いわし議員

Matou

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イワシ議員

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選挙演説で政治家達が騒ぐ時期
ここに「坂田」と言う1人の候補が、たくさんの人々と握手を交わしながら歩いている
皆は彼を「あんな演説でよく議員になれたな・・・」と言う


選挙カーの上では「村崎」と言う政治家がマイクで話している

村崎
「やって参りました 坂田候補で御座います」
「皆様!坂田 坂田を宜しくお願いいたします!」



選挙カーの上に現れた坂田はマイクを天へと掲げ

そしてマイクを口もとに

坂田
「皆さんどうぞ聞いていって下さいませ 今回、立候補いたしました坂田文一 坂田文一です」
「皆さんの貴重な1票 権利でありながら重い責任の1票をぜひぜひ私に」

すかさず坂田は天へと手をかざした

村崎
「出たぞ!砲丸投げスタイルのアピール!」

坂田
「今回、足を止めて下さっている皆さんの前で私が伝えたいのは」

「イワシ!!」

「ん?そう!あのイワシについてです!」

村崎
「イワシ?ですか??」

坂田
「さよう! あの海で魚群を組んで游ぐイワシであります!」

「私は常に疑問に思っていました イワシは絶滅しないのかと!」

「イワシの繁殖力は素晴らしい! たくましい! 無敵だ!」


「と・・・言うのも 私はさっきイワシの寿司を食べてきました!そして仕事が終わったらイワシで一杯やるつもりです」

「皆さん イワシを毎日毎日 世界中の漁師が大量にごっそり海からさらって行く訳です!」

「なのに!」

「イワシは絶滅しない!素晴らしい繁殖力と云わざるを得ません ましてや!海の中では魚群を作るほどの生存率です!素晴らしいではないですか!」

村崎
「いつもながら何の話ですかあ!!?」

坂田
「先ほど私は世界中の漁師がイワシを大量に海からさらって行く と言いましたが」
「あまい!!!」
「皆様はシラスをご存知でしょうか!?シラスとはイワシの稚魚 イワシの稚魚で御座います!」
「まだ成長もしていない稚魚をもあちらこちらの海域で漁師がまとめて獲って行くわけです」
「それでも!それでも!なお絶滅しないイワシの繁殖力は素敵ではないか!」

村崎
「うむ・・・確かに あちらこちらの店に必ずと言っていいほどシラスが売ってある」
「店が100軒あったら100軒ともに大量のシラスが売られている」
「イワシを含めゴッソリと獲られて売られている・・・しかも日本中でもシラスを扱う店は100軒なんてものじゃない!」

坂田
「私はこう言った事を! 疑問を!演説で話して行きたい」
「こんな私を少しでも素敵だと思うなら 私に清き1票を!」

そうして坂田は深々と頭を下げた

坂田
「こんなイワシの事ばかりを話していると 皆さんから家でイワシの魚群でも飼っているんじゃないかと言われます」
「いえいえ(笑)そんな魚群を海水で飼うような裕福なウチでは御座いません」

坂田
「2匹です!」

村崎
「やっぱり飼ってんのか!先生!」

坂田
「そして皆さん!忘れてはいませんか!!」

「イワシを食べるのは!何も人間だけではありません!様々な生き物がイワシを食べて生きている!」



村崎
「前回はイスについて 今回はイワシについてですか」

坂田
「それでは 本題にうつりたいと思います」

村崎
「本題ではなかったのか!今までの話は何だったんですか!」

坂田
「イワシ!つまりお摘まみです!」





 
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