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第1話 普通に生きたかった少女
第1話・1 紫苑レイラ
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──この世界には、異様な生き物が現れる。
異常な生命力と非現実的な能力を持つ生物。その命を終える際に、他者に憑依して延命する稀有な存在。
それは生物と呼ぶにはあまりにも異質で。
それは災厄と呼ぶにはあまりにも神秘的で。
理の外にある『それ』を、人々は恐れ、また一部は崇めた。
科学で解明されるべき時代に、科学で語れないそれらを、人はひとつの言葉でまとめて呼んだ。
──『龍』。
◇
瓦礫が散らばる廃ビルの屋上に、一際鋭い気配を放つ少女の姿があった。
漆黒の空に咆哮を上げる異形の存在──龍に対して、少女はまっすぐに剣を向けている。
左目には黒い眼帯。
水色の髪は埃でくすみ、服には泥と血が跳ねていたが、まるでそれを意に介していない。
『レイラ、どうだ。様子は』
耳元の無線越しに届く声に、少女──紫苑レイラは短く頷いた。
「……対象の動きが鈍った。今ならいけそう」
『把握した。左後方、跳び込め』
指示を出すのは、拠点で映像を監視している男。声に感情は薄く、冷静そのもの。
レイラは剣を握り直し、一気に地を蹴った。
「──っ!」
突風のような動き。
レイラの剣が閃き、龍の左脚を断ち切る。
「ギャァアアアアッ…………!!!」
断末魔と共に異形が崩れ落ちる音が、コンクリートの床を鳴らした。
『──撃破、確認。おつかれ』
「…………」
倒れた龍の残骸を見下ろし、レイラはようやく息を吐いた。
その瞬間、無線から再び男の声。
『輸送車を向かわせる。着いたらすぐに降りろ』
レイラは「了解」と一言だけ返すと、振り返り、踵を返した。
◇
荒野の道を、黒く重厚な輸送車が走っていた。
車内の座席に座り、窓の外を見つめるレイラの横顔に、疲労の色は薄い。
この世界では今、『龍』と呼ばれる特異生物が時折現れる。
異常な生命力を持ち、物理法則すらねじ曲げる存在。それに対抗し得る存在として、国が密かに設立した機関がある。
──『龍調査機関』。
紫苑レイラは、この機関の戦闘班と呼ばれる部署に所属するひとりだった。
龍と戦い、解析し、記録を残す。
龍調査機関の任務は単なる戦闘ではない。
人類にとって未知で、脅威で、そして時には希望にもなりうる。この世界の理を超えた存在を前に、レイラは今日も剣を握っていたのだ。
──拠点まで、あと15分。
そう運転手が無線で報告した、そのときだった。
レイラはふと、車窓の外に違和感を覚える。
「…………」
遠くを見つめるレイラの視線が、何かを捉えた。
「……ん……?」
舗装されていない道脇──茂みと泥にまみれた場所に、何かが倒れている。
「──運転手さん、止まって」
突如、車が急ブレーキをかける。
レイラは扉を開け、すぐに駆け出した。
泥濘を踏みしめ、倒れている“それ”の元へ。
近づくにつれ、焦りが加速していく。
その先に倒れていたのは。
「……えっ……」
赤い髪の、青年。
この出会いが、後に世界を揺るがす物語の始まりになるとは──。
このとき、レイラは当然、まだ知らなかった。
「…………!?」
レイラの足元で倒れている赤い髪をした青年。瞳は閉じられ、汗が伝っている。
見るからに顔色が悪い。青年の額に触れたレイラの指先がすぐに熱を拾った。
膝をつき、抱き起こす。
その体も燃えるように熱かった。
「高熱……意識も……。どうして、こんなところに……?」
問いかけても返事は無い。けれど、見捨てるわけにはいかなかった。
(呼吸も……浅い)
眉ひとつ動かさず、冷静に状況を把握するレイラ。しかし、その手は確かに横たわる青年の背を支えていた。
「……放っておくわけにはいかない」
そう小さく呟いたあと、レイラは背後にいた運転手に視線を向ける。
「搬送する。後部を開けて」
「は、はいっ!」
細身の青年を抱えたまま、レイラは再び車内へと戻る。
「…………」
後部座席へとそっと寝かせると、彼の喉が微かに鳴った。
「……意識、ある……?」
相変わらず応答は無い。だが、ほんの僅かに瞼が震えていた。
レイラはじっと青年の顔を見つめる。
血の気の引いた頬、苦しげな呼吸──だが、なぜか目が離せなかった。
「誰……なの……」
車体が再び走り出す。
──車内には振動とエンジンの音だけが流れ、誰もその問いには答えなかった。
◇
夕方の風がひやりと頬を撫でた。
拠点入口のカーゲートが軋む音を立てながら開き、無骨な車両が敷地内へ滑り込む。
「…………」
その場に現れたのは、先程までレイラと無線越しで会話をしていた男──名は薊野セセラ。
ウェーブが軽くかかったハネた黒髪に、眼鏡の奥に見える赤い鋭い眼光。
長身で無駄な肉の無い引き締まった体躯に、白衣を前開きの状態で着ている。その下は、首元を隠すような紺色のタートルネックのシャツ。
白衣の裾を翻してセセラは輸送車へと歩み寄った。
「……帰還命令を出してから、帰ってくるまで少し時間かかってるな……」
年齢は20代後半ほどに見えるが、その口調と目元にはどこか老成したものを感じさせる。
なにより、あの辛辣な口調が実際に聞こえてくると、無線での印象が重なり思わず背筋が伸びるようだった。
「……レイラ、おつかれ……、あ……?」
セセラは輸送車から降りてきたレイラの姿を見るや否や、目を大きく見開いた。
「は……? おい、……おい待て……」
そう言ってレイラの腕もとへ視線を向ける。
そこには、まだ意識を取り戻していない赤髪の青年がレイラの腕に支えられるように眠っていた。
「……なんでこいつと一緒にいるんだ!?」
驚愕と動揺を隠さず、声を荒げるセセラ。
「……えっ……?」
レイラはその反応に眉を顰めたが、落ち着いた声で言葉を返した。
「……一緒にいるんじゃなくて、倒れてたから連れて帰ってきたの。すごく体調が悪そうなんだけど、薊野さん……もしかしてこの人って、ここの人?」
「…………っ……」
セセラは視線を落とし、しばし沈黙した後に、絞り出すように答える。
「あ……あぁ、……そうだ」
「……?」
その返答の仕方にひとつ違和感を覚えながらも、レイラは赤い髪の青年の顔をもう一度見つめ直した。
その表情は静かで、苦しさを抱えながらもどこか子供のように無防備だった。
そしてその口元──左頬の下部にピアスのような物もふたつ。ヤンチャで、派手な人なのだろうか。
「……ふーん。長くここのお世話になってるけど、こんな派手な人、いたのか……」
レイラの言葉は率直だったが、その視線にはほんの少しの興味と戸惑いが混ざっていた。
「…………」
セセラは口元を引き結び、白衣のポケットに手を突っ込んだままレイラの傍へ歩を進める。
「とにかく、診察室まで運ぶ。お前も来い。状況を詳しく教えてもらうから」
「……うん」
小さく頷くレイラ。再び青年の体を支え直して歩き出した。
彼女の腕の中で、まだ彼は目を覚まさない。
◇
無機質な白い天井の下、淡く光るランプが心音モニターにリズムを刻ませていた。
龍調査機関・医療棟の診察室。レイラは既に診察を終え、着替えを済ませていた。
検査着を着る前に身に纏っていた私服には、まだ乾ききっていない泥や血液の跡が残っていたが、それを気にする様子は無い。
「問題は無さそうだな。龍の力の反応も安定してる。少し休めば大丈夫だ」
片手にタブレット端末を持ちながら、淡々と結果を読み上げるセセラ。
レイラは黙って頷いたあと、ふと隣のベッドの方へ目を向けた。
「…………」
──そこには、あの赤髪の青年が静かに眠っていた。
検査用の機械が彼の周囲に設置され、いくつかの数値を表示していたが、医療班所属の職員たちは慎重な態度を崩していない。
シーツの上に寝かされた青年は、線が細く儚い印象を与えていた。
鎖骨が浮き、腕は細く、血色も悪い。まるで、ずっと病に伏せているかのような印象さえあった。
「……薊野さん」
そっと声をかけるレイラ。
セセラは「ん」と眉を動かし、ちらりとレイラを見る。
「……あの人って誰? 私と同い年くらいに見えるけど……初めて見た」
「…………」
その問いにセセラは少しだけ肩をすくめるようにして、視線を落とした。
「……んー……なんつうかな……」
珍しく、言い淀むような返答。
レイラが首を傾げようとした──その瞬間。
「…………う……」
ベッドの上の青年が、小さく眉を動かした。
指が微かに痙攣し、ゆっくりと瞼が開かれていく。
「……お、リル……目ぇ覚めたか」
セセラの声に、レイラは一瞬まばたきをした。
(……今、『リル』って……)
赤髪の青年──リルは、ゆっくりと上体を起こす。
「…………」
気怠げに、無意識のまま周囲を見渡すその仕草には、幼い無防備さが残っていた。
だが、その目が完全に開いた瞬間──。
「……!!」
レイラは思わず息を呑んだ。
そこには、不健康そうな濃い隈。
氷のように冷たい視線をたたえる、鋭い双眸。
その色はレイラ自身の瞳と似たような赤だったが、決定的に違う特徴があった。
瞳孔が、人間のそれと違う。
──縦に、細いのだ。
(……龍……?)
レイラは直感した。自分と同じ、いや、自分とはまた違う何かを、この男もまた抱えていると。
異常な生命力と非現実的な能力を持つ生物。その命を終える際に、他者に憑依して延命する稀有な存在。
それは生物と呼ぶにはあまりにも異質で。
それは災厄と呼ぶにはあまりにも神秘的で。
理の外にある『それ』を、人々は恐れ、また一部は崇めた。
科学で解明されるべき時代に、科学で語れないそれらを、人はひとつの言葉でまとめて呼んだ。
──『龍』。
◇
瓦礫が散らばる廃ビルの屋上に、一際鋭い気配を放つ少女の姿があった。
漆黒の空に咆哮を上げる異形の存在──龍に対して、少女はまっすぐに剣を向けている。
左目には黒い眼帯。
水色の髪は埃でくすみ、服には泥と血が跳ねていたが、まるでそれを意に介していない。
『レイラ、どうだ。様子は』
耳元の無線越しに届く声に、少女──紫苑レイラは短く頷いた。
「……対象の動きが鈍った。今ならいけそう」
『把握した。左後方、跳び込め』
指示を出すのは、拠点で映像を監視している男。声に感情は薄く、冷静そのもの。
レイラは剣を握り直し、一気に地を蹴った。
「──っ!」
突風のような動き。
レイラの剣が閃き、龍の左脚を断ち切る。
「ギャァアアアアッ…………!!!」
断末魔と共に異形が崩れ落ちる音が、コンクリートの床を鳴らした。
『──撃破、確認。おつかれ』
「…………」
倒れた龍の残骸を見下ろし、レイラはようやく息を吐いた。
その瞬間、無線から再び男の声。
『輸送車を向かわせる。着いたらすぐに降りろ』
レイラは「了解」と一言だけ返すと、振り返り、踵を返した。
◇
荒野の道を、黒く重厚な輸送車が走っていた。
車内の座席に座り、窓の外を見つめるレイラの横顔に、疲労の色は薄い。
この世界では今、『龍』と呼ばれる特異生物が時折現れる。
異常な生命力を持ち、物理法則すらねじ曲げる存在。それに対抗し得る存在として、国が密かに設立した機関がある。
──『龍調査機関』。
紫苑レイラは、この機関の戦闘班と呼ばれる部署に所属するひとりだった。
龍と戦い、解析し、記録を残す。
龍調査機関の任務は単なる戦闘ではない。
人類にとって未知で、脅威で、そして時には希望にもなりうる。この世界の理を超えた存在を前に、レイラは今日も剣を握っていたのだ。
──拠点まで、あと15分。
そう運転手が無線で報告した、そのときだった。
レイラはふと、車窓の外に違和感を覚える。
「…………」
遠くを見つめるレイラの視線が、何かを捉えた。
「……ん……?」
舗装されていない道脇──茂みと泥にまみれた場所に、何かが倒れている。
「──運転手さん、止まって」
突如、車が急ブレーキをかける。
レイラは扉を開け、すぐに駆け出した。
泥濘を踏みしめ、倒れている“それ”の元へ。
近づくにつれ、焦りが加速していく。
その先に倒れていたのは。
「……えっ……」
赤い髪の、青年。
この出会いが、後に世界を揺るがす物語の始まりになるとは──。
このとき、レイラは当然、まだ知らなかった。
「…………!?」
レイラの足元で倒れている赤い髪をした青年。瞳は閉じられ、汗が伝っている。
見るからに顔色が悪い。青年の額に触れたレイラの指先がすぐに熱を拾った。
膝をつき、抱き起こす。
その体も燃えるように熱かった。
「高熱……意識も……。どうして、こんなところに……?」
問いかけても返事は無い。けれど、見捨てるわけにはいかなかった。
(呼吸も……浅い)
眉ひとつ動かさず、冷静に状況を把握するレイラ。しかし、その手は確かに横たわる青年の背を支えていた。
「……放っておくわけにはいかない」
そう小さく呟いたあと、レイラは背後にいた運転手に視線を向ける。
「搬送する。後部を開けて」
「は、はいっ!」
細身の青年を抱えたまま、レイラは再び車内へと戻る。
「…………」
後部座席へとそっと寝かせると、彼の喉が微かに鳴った。
「……意識、ある……?」
相変わらず応答は無い。だが、ほんの僅かに瞼が震えていた。
レイラはじっと青年の顔を見つめる。
血の気の引いた頬、苦しげな呼吸──だが、なぜか目が離せなかった。
「誰……なの……」
車体が再び走り出す。
──車内には振動とエンジンの音だけが流れ、誰もその問いには答えなかった。
◇
夕方の風がひやりと頬を撫でた。
拠点入口のカーゲートが軋む音を立てながら開き、無骨な車両が敷地内へ滑り込む。
「…………」
その場に現れたのは、先程までレイラと無線越しで会話をしていた男──名は薊野セセラ。
ウェーブが軽くかかったハネた黒髪に、眼鏡の奥に見える赤い鋭い眼光。
長身で無駄な肉の無い引き締まった体躯に、白衣を前開きの状態で着ている。その下は、首元を隠すような紺色のタートルネックのシャツ。
白衣の裾を翻してセセラは輸送車へと歩み寄った。
「……帰還命令を出してから、帰ってくるまで少し時間かかってるな……」
年齢は20代後半ほどに見えるが、その口調と目元にはどこか老成したものを感じさせる。
なにより、あの辛辣な口調が実際に聞こえてくると、無線での印象が重なり思わず背筋が伸びるようだった。
「……レイラ、おつかれ……、あ……?」
セセラは輸送車から降りてきたレイラの姿を見るや否や、目を大きく見開いた。
「は……? おい、……おい待て……」
そう言ってレイラの腕もとへ視線を向ける。
そこには、まだ意識を取り戻していない赤髪の青年がレイラの腕に支えられるように眠っていた。
「……なんでこいつと一緒にいるんだ!?」
驚愕と動揺を隠さず、声を荒げるセセラ。
「……えっ……?」
レイラはその反応に眉を顰めたが、落ち着いた声で言葉を返した。
「……一緒にいるんじゃなくて、倒れてたから連れて帰ってきたの。すごく体調が悪そうなんだけど、薊野さん……もしかしてこの人って、ここの人?」
「…………っ……」
セセラは視線を落とし、しばし沈黙した後に、絞り出すように答える。
「あ……あぁ、……そうだ」
「……?」
その返答の仕方にひとつ違和感を覚えながらも、レイラは赤い髪の青年の顔をもう一度見つめ直した。
その表情は静かで、苦しさを抱えながらもどこか子供のように無防備だった。
そしてその口元──左頬の下部にピアスのような物もふたつ。ヤンチャで、派手な人なのだろうか。
「……ふーん。長くここのお世話になってるけど、こんな派手な人、いたのか……」
レイラの言葉は率直だったが、その視線にはほんの少しの興味と戸惑いが混ざっていた。
「…………」
セセラは口元を引き結び、白衣のポケットに手を突っ込んだままレイラの傍へ歩を進める。
「とにかく、診察室まで運ぶ。お前も来い。状況を詳しく教えてもらうから」
「……うん」
小さく頷くレイラ。再び青年の体を支え直して歩き出した。
彼女の腕の中で、まだ彼は目を覚まさない。
◇
無機質な白い天井の下、淡く光るランプが心音モニターにリズムを刻ませていた。
龍調査機関・医療棟の診察室。レイラは既に診察を終え、着替えを済ませていた。
検査着を着る前に身に纏っていた私服には、まだ乾ききっていない泥や血液の跡が残っていたが、それを気にする様子は無い。
「問題は無さそうだな。龍の力の反応も安定してる。少し休めば大丈夫だ」
片手にタブレット端末を持ちながら、淡々と結果を読み上げるセセラ。
レイラは黙って頷いたあと、ふと隣のベッドの方へ目を向けた。
「…………」
──そこには、あの赤髪の青年が静かに眠っていた。
検査用の機械が彼の周囲に設置され、いくつかの数値を表示していたが、医療班所属の職員たちは慎重な態度を崩していない。
シーツの上に寝かされた青年は、線が細く儚い印象を与えていた。
鎖骨が浮き、腕は細く、血色も悪い。まるで、ずっと病に伏せているかのような印象さえあった。
「……薊野さん」
そっと声をかけるレイラ。
セセラは「ん」と眉を動かし、ちらりとレイラを見る。
「……あの人って誰? 私と同い年くらいに見えるけど……初めて見た」
「…………」
その問いにセセラは少しだけ肩をすくめるようにして、視線を落とした。
「……んー……なんつうかな……」
珍しく、言い淀むような返答。
レイラが首を傾げようとした──その瞬間。
「…………う……」
ベッドの上の青年が、小さく眉を動かした。
指が微かに痙攣し、ゆっくりと瞼が開かれていく。
「……お、リル……目ぇ覚めたか」
セセラの声に、レイラは一瞬まばたきをした。
(……今、『リル』って……)
赤髪の青年──リルは、ゆっくりと上体を起こす。
「…………」
気怠げに、無意識のまま周囲を見渡すその仕草には、幼い無防備さが残っていた。
だが、その目が完全に開いた瞬間──。
「……!!」
レイラは思わず息を呑んだ。
そこには、不健康そうな濃い隈。
氷のように冷たい視線をたたえる、鋭い双眸。
その色はレイラ自身の瞳と似たような赤だったが、決定的に違う特徴があった。
瞳孔が、人間のそれと違う。
──縦に、細いのだ。
(……龍……?)
レイラは直感した。自分と同じ、いや、自分とはまた違う何かを、この男もまた抱えていると。
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