視線でも押せる破壊ボタン

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視線でも押せる破壊ボタン

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ある日平凡な俺の元に一個の荷物が届いた。
その段ボールについていた紙には「絶対にボタンの真ん中を見るな!見て良いのはお前が望んだ時だ!」

意味不明だし不気味なので開封はしないようにした。
でもやはり好奇心が勝る。

なので中身を極力見ないように開封したら書かれている通りボタンが入っていた。
今は別に望んでいることはないので一旦しまうことにした。

次の日学校に行ったら嫌なことの連続。
女子と喋れないわ疲れるわで大変だった。

ただ自分には自信が少しあった。何故かと言うとあのボタンが控えているから。

ある日好きな女子に告白してみた。
そして振られた。
理由は彼氏がいるから。

まあそれは知らなかった自分が悪い。
と言うことであってもむしゃくしゃした。

いっそのこと別れてしまえばいいのに。
そう思い、ボタンを押してみた。
そうすると押すことはできない。

ああ、そうだったな。
ボタンの中心を見るんだった。

次の日の学校で好きだった女子達が喋っていた。
会話の内容は好きだった女子が彼氏と別れたと言うもの。

家に帰り、このボタンは拾い物だと思い感謝した。そしてその女子と付き合いたいと思った。

次の日、その女子から話しかけられた。
彼氏と別れたから付き合いたい?都合のいい話だ。
でもそれは自分にとっても都合が良かった。

付き合い始めた自分だが我に帰ると俺は恐ろしいボタンを知らないやつからもらったのと恐怖を覚えた。

これからはなんでもできる。この脳さえあれば。
次の日、クラスのうざい輩に絡まれてもボタンに願いを込めれば簡単に罰を下せる。

そうやって俺はいらないものを排除してきた。
ただ、友達を増やそうと思って願ったが何故か増えることはなかった。

増えるどころか周りから人が避けていき、いなくなってしまう。

モヤモヤを感じる中、彼女から急に振られてしまった。

これもボタン案件でよりを戻そうと思ったが不可能だった。
ムシャクシャしてしまい、その彼女に対しても罰を下した。

そうして手に残ったものは、なんでも手に入るボタンしか無くなった。
このボタンは人間関係だけでなく人間としての機能を破壊してくれたのだろう。
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