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第二章 16
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「ここがトリニガンの洞窟か」
周囲は、地表が隆起と陥没が繰り返された複雑な地形で支配されていた。そんななか、この洞窟だけは鬱蒼と茂ったシダ類の蔓で覆われていた。このシダのことをトリニガンという。
あまり雨の降らない土地でも、地中深く根を張り地下水で生き延びている、たくましい植物だ。
レッドが周辺をキョロキョロと見回していると、アイザックが待ちきれないと言わんばかりに、急いで洞窟のなかに入ろうとしていた。
それを慌てて制止するレッド。
「ちょっと! 少しは待ってくださいよ。ほら」と、バグの油と枯れ枝でつくった松明をアイザックに手渡した。
松明を無造作に受け取ると、アイザックが早々に洞窟のなかに消えてしまった。
その姿を見やりながら、リュウランゼが「まったく。気が早いね」と、鼻を鳴らしながらアイザックに続こうとしていた。
レッドがハルバートを指差しながら、リュウランゼを呼び止めた。「ちょっと待ってください。それ。洞窟のなかだと長くて、つっかえるんじゃないんですか?」
一方リュウランゼは、酒臭い息をレッドに吹きかけた。
「俺は、どんな死地でもコイツと一緒に生き延びてきたんだ。いまさら手放せるかよ」
そして、アイザックの後を追っていった。
*
洞窟のなかは意外と広かった。
確かに、バグが棲むのに適しているようだ。それを証明するかのように、足元に動物の死骸がいくつも転がっている。いや、人間も。――頭蓋骨の空虚な眼窩がレッドたちを覗いていた。
そんな死骸の間を、恐る恐る進むレッドとアイザック。
それでも骨に足がぶつかり、崩れる音が洞窟内に反響してしまうと、二人が抱き合いながら「ひぃぃぃ……!」と素っ頓狂な声を上げてしまう始末。
そんな恐怖で震えているアイザックに、リュウランゼが注意もせずに、ただ話しかけた。
「――で、この先どう行ったら良い?」
リュウランゼの目の前には、いくつもの分かれた道が、奥深くまで口を開けていた。
リュウランゼの言葉に、我に返ったアイザックが地図とにらめっこを始めた。
「ええっと。あっちは壁画展示スペースで。こっちは先住民なりきりスペース。そっちはグッズ販売を。――あれ?」
アイザックが慌てて地図を裏返した。そこには、“先住民遺跡、トリニガンの洞窟”とロゴが書かれていた。
「まさかの観光地!? えっ! 俺たち担がれた!?」
アイザックの横で、レッドがツッコミを入れる。
だがリュウランゼは至って冷静だ。
「多分、昔の話だろうな。かつては、先住民を売り物にして、なんとか食いつないでいた人間がいたんだろうよ。それにしても皮肉だな。その人間も、今の人間にとっちゃあ、先住民と変わらないほど年月が経っちまったって訳だ」
「……なるほど」と納得してしまったレッドが、アイザックに「それで、どっちに行けば良いんですか?」と尋ねた。
「ええっとですね。……こっちかな」
アイザックが、地図にバツが付いているところに気づき、その方角を指差した。
しかしレッドは、なぜか白い目を向ける。
「なんか胡散臭い。そのバツも、アトラクションなんじゃ……?」
「そ、そんな馬鹿な。……あ。“宝探し”と書いてますね。しかもバツがいくつも……」
落胆したアイザックの隣で、レッドの深い溜息が聞こえた。――その時だった。
一番右側の道の奥から、得体の知れない音が聞こえたのだ。いや、聞こえたというより、獣の咆哮が、地の底から体全体を震わしたのだ。
あまりの恐怖と驚きで、まるで石になってしまったレッドとアイザックを後目に、リュウランゼが冷静にその道へと進んだ。
「どうやら、こっちのようだな」
*
洞窟のなかは、まるでアトラクションのように入り組んでいた。
壁に手を付こうものなら、簡単に穴が空き、なかから毒蛇やらがゾロゾロ出てきて、襲いかかってきたり――、
「うへぇっ!」
慌てて逃げていたら、床が突然抜けて急落下していると、ワニが口を広げていたり――、
「く、喰われる!」
瞬間、ハルバートが投げられた。
ワニの口に刺さったハルバートを必死に登ると、今度は大きな岩が、こちらに向かって転がってきたり――、
「……あ。俺のハルバート」
「んなこと心配している場合か!」
残されたハルバートを心配しているリュウランゼの手を引き、レッドは律儀にツッコミを入れながら、全速力で岩から逃走を図っていた。
だが、あっという間に追いつかれてしまう。暴力的な振動と、まるで獣の雄叫びのような轟音が迫ってきていた。
終いには、段差で跳ねる度に、まるで意思を持っているかのように、レッドたちに飛びかかってきた。
しかもなぜか、右に左にと、脇道に入ったとしても、岩が追いかけてくるのだ。
「これ、アトラクションじゃないよね! 殺しにきてるよね!」
レッドのツッコミと、岩が転がる音が重なり、洞窟内に反響する。
とにかく走った。ひたすら走った。ただ走った――。
もうヘトヘトだ。息が切れる。というか、このままだとバグと戦う体力も使い果たしてしまうだろう。
一体、どこをどう走ったのか。そんなことを覚えている余裕などなかった。
おかげで、ワニのいた穴まで戻ってきてしまった。
「俺のハルバート!」
この状況を忘れて、まるで念願の玩具を手に入れたかのように目を輝かせるリュウランゼが、勢いよく穴に飛び込んでしまった。
「喜んでる場合か!」とツッコミながらも、岩から逃れるために、レッドは結局穴に飛び込むしかなかった。
髪をなびかせて、いや落下する恐怖で顔を引き攣らせていると、頭上で岩が穴にはまり、身動きが取れなくなっていた。直後、辺り一面漆黒の闇が広がった。一瞬にして視力を奪われたような気分だった。
その闇の海のなかで、何かがうごめいている気配があった。穴の底に溜まっている水を、激しく掻き混ぜている音が聞こえたのだ。
直感で分かった。
ワニが生きている――。
暗闇に目が慣れてくると、案の定、すぐ足元にワニが口を開けていた。ハルバートが刺さったままだ。
口を塞がれたとはいえ、その鋭い爪やムチのような尻尾だけでも、立派な凶器だ。それだけなく、ここはコイツの住処。地の利もある。
しかもこっちは落下中で、態勢を整える間もない。ましてや、人の目は暗闇では本来の力を発揮できない。
「……」
なぜかここにきて冷静に状況分析するレッド。そのまま諦めの境地に入ってしまった。
だが、その諦めは徒労に終わった。
「俺のハルバート!」
先に到着していたリュウランゼが、まるで玩具を手に入れた子供のようにはしゃいで、ワニに刺さっていたハルバートを引き抜いたのだ。
「!」
悲痛な悲鳴を上げるワニ。さっきにも増して、水面を激しく叩き出した。
その後、ワニの頭上に、レッドとアイザックが落下した。そしてワニは気絶してしまった。
「……呆気なかった、な。ハハハ……」
レッドが、顔を引き攣らせながら笑っていた。
そんな彼の隣で、アイザックが激しく頷いていたが、その顔は冷汗でいっぱいだった。
しばらく休むと、すこし頭のなかが冷静になった。そして、この穴から逃げ出せないかと辺りを見回しはじめた。だが、周囲の壁は苔が生えていて、登れそうになかった。そもそも、頭上の穴を岩が塞いでるのだ。上方向には、逃げ道はない。
では、どうするか――。
「……?」
レッドが火打ち石で点けた松明で、再度見回した。すると、今まで気づかなかったが、一箇所だけ水の流れる先があった。
たとえ、その先が滝になっていたとしても、ほかに道はなさそうだ。つまり、選択肢は残されていなかった。
レッドとアイザックが、一瞬顔を見合わせてから、大きく頷いた。そして、互いが歩みを進めた。
一方リュウランゼは、そんな二人より前を歩いて、先に行っていた。
周囲は、地表が隆起と陥没が繰り返された複雑な地形で支配されていた。そんななか、この洞窟だけは鬱蒼と茂ったシダ類の蔓で覆われていた。このシダのことをトリニガンという。
あまり雨の降らない土地でも、地中深く根を張り地下水で生き延びている、たくましい植物だ。
レッドが周辺をキョロキョロと見回していると、アイザックが待ちきれないと言わんばかりに、急いで洞窟のなかに入ろうとしていた。
それを慌てて制止するレッド。
「ちょっと! 少しは待ってくださいよ。ほら」と、バグの油と枯れ枝でつくった松明をアイザックに手渡した。
松明を無造作に受け取ると、アイザックが早々に洞窟のなかに消えてしまった。
その姿を見やりながら、リュウランゼが「まったく。気が早いね」と、鼻を鳴らしながらアイザックに続こうとしていた。
レッドがハルバートを指差しながら、リュウランゼを呼び止めた。「ちょっと待ってください。それ。洞窟のなかだと長くて、つっかえるんじゃないんですか?」
一方リュウランゼは、酒臭い息をレッドに吹きかけた。
「俺は、どんな死地でもコイツと一緒に生き延びてきたんだ。いまさら手放せるかよ」
そして、アイザックの後を追っていった。
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洞窟のなかは意外と広かった。
確かに、バグが棲むのに適しているようだ。それを証明するかのように、足元に動物の死骸がいくつも転がっている。いや、人間も。――頭蓋骨の空虚な眼窩がレッドたちを覗いていた。
そんな死骸の間を、恐る恐る進むレッドとアイザック。
それでも骨に足がぶつかり、崩れる音が洞窟内に反響してしまうと、二人が抱き合いながら「ひぃぃぃ……!」と素っ頓狂な声を上げてしまう始末。
そんな恐怖で震えているアイザックに、リュウランゼが注意もせずに、ただ話しかけた。
「――で、この先どう行ったら良い?」
リュウランゼの目の前には、いくつもの分かれた道が、奥深くまで口を開けていた。
リュウランゼの言葉に、我に返ったアイザックが地図とにらめっこを始めた。
「ええっと。あっちは壁画展示スペースで。こっちは先住民なりきりスペース。そっちはグッズ販売を。――あれ?」
アイザックが慌てて地図を裏返した。そこには、“先住民遺跡、トリニガンの洞窟”とロゴが書かれていた。
「まさかの観光地!? えっ! 俺たち担がれた!?」
アイザックの横で、レッドがツッコミを入れる。
だがリュウランゼは至って冷静だ。
「多分、昔の話だろうな。かつては、先住民を売り物にして、なんとか食いつないでいた人間がいたんだろうよ。それにしても皮肉だな。その人間も、今の人間にとっちゃあ、先住民と変わらないほど年月が経っちまったって訳だ」
「……なるほど」と納得してしまったレッドが、アイザックに「それで、どっちに行けば良いんですか?」と尋ねた。
「ええっとですね。……こっちかな」
アイザックが、地図にバツが付いているところに気づき、その方角を指差した。
しかしレッドは、なぜか白い目を向ける。
「なんか胡散臭い。そのバツも、アトラクションなんじゃ……?」
「そ、そんな馬鹿な。……あ。“宝探し”と書いてますね。しかもバツがいくつも……」
落胆したアイザックの隣で、レッドの深い溜息が聞こえた。――その時だった。
一番右側の道の奥から、得体の知れない音が聞こえたのだ。いや、聞こえたというより、獣の咆哮が、地の底から体全体を震わしたのだ。
あまりの恐怖と驚きで、まるで石になってしまったレッドとアイザックを後目に、リュウランゼが冷静にその道へと進んだ。
「どうやら、こっちのようだな」
*
洞窟のなかは、まるでアトラクションのように入り組んでいた。
壁に手を付こうものなら、簡単に穴が空き、なかから毒蛇やらがゾロゾロ出てきて、襲いかかってきたり――、
「うへぇっ!」
慌てて逃げていたら、床が突然抜けて急落下していると、ワニが口を広げていたり――、
「く、喰われる!」
瞬間、ハルバートが投げられた。
ワニの口に刺さったハルバートを必死に登ると、今度は大きな岩が、こちらに向かって転がってきたり――、
「……あ。俺のハルバート」
「んなこと心配している場合か!」
残されたハルバートを心配しているリュウランゼの手を引き、レッドは律儀にツッコミを入れながら、全速力で岩から逃走を図っていた。
だが、あっという間に追いつかれてしまう。暴力的な振動と、まるで獣の雄叫びのような轟音が迫ってきていた。
終いには、段差で跳ねる度に、まるで意思を持っているかのように、レッドたちに飛びかかってきた。
しかもなぜか、右に左にと、脇道に入ったとしても、岩が追いかけてくるのだ。
「これ、アトラクションじゃないよね! 殺しにきてるよね!」
レッドのツッコミと、岩が転がる音が重なり、洞窟内に反響する。
とにかく走った。ひたすら走った。ただ走った――。
もうヘトヘトだ。息が切れる。というか、このままだとバグと戦う体力も使い果たしてしまうだろう。
一体、どこをどう走ったのか。そんなことを覚えている余裕などなかった。
おかげで、ワニのいた穴まで戻ってきてしまった。
「俺のハルバート!」
この状況を忘れて、まるで念願の玩具を手に入れたかのように目を輝かせるリュウランゼが、勢いよく穴に飛び込んでしまった。
「喜んでる場合か!」とツッコミながらも、岩から逃れるために、レッドは結局穴に飛び込むしかなかった。
髪をなびかせて、いや落下する恐怖で顔を引き攣らせていると、頭上で岩が穴にはまり、身動きが取れなくなっていた。直後、辺り一面漆黒の闇が広がった。一瞬にして視力を奪われたような気分だった。
その闇の海のなかで、何かがうごめいている気配があった。穴の底に溜まっている水を、激しく掻き混ぜている音が聞こえたのだ。
直感で分かった。
ワニが生きている――。
暗闇に目が慣れてくると、案の定、すぐ足元にワニが口を開けていた。ハルバートが刺さったままだ。
口を塞がれたとはいえ、その鋭い爪やムチのような尻尾だけでも、立派な凶器だ。それだけなく、ここはコイツの住処。地の利もある。
しかもこっちは落下中で、態勢を整える間もない。ましてや、人の目は暗闇では本来の力を発揮できない。
「……」
なぜかここにきて冷静に状況分析するレッド。そのまま諦めの境地に入ってしまった。
だが、その諦めは徒労に終わった。
「俺のハルバート!」
先に到着していたリュウランゼが、まるで玩具を手に入れた子供のようにはしゃいで、ワニに刺さっていたハルバートを引き抜いたのだ。
「!」
悲痛な悲鳴を上げるワニ。さっきにも増して、水面を激しく叩き出した。
その後、ワニの頭上に、レッドとアイザックが落下した。そしてワニは気絶してしまった。
「……呆気なかった、な。ハハハ……」
レッドが、顔を引き攣らせながら笑っていた。
そんな彼の隣で、アイザックが激しく頷いていたが、その顔は冷汗でいっぱいだった。
しばらく休むと、すこし頭のなかが冷静になった。そして、この穴から逃げ出せないかと辺りを見回しはじめた。だが、周囲の壁は苔が生えていて、登れそうになかった。そもそも、頭上の穴を岩が塞いでるのだ。上方向には、逃げ道はない。
では、どうするか――。
「……?」
レッドが火打ち石で点けた松明で、再度見回した。すると、今まで気づかなかったが、一箇所だけ水の流れる先があった。
たとえ、その先が滝になっていたとしても、ほかに道はなさそうだ。つまり、選択肢は残されていなかった。
レッドとアイザックが、一瞬顔を見合わせてから、大きく頷いた。そして、互いが歩みを進めた。
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私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
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