成瀬 慶 140字小説

成瀬 慶

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受験生

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彼女とは予備校で出会った
一緒に学び
お互いの思いは知っていた
でも
受験生の僕らは
今は気持ちを抑えた
合格発表当日
僕たちは晴れて同じ大学に合格した
これから始まる!と期待に胸を膨らます僕の目の前で
彼女が男と抱き合い
喜び合う姿を見た
それは
予備校の先生だった
”マジか!”
心から叫んだ

【narusegoto】
彼は頑張った
彼女も頑張った
合格した
だけど
恋を我慢したのは彼だけで
彼女は勉強しながら
恋もしたかったのでしょうね

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