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第03章 初めてのダンジョン攻略
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ゴブリンの住むダンジョンに到着する手前の森に大きな竹林があった。
この異世界に転生してから竹林を見るのは初めてだった。
「竹林って珍しいわね」
私が思わずそうつぶやくと僧侶のスラストが意外そうに言った。
「ほほう!お主、マダケを知っておるのか?」
「昔住んでいた家の裏山が竹林だったの」
「この竹林は東の国からやって来た古の賢者が持ち込んで栽培したものだそうだ。昔はこのあたりに七人の賢者が隠匿し『竹林の七賢』と呼ばれておったのじゃ」
「へぇー!そうなんですか…」
特に興味のない私。
「剪伐の魔法!」
私が呪文を唱えると一挙に目の前の十数本の竹が根元から切断されて倒れた。
「これはいい物が手に入ったわ」
「こ、これ!何をしておる!?」
「ゴブリンと戦うために竹ヤリを作っておこうと思って」
「そんな物でゴブリンと戦うつもりか!?」
すると珍しく寡黙な格闘士のローリングが訊いてきた。
「エルフ娘!お前は竹を武器にするつもりか!?」
「だって他に武器がないんだもの」
「魔法使いなら魔法の力だけで戦うべきではないか!」
「魔法力だけだと威力が足りないから物理的な武器を使うのよ。竹やりを魔法で飛ばしてみようと思うの」
「俺は格闘士だ。この鍛えぬいた己の肉体だけを武器にして闘うのみだ」
「私、攻撃魔法を知らないから…」
「ワハハハハッ!お気楽なことだ!せいぜい頑張るがよい!」
脳筋のローリングは私をあざ笑いながら先に歩いて行った。
スラストはさすが僧侶らしく私に優しく諭そうとした。
「見たところお主のMP保有量は素晴らしいものだ。もっと戦闘に役立つ魔法を学べば一級魔導士も夢ではないぞ」
「いやー、別に私、魔法使いになりたいわけじゃないので」
「そうか。惜しいのう。それではお主は何になりたいのじゃ?」
「一流のエンターテイナーです?」
「はあー!?なんじゃ、そりゃあ?」
竹林を抜けると、私たちは遂に目的のゴブリンのダンジョンに到着した。
ダンジョンの入り口は岩山に空いた小さな洞穴だった。
その洞穴は人が一人ギリギリ通れるだけの幅しかなかった。
確かにこれでは荷車で物資は運べない。
「よし!いよいよダンジョンに突入するぞ!みんな、油断をするな!」
近衛騎士団長のラインターレルが皆にハッパをかけた。
「それでは荷物持ちのエルフと獣人達。貴様らに先導してもらうぞ!せいぜい罠にかからぬように気を付けることだな!ハハハハッ!」
私は緊張した面持ちでダンジョンの入り口の前に立った。
大きく深呼吸をすると、クルリとダンジョンに背を向け正面に向かってお辞儀をした。
「みなさん!おはこんばんちは!そして初めまして!朝比奈ステラです!初めての配信なので今日はちょっと気合が入っています。これから東の森のダンジョン攻略の様子をライブで配信するから見ていて下さいね」
ラインターレルが慌てふためいた。
「おい!エルフ!貴様は何を喋っているのだ?」
「ああ!『おはこんばんちは』は『おはよう』+『こんにちは』+『こんばんは』を組み合わせた挨拶です」
「そうではない!配信とはどういう意味だ!?」
「私の初めてのダンジョン探索の様子をライブ配信しているのです」
「何だと!?何を勝手なことをしている!今すぐ止めるんだ!さもなくば…」
ラインターレルが剣を抜いて凄んだ。
この異世界に転生してから竹林を見るのは初めてだった。
「竹林って珍しいわね」
私が思わずそうつぶやくと僧侶のスラストが意外そうに言った。
「ほほう!お主、マダケを知っておるのか?」
「昔住んでいた家の裏山が竹林だったの」
「この竹林は東の国からやって来た古の賢者が持ち込んで栽培したものだそうだ。昔はこのあたりに七人の賢者が隠匿し『竹林の七賢』と呼ばれておったのじゃ」
「へぇー!そうなんですか…」
特に興味のない私。
「剪伐の魔法!」
私が呪文を唱えると一挙に目の前の十数本の竹が根元から切断されて倒れた。
「これはいい物が手に入ったわ」
「こ、これ!何をしておる!?」
「ゴブリンと戦うために竹ヤリを作っておこうと思って」
「そんな物でゴブリンと戦うつもりか!?」
すると珍しく寡黙な格闘士のローリングが訊いてきた。
「エルフ娘!お前は竹を武器にするつもりか!?」
「だって他に武器がないんだもの」
「魔法使いなら魔法の力だけで戦うべきではないか!」
「魔法力だけだと威力が足りないから物理的な武器を使うのよ。竹やりを魔法で飛ばしてみようと思うの」
「俺は格闘士だ。この鍛えぬいた己の肉体だけを武器にして闘うのみだ」
「私、攻撃魔法を知らないから…」
「ワハハハハッ!お気楽なことだ!せいぜい頑張るがよい!」
脳筋のローリングは私をあざ笑いながら先に歩いて行った。
スラストはさすが僧侶らしく私に優しく諭そうとした。
「見たところお主のMP保有量は素晴らしいものだ。もっと戦闘に役立つ魔法を学べば一級魔導士も夢ではないぞ」
「いやー、別に私、魔法使いになりたいわけじゃないので」
「そうか。惜しいのう。それではお主は何になりたいのじゃ?」
「一流のエンターテイナーです?」
「はあー!?なんじゃ、そりゃあ?」
竹林を抜けると、私たちは遂に目的のゴブリンのダンジョンに到着した。
ダンジョンの入り口は岩山に空いた小さな洞穴だった。
その洞穴は人が一人ギリギリ通れるだけの幅しかなかった。
確かにこれでは荷車で物資は運べない。
「よし!いよいよダンジョンに突入するぞ!みんな、油断をするな!」
近衛騎士団長のラインターレルが皆にハッパをかけた。
「それでは荷物持ちのエルフと獣人達。貴様らに先導してもらうぞ!せいぜい罠にかからぬように気を付けることだな!ハハハハッ!」
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大きく深呼吸をすると、クルリとダンジョンに背を向け正面に向かってお辞儀をした。
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「そうではない!配信とはどういう意味だ!?」
「私の初めてのダンジョン探索の様子をライブ配信しているのです」
「何だと!?何を勝手なことをしている!今すぐ止めるんだ!さもなくば…」
ラインターレルが剣を抜いて凄んだ。
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