ある日突然異世界へ(本編完結.番外編展開中)

ミント

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番外編新たな道 3

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柔らかい光を感じ薄っすら目を開ける。
どうやら朝が来たみたい。
身体を動かそうとして身体がホールドされていることに気付く。
昨日はアルが私を抱きしめたまま眠ってしまったから…
少し身動ぎすると、アルは益々私を抱きしめる。
流石に苦しくなり、
「アル、ちょっと緩めて?」
小さく声を掛けると、ちょっとだけ力が弱まったみたい。
「ユーリ、おはよ。」
アルが私の額にキスを落としながら言う。
朝のアルはちょっと幼く見えて可愛く感じる。
「おはよう。アル。もう起きる時間よ?」
そう声を掛けると、
「もっとユーリとくっついていたいんだけどな。あったかいし。」
「私は湯たんぽじゃないわよ?」
笑いながら返す。
こんな時間も幸せな時間よね。


しばらく甘い夫婦の時間を過ごしていたら、ドアがノックされた。

「アルフレッド様、ユーリ様、朝から申し訳ありません。」
サリーの遠慮がちな声がした。
「何かあったのか?」
アルが扉に向かって問い掛ける。
「王宮よりお手紙が届きましたのでお持ちしました。」
サリーが答えると、
「受け取ろう。」
そう言って、アルはベッドからあっという間に扉まで移動して、手紙を受け取った。


手紙を読むアルを見ていると、アルは急にこちらを向き、
「王宮に行く事になった。」
と言われた。
「今からですか?大変ですね。」
そう返すと、
「いや、ユーリも一緒にだそうだ。」
と。




それから私達は急いで支度をして王宮からの迎えの馬車に乗り込んだ。

「こんな急な召集ってあるんですね。」
そう呟くと、
「フィリップ殿下だからな…。」
隣から諦めたような声でアルが答えた。

一体何用で呼ばれたのかしら?
いつもの定例会には早いし…
そんなことを考えていたら、馬車がゆっくり止まった。
「到着したようだな。」
アルが言い、ドアが開けられた。
「フィリップ殿下がお待ちです。」
しばらく歩き、豪華な部屋へと案内された。


程なくして、フィリップ殿下が来られた。
「急に呼び出して申し訳なかったね。」
「とんでもございません。しかし殿下、至急の呼び出しということは…何かあったのですか?」
アルが殿下へ質問すると、
「二人とも掛けてくれ。話はそれからだ。」
とソファーへ誘導された。
着席すると侍女がら紅茶が運んできた。
薔薇の薫りがして思わずそちらに意識が持っていかれた途端、フィリップ殿下の発言で、ハッとした。

「実は半年後周辺国とのサミットが開催される事になったのだが…今回我が国で開催されることになった。戦後初の集まりになるとの事でかなり重要な会議になると思われる。私は王の補佐として参加するのだが、警護に関してはアルフレッドに、もてなしという点で、ユーリに手伝ってもらいたいと思っている。」


えっ?私?だって一伯爵夫人だよ?
「殿下?アルフレッド様はわかりますが、私にそんな荷は重すぎます。」
慌てて言う私に、
「ユーリが言いたいことはわかっている。何もすべてを委ねる訳ではないから安心してくれ。」
殿下が訳知り顔で頷いていますが…本当にわかってくれているのかしら?
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感想 9

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みんなの感想(9件)

少女ハイジ
2019.06.23 少女ハイジ

えっ、もう終わるの。これから、どのように話が発展していくのかと、楽しみにしていたので、とても残念です。

2019.06.23 ミント

感想ありがとうございます!
そんな風に言っていただけてありがたいです!番外編という形でアップ出来れば良いなぁと思っています!

解除
アイリス
2019.06.22 アイリス

とても面白かったです!
ほのぼのしていてなんだか心暖まる作品ですね
新作も読ませていただきます
頑張ってください!!!

2019.06.22 ミント

感想ありがとうございます!
最後まで楽しんでいただけて本当に良かったです(o^^o)
新作も読んでいただきありがとうございます!まだ完結まで書きあがっていないので頑張って書きますね(^^)

解除
Ma
2019.06.22 Ma
ネタバレ含む
2019.06.22 ミント

感想ありがとうございます!
そしてダブり教えていただきありがとうございました!
すぐに直してまいりましたm(_ _)m
大事な場面でやってしまいました(涙

いよいよです!ラストまでよろしくお願いします(o^^o)

解除

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