そういって父親は屈託なくわらった。少女がジュースをのみながらいった。

「ねえお父さん、おきゃくさまが来たならふつうはおかしとか、もってくるんじゃないの?」

 わたしとってくるね、といって少女は席をたって部屋をでていった。

「いやぁ、もうしわけない」と、また父親はあたまをかいた。

「なにしろ客人がめったに来ないものでしてねぇ、ふつうならやってあたりまえだろうということができないんですなぁ。わるくおもわないでください。けっしてわざとではないんです」

「いえ、おかまいなく……」ととしわかい男はいい、つづけてこういった。

「それでいろいろとうかがいたいことがあるのですが――」

 父親はてのひらをとしわかい男にむけていった。

「みなまで言わずともわかっていますよ。だいじょうぶです。この町は見かけはちいさいですがね、見てのとおり屋内はおかしいくらいにひろいんですよ。はじめは迷路のようなみちにまようこともあるでしょうけれど、それもなれですよ。それに人口もすくないですからね、三人もあたらしい人がはいるとなったら、そりゃにぎやかになります。ああ、べつにうるさいわけではないですよ。きいてのとおり、しずかなところですから、気にいっていただけるとおもうんですよ。まぁ多少は不便さをかんじることもあるとおもいますがね、ちょっとした田舎ぐらしといいますか、そんなもんですよ。だいじょうぶ。ここでしずかな余生をすごすのもわるくありません。それにですね、たいくつな生活にあきてきたら、べつの地に観光にいくのもいいですよ。そうそう、神殿のほうからいらっしゃったんでしょう? いやぁあそこはきれいな場所ですからね。わたしもよくいくんですよ。お住まいがきまったら、ぜひいっしょにいきましょう。ああそうそう。あいている家はたくさんありますから、おすきなところをえらんでくださってけっこうですよ。おなじ建物でもあいている部屋はたくさんありますからね。うちのような一軒家もすくないですがありますし、なんでしたらいまからどうです? わたしもおてつだいしますよ。そうですねぇ……わたしとしては、やはり森を見られるところがおすすめですね。いやね、ここの建物はですね、そとから見た面積の何十倍もあるんですよ。くわえて階数も三倍になりますからね。内側からそとをながめても、そとに変化はおきませんから二階建ての建物なら森がみられるんですよ。ただですねぇ……うちのような一階建ての一軒家ですとねぇ、ここは三階建てがほとんどですから、うちからだと森がみえないんですよ。いや、ぐちになってもうしわけないんですがねぇ……やはり壁をみるよりも森をみたほうがいいとおもうんですよ、わたしは。ですからね、やっぱり一軒家をえらぶにしても、うちのような町のなかほどにあるようなのではなくてですね、外周にあるようなところとか、二階建てのものをおえらびになったほうがいいのではないかとわたしはおもうんですねぇ。なに、さがせばけっこう見つかりますから――」

「あー、もうしわけないんですが」ととしわかい男は強引にわってはいった。

「あのですね、なにをかんちがいしているのかしりませんが、ぼくらはべつにこの町に居住するつもりも、家をさがしにきたわけでもないんです。ききたいことというのは――」

「ああそれは失礼した。なんと観光でいらしていただけですか。いや、おはずかしい。わたしとしたことが、てっきりこちらにお住まいをさがしにきたのだとばかりおもいこんでしまって。ということはあれですか? あの廃墟となった工場地帯にすんでいらっしゃるんですか? 娘のはなしによると、あそこであったということでしたが。いや、ずいぶんとクレイジーな方々だ。わたしなど、あんな場所にすむなどとてもではないができませんね。やはりくらすにはいろいろと不都合があるようにおもうのですが。あ、いやいや、べつに個人の趣味にけちをつけるつもりなど毛頭ないのですが、ついつい口がすべってしまいましてな。まぁじっさいにすんでいらっしゃる方からすれば、なにをしごく当然のことをとお思いになるかもしれませんが、わたしとしてはやはりふしぎにおもってしまいますので。ぜひきいてみたいものですなぁ。あ、そのまえにわたしのほうがなぜここにすんでいるのか、あかすべきでしたかな? いやしかしあれですなぁ、じぶんにとって自明のことをあらためて説明するというのは、なかなかむずかしいものですな。ううん、そうですね、わたしはやはりきれいで、おだやかなところがすきなのですよ。あつすぎるのや、さむすぎるのは当然のことながらだめなのですよ。そのてん、ここは気候もちょうどいいですからね。わたしにとってはまさに天のみちびき! ここは理想郷なのですよ。じっさい、この地を気にいって住まうものもたくさんいますからね。どうです? ものはためしといいますし、すこしばかり逗留していっては? いえ、もちろん無理にとはもうしませんがね、せっかくきたのですし、いかがでしょう? いやね、わたしとしてもせっかく会ったのですし、娘も世話になったようですからね、すこしでもここのいいところをしっていただきたいのですよ。それにですね――」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした

有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。

【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活

シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

処理中です...