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出番です!!
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アル達が所属する第1部隊は第2部隊との試合です。
前回出なかった副隊長と隊長が先に2連勝して、只今3人目です。
先ほどの若手君です。
頑張っていましたが…第2部隊はやはり強い!
ベテランさんと当たってしまった若手君は残念のながら負けてしまいました。
とっても悔しそうでしたが…勝負事ですから仕方がないですね。
そして次はアルの番!
お相手は…金髪に青い目のこれまた美男子です。
「アルフレッド様も素敵だけど、ブライアン様も素敵よね~」
背後から聞こえてくる。
知らなくても、ここにいれば勝手に情報が入ってくるわね。
そうこうしていたら試合が始まるようです。
「はじめ!」
お互い剣を向け相手の力量を測っているようです。
アルの真剣な表情はとっても素敵です。
みんなが憧れるのもよくわかります。
そして、何度も何度も剣が交わり金属音が響く。
多分互角なんだろう。このまま永遠に続くんじゃないかと錯覚に陥りそうになる頃、アルの剣の軌道が変わった!
剣はブライアンの左上腕に入った。
「あっ!!」
思わず声がでる。
そしてブライアンの顔が苦痛に歪む。
しかしブライアンの剣も勢いは削がれず、アルの左の下腿に当たる。
「サリー、2人とも負傷してるけど…試合は止まらないの?」
思わずサリーに尋ねる。
「ユーリ様、試合はどちらかが降参するか戦闘不能と判断されるまでは行われます。」
なんて事…
スポーツじゃないから仕方がないのかしら?
とりあえず試合が終わったら早く手当てしなきゃ!
もう!血が滲んできてるじゃないの!
祈るようにしてあわせた手に力が入る。
そして決着の時!
アルの剣がブライアンを後ろから捉えピタッと止まる。
「試合終了!」
審判の合図で歓声が起こる。
フィリップ殿下も拍手をされていた。
「救護室に行きましょう!多分あるわよね?」
「救護室ですか?」
「そう、怪我人が行く場所よ。」
「え~っと、あのテントじゃないですか?」
判断側の奥に確かに見える。殿下の場所よりも後ろの方だわ。
「では行きましょう!」
そう言って移動開始します。
「あの、アルフレッド様は?」
先に着いたサリーがテントの人に聞いている。
「まだいらっしゃっていませんよ。」
「いらっしゃったら手当てを手伝わせて下さいませんか?」
「えっ?それは…」
その時、
「すまぬが手当てを頼みたいのだが!」
振り向くと先ほどまでアルと戦っていたブライアンが腕から血を流しながら立っていた。
「もちろんです!」
全然知らない人だけど…怪我人なら誰であろうと治療します。
私の看護師スイッチが久しぶり入ったようです。
「このボトルに清潔な水を入れて来てください。」
テントにいた係の人に頼む。
彼は慌てて取りに行ってくれたよう。
「ではブライアン様、洗いますので傷口を出して下さい。」
まだ鎧を着用していたため脱ぐのに手間取っている様子だった。
さりげなく手伝うと驚いた顔をされた。
「すみません。脱ぎにくそうでしたので…。」
もしかして女は鎧とか触れちゃいけなかったのかしら?
「いや、ありがとう。」
伏し目がちにブライアンが言う。
お礼を言われたって事は大丈夫かな?
そうして傷口が目の前に出される。
前にアルが怪我した程では無いけれど、やっぱり痛そうね。
「お水で洗います。ちょっと我慢して下さいね。」
手早く洗っていく。
まだ出血があるから…
精油のレモンとティーツリー、ラベンダーが入ったオイルを取り出し傷口に塗っていく。
ガーゼを当てて包帯を巻く。
「おしまいです。今日は傷口をなるべく濡らさないで下さいね。」
「あぁ、ありがとう。助かったよ。」
そう言ってテントを出て行かれました。
そうして入れ違いでアルが入ってくる。
「ユーリ!ここにいたの?席に居ないから…」
「心配した?私は貴方が怪我をしたから居ても立っても居られないからすぐに救護室を2人と探してきたのよ。」
「そうか。悪かったな。」
なんだかアルが落ち込んでいる?
「怪我をするつもりもさせるつもりもなかったのにな…」
そっか、アルは試合には勝ったけれど不本意だったのね。
「お疲れ様。アル、傷口を見せてちょうだい。洗うわね。」
そうして先ほどの手順と同様に治療をしていく。
そして…
「早く良くなりますように!」
お祈りをする。
「ユーリありがとう!…そう言えばブライアンは…」
マリーがすかさず…
「ブライアン様は先ほどこちらに来られてユーリ様がちゃんと治療されましたよ。」
ニコニコ報告する。
「えっ?ユーリが治療したの?」
アルの目がなんだか急に鋭くなった?
「はい。頼まれましたので…いけませんでしたか?あっ、私部外者でしたわね。」
「いや、いいんだ。…俺の心が狭いからいけないんだ。」
なんだかアルがいつもと違います。
サリーはなんだか含み笑いをしているし…
そうしてテントを出ようとしたところで、
「お手伝いいただきありがとうございました。」
救護職員の方からお礼を言われる。
「いえ、突然押しかけてすみませんでした。」
久しぶりに自分の仕事を出来たような気持ちの良い達成感を感じた。
テントを出ると、人があっちこっちに歩き回っていて、どうやら他の試合も終わったようだった。
「ユーリ、昼ご飯食べよう。」
どうやら休憩時間らしい。
食べるところは、通常アルがお昼を食べている食堂か、今日の為に特別設置されている屋台的な露店&野外にテーブルと椅子がたくさん設置されている広場の二箇所となる。
「屋台も良いわね!」
そう言うとアルはサッと席を確保して座らせてくれた。
「アルフレッド様、ユーリ様、私たちはしばらく離れますね。御用のさいはあの辺りで軽食をいただいておりますので声をかけて下さいね。」
サリーが言うと
「いいぞ、2人とも休憩してくれ。」
アルが笑顔で答える。
そうよね。ずっとつきっきりは大変だものね。
そしてアル、
「何が食べたい?」
「え~と野菜スープとサンドウィッチのセットでお願いします。」
そう言うと、屋台へ向かった。
前回出なかった副隊長と隊長が先に2連勝して、只今3人目です。
先ほどの若手君です。
頑張っていましたが…第2部隊はやはり強い!
ベテランさんと当たってしまった若手君は残念のながら負けてしまいました。
とっても悔しそうでしたが…勝負事ですから仕方がないですね。
そして次はアルの番!
お相手は…金髪に青い目のこれまた美男子です。
「アルフレッド様も素敵だけど、ブライアン様も素敵よね~」
背後から聞こえてくる。
知らなくても、ここにいれば勝手に情報が入ってくるわね。
そうこうしていたら試合が始まるようです。
「はじめ!」
お互い剣を向け相手の力量を測っているようです。
アルの真剣な表情はとっても素敵です。
みんなが憧れるのもよくわかります。
そして、何度も何度も剣が交わり金属音が響く。
多分互角なんだろう。このまま永遠に続くんじゃないかと錯覚に陥りそうになる頃、アルの剣の軌道が変わった!
剣はブライアンの左上腕に入った。
「あっ!!」
思わず声がでる。
そしてブライアンの顔が苦痛に歪む。
しかしブライアンの剣も勢いは削がれず、アルの左の下腿に当たる。
「サリー、2人とも負傷してるけど…試合は止まらないの?」
思わずサリーに尋ねる。
「ユーリ様、試合はどちらかが降参するか戦闘不能と判断されるまでは行われます。」
なんて事…
スポーツじゃないから仕方がないのかしら?
とりあえず試合が終わったら早く手当てしなきゃ!
もう!血が滲んできてるじゃないの!
祈るようにしてあわせた手に力が入る。
そして決着の時!
アルの剣がブライアンを後ろから捉えピタッと止まる。
「試合終了!」
審判の合図で歓声が起こる。
フィリップ殿下も拍手をされていた。
「救護室に行きましょう!多分あるわよね?」
「救護室ですか?」
「そう、怪我人が行く場所よ。」
「え~っと、あのテントじゃないですか?」
判断側の奥に確かに見える。殿下の場所よりも後ろの方だわ。
「では行きましょう!」
そう言って移動開始します。
「あの、アルフレッド様は?」
先に着いたサリーがテントの人に聞いている。
「まだいらっしゃっていませんよ。」
「いらっしゃったら手当てを手伝わせて下さいませんか?」
「えっ?それは…」
その時、
「すまぬが手当てを頼みたいのだが!」
振り向くと先ほどまでアルと戦っていたブライアンが腕から血を流しながら立っていた。
「もちろんです!」
全然知らない人だけど…怪我人なら誰であろうと治療します。
私の看護師スイッチが久しぶり入ったようです。
「このボトルに清潔な水を入れて来てください。」
テントにいた係の人に頼む。
彼は慌てて取りに行ってくれたよう。
「ではブライアン様、洗いますので傷口を出して下さい。」
まだ鎧を着用していたため脱ぐのに手間取っている様子だった。
さりげなく手伝うと驚いた顔をされた。
「すみません。脱ぎにくそうでしたので…。」
もしかして女は鎧とか触れちゃいけなかったのかしら?
「いや、ありがとう。」
伏し目がちにブライアンが言う。
お礼を言われたって事は大丈夫かな?
そうして傷口が目の前に出される。
前にアルが怪我した程では無いけれど、やっぱり痛そうね。
「お水で洗います。ちょっと我慢して下さいね。」
手早く洗っていく。
まだ出血があるから…
精油のレモンとティーツリー、ラベンダーが入ったオイルを取り出し傷口に塗っていく。
ガーゼを当てて包帯を巻く。
「おしまいです。今日は傷口をなるべく濡らさないで下さいね。」
「あぁ、ありがとう。助かったよ。」
そう言ってテントを出て行かれました。
そうして入れ違いでアルが入ってくる。
「ユーリ!ここにいたの?席に居ないから…」
「心配した?私は貴方が怪我をしたから居ても立っても居られないからすぐに救護室を2人と探してきたのよ。」
「そうか。悪かったな。」
なんだかアルが落ち込んでいる?
「怪我をするつもりもさせるつもりもなかったのにな…」
そっか、アルは試合には勝ったけれど不本意だったのね。
「お疲れ様。アル、傷口を見せてちょうだい。洗うわね。」
そうして先ほどの手順と同様に治療をしていく。
そして…
「早く良くなりますように!」
お祈りをする。
「ユーリありがとう!…そう言えばブライアンは…」
マリーがすかさず…
「ブライアン様は先ほどこちらに来られてユーリ様がちゃんと治療されましたよ。」
ニコニコ報告する。
「えっ?ユーリが治療したの?」
アルの目がなんだか急に鋭くなった?
「はい。頼まれましたので…いけませんでしたか?あっ、私部外者でしたわね。」
「いや、いいんだ。…俺の心が狭いからいけないんだ。」
なんだかアルがいつもと違います。
サリーはなんだか含み笑いをしているし…
そうしてテントを出ようとしたところで、
「お手伝いいただきありがとうございました。」
救護職員の方からお礼を言われる。
「いえ、突然押しかけてすみませんでした。」
久しぶりに自分の仕事を出来たような気持ちの良い達成感を感じた。
テントを出ると、人があっちこっちに歩き回っていて、どうやら他の試合も終わったようだった。
「ユーリ、昼ご飯食べよう。」
どうやら休憩時間らしい。
食べるところは、通常アルがお昼を食べている食堂か、今日の為に特別設置されている屋台的な露店&野外にテーブルと椅子がたくさん設置されている広場の二箇所となる。
「屋台も良いわね!」
そう言うとアルはサッと席を確保して座らせてくれた。
「アルフレッド様、ユーリ様、私たちはしばらく離れますね。御用のさいはあの辺りで軽食をいただいておりますので声をかけて下さいね。」
サリーが言うと
「いいぞ、2人とも休憩してくれ。」
アルが笑顔で答える。
そうよね。ずっとつきっきりは大変だものね。
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そう言うと、屋台へ向かった。
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