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26編
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私は時生さんから貰ったメモを頼りに
1人の人物に会っていた。
「麗華ちゃんは確かに
あのお屋敷を出たけど、
その理由はちゃんとしたものだよ。
将来について悩んでたみたいだけど
10年前のモンスターとの戦いが終わって、
決心が付いたみたい。
お父さんの会社の役に立ちたいって今、
アメリカで経営学を学んでるよ。
この前、帰国してきて
沢山のお土産と楽しそうに
向こうでの生活の事を話してたなぁ。
昔に比べて、大分棘が取れて
フレンドリーになってたよ!」
今、私の目の前に居て
私の将来のことについて
話してくれているのは何を隠そう
10年後の美春だ。
時生さんは美春が
まだこの街に残ってることを
教えてくれ、美春の実家の家電屋を
尋ねたのだった。
「お話ししていただき
ありがとうございます。
でも突然押しかけた身で
言うのもなんですが、
全く知らない私にどうして
話してくれたんですか?」
私はさすがに自分が麗華であるとは
明かしていない。
美春が混乱すると思ったからだ。
しかし、美春から
予想外の答えが返ってきた。
「やっぱり麗華ちゃんに
どことなく似てるからかな。
うちの子達もいつもは
人見知りするんだけど、
不思議と貴方には初対面なのに
懐いているのよね。」
そう、美春はこの10年で結婚して
お母さんになっていた。
今は実家の家電屋で手伝いをしながら
お母さんをやっている。
「そうだったんですね。
ありがとうございます。
ちなみに胡桃さんと雷太さんは
今、どうしているのですか?」
「お兄ちゃんは電気系の学科がある
大学を出て今は違う電気会社に
勤めてるよ。
将来的には家を継ぐんじゃないかな。
胡桃ちゃんは実家の美容室を
継いで美容師として活躍してるよ。
でも、一番意外だったのはやっぱり
麗華ちゃんだよね。
まさか海外に行っちゃうなんて
想像もつかなかった。」
(私もまだ信じられないわ…。
お父様の会社の手伝いをするのは
何となく予想が付いていたけれど、
まさか渡米して経営学を学んでいるとは…。
しかも、私がフレンドリーになった
姿が想像付かないわね。)
「今日はお時間をいただき
ありがとうございました。」
「いえいえ。こちらこそ
またうちの子達が喜ぶから
遊びに来てね。」
大人になった美春に別れを告げると、
教えられた自分の将来について
もう一度考えてみる。
(私が渡米かぁ。
人の役に立ちたいと思って、
まさかそこまで大胆な行動に出てるとは
全く思いつきもしなかったわ。
でも、あくまでモンスターとの戦いが
終わった場合よね。
もしどこかで死んでしまったり、
モンスターを倒しきれなかったら
将来はまた変わってしまう。
その時こんな夢も才能も無い私に
何が出来るのかしら…。)
考え始めて暗い気持ちになっていると、
誰かに話しかけられた。
「もしもし?お嬢さん。お悩みの様ですね。
私が悩みなんて吹き飛ぶ良い夢を見せて
あげましょう。」
顔を上げるとそこに居たのは
人の様な外見をしているが、
この禍々しい雰囲気は間違いなく
モンスターだった。
「っつ!あぁぁぁ!」
反応が遅く、モンスターに
眠らされたのであった。
1人の人物に会っていた。
「麗華ちゃんは確かに
あのお屋敷を出たけど、
その理由はちゃんとしたものだよ。
将来について悩んでたみたいだけど
10年前のモンスターとの戦いが終わって、
決心が付いたみたい。
お父さんの会社の役に立ちたいって今、
アメリカで経営学を学んでるよ。
この前、帰国してきて
沢山のお土産と楽しそうに
向こうでの生活の事を話してたなぁ。
昔に比べて、大分棘が取れて
フレンドリーになってたよ!」
今、私の目の前に居て
私の将来のことについて
話してくれているのは何を隠そう
10年後の美春だ。
時生さんは美春が
まだこの街に残ってることを
教えてくれ、美春の実家の家電屋を
尋ねたのだった。
「お話ししていただき
ありがとうございます。
でも突然押しかけた身で
言うのもなんですが、
全く知らない私にどうして
話してくれたんですか?」
私はさすがに自分が麗華であるとは
明かしていない。
美春が混乱すると思ったからだ。
しかし、美春から
予想外の答えが返ってきた。
「やっぱり麗華ちゃんに
どことなく似てるからかな。
うちの子達もいつもは
人見知りするんだけど、
不思議と貴方には初対面なのに
懐いているのよね。」
そう、美春はこの10年で結婚して
お母さんになっていた。
今は実家の家電屋で手伝いをしながら
お母さんをやっている。
「そうだったんですね。
ありがとうございます。
ちなみに胡桃さんと雷太さんは
今、どうしているのですか?」
「お兄ちゃんは電気系の学科がある
大学を出て今は違う電気会社に
勤めてるよ。
将来的には家を継ぐんじゃないかな。
胡桃ちゃんは実家の美容室を
継いで美容師として活躍してるよ。
でも、一番意外だったのはやっぱり
麗華ちゃんだよね。
まさか海外に行っちゃうなんて
想像もつかなかった。」
(私もまだ信じられないわ…。
お父様の会社の手伝いをするのは
何となく予想が付いていたけれど、
まさか渡米して経営学を学んでいるとは…。
しかも、私がフレンドリーになった
姿が想像付かないわね。)
「今日はお時間をいただき
ありがとうございました。」
「いえいえ。こちらこそ
またうちの子達が喜ぶから
遊びに来てね。」
大人になった美春に別れを告げると、
教えられた自分の将来について
もう一度考えてみる。
(私が渡米かぁ。
人の役に立ちたいと思って、
まさかそこまで大胆な行動に出てるとは
全く思いつきもしなかったわ。
でも、あくまでモンスターとの戦いが
終わった場合よね。
もしどこかで死んでしまったり、
モンスターを倒しきれなかったら
将来はまた変わってしまう。
その時こんな夢も才能も無い私に
何が出来るのかしら…。)
考え始めて暗い気持ちになっていると、
誰かに話しかけられた。
「もしもし?お嬢さん。お悩みの様ですね。
私が悩みなんて吹き飛ぶ良い夢を見せて
あげましょう。」
顔を上げるとそこに居たのは
人の様な外見をしているが、
この禍々しい雰囲気は間違いなく
モンスターだった。
「っつ!あぁぁぁ!」
反応が遅く、モンスターに
眠らされたのであった。
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