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漫画大學 その1
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治美は食堂の長テーブルに頬杖をつき、すっかり不貞腐れている。
「マンガの描き方も知らないわたしたちが、日本をマンガ大国にしようなんて、おこがましいとは思わんかね…………。今のわたしはブラック・ジャックの恩師、本間 丈太郎の心境です」
また治美はわけのわからないことを呟いている。
(きっとまた手塚漫画の中の台詞で遊んでいるんだろうな。でも、あまり落ち込まないでくれて助かるよ。こいつの前向きな性格と言うか、あまり深く物事を考えない能天気でお気楽で、言動に思慮深さが感じられない軽い性格が幸いしているな)
「――雅人さん!今、なんか失礼なこと考えてるでしょ?」
(ギクッ!!)
治美はフウフウと息を吹きかけ、珈琲カップのネスカフェを冷ましながら一口飲んだ。
「――わたし、読み専だからマンガの描き方なんてホント、何も知らないんですよねぇ……。デジ絵描いてる友達いましたけど、ペンタブ使ってたからなあ」
雅人にはよくわからないが、治美は何か自己弁護をしているようだった。
「ひとつ俺も言い訳をしていいかな?」
雅人はそろりと右手を挙げた。
「はい!どうぞ!」
治美が彼を指差した。
「俺がうかつだったことは認めるよ。だが、俺の知ってる漫画とは赤本の漫画だけだ。赤本漫画はほとんど描き版だから、鉛筆書きの原稿でも問題ないと勝手に思い込んでいたんだ」
「描き版って何です?」
「漫画原稿の上に透明なセルロイドや硫酸紙を載せて、職人が針で線をなぞって版下を作るんだ」
「ひええっ!?全部手作業でトレースするってことですか!?」
「もっと酷い所だと、元の原稿を横に置いて見ながら直接版下に描いたりするんだぞ」
「そんなの元の作者の絵と全然違う絵になっちゃうじゃないですか!?どうしてそんなメンドクサイことするんですか!?」
「そりゃ、その方が写真製版よりずっと安上がりだからだよ」
「人件費の方が写真代より安いんですか!?どんだけブラックな仕事なんですか!?」
「赤本漫画ってのは所詮その程度の代物なんだ」
「この時代のマンガってホント、虐げられているんですね……」
治美は呆れて溜息をついた。
「だけど、俺たちが狙ってるのは全国紙、天下の毎日新聞だ。赤本みたいな描き版じゃなくて写真製版に決まってる!となると鉛筆描きじゃ駄目なんだろうな」
「仕方ないですね!全部、インクで描き直しますよ!」
「俺も手伝うよ!これでも去年まで学校の美術部で絵を描いていたんだ。模写ぐらいできるよ」
「そう言えば雅人さん、画家志望だったんですよね?」
「ああ!絵で食ってけるほどの才能がないことに気付いてすぐにあきらめたけどな」
「だったら、わたしのアシスタントしませんか?絵で食べてゆけますよ!」
「……お前の部下になるのか?遠慮しとくよ」
「どうして!?やっぱり、雅人さんもマンガのこと、低俗だってバカにしてるんですね!」
「そんなつもりじゃないよ」
「宝塚の花のみちで、『いいから、俺に任せろッ!!』ってカッコよく言ったくせに……。わたし、すっごく嬉しかったんですよ!」
「………………」
「それなのに、ちっとも会いに来てくれなかった!」
「いや!俺も昼間は学校があったし…。夜に女の子の家に行くのは気兼ねするし……」
と、今まで我慢強く雅人たちのやり取りを聞いていた横山が話しかけてきた。
「………あのう、すいません。僕、そろそろ晩ご飯の買い物に行くので……、ついでに、紙とインクを買ってきましょうか?」
「えっ!?まだ昼前よ。もう晩ゴハンの支度をするの!?」
治美が驚いて目をパチクリさせた。
スーパーマーケットやコンビニエンスストアーみたいに何でも揃う店が、この時代にあると思ったら大間違いだ。
何しろ紀ノ国屋が日本初のセルフサービスのスーパーマーケットを東京、青山に開業したと話題になったのが昨年のことだ。
日々の買い物は、みんな一軒一軒、対面販売の小売店を歩いて回って、一つずつ食材を揃えていかなければならなかった。
もちろんレトルトやインスタント食品などないから、毎日毎日かなりの時間と手間をかけないとご飯は食べられなかったのだ。
「どうもすいません!横山さんもお仕事忙しいのに手伝ってもらって……」
雅人と治美は揃ってペコッと頭を下げた。
「いえ。僕は番頭と言ってもしょせんただの使用人ですから。祝日は暇なんですよ」
「でも、マンガの道具なんてどこで売ってます?」
「多分……。葺合区の長澤文具店なら揃ってると思いますよ」
「長澤文具……?ああ!ナガサワ文具センターね!」
と、治美は両手を広げ、また何もない空間をかき回し始めた。
コミックグラスを使って何か調べているのだろう。
治美が雅人の耳元でささやいた。
「何冊か手塚先生が漫画の描き方を説明した漫画や入門書を書いているんですよ。それで必要な道具を調べてみますね!」
「――――そんないい物あるなら最初に読んどけよ!」
「エヘヘ……。読んだことはありますが、別に漫画描く気がなかったのですっかり忘れてました!」
コミックグラスを操作している治美を横山が戸惑った表情で凝視している。
無理もない。
まさか、治美が未来の眼鏡型電子計算機を使って電子書籍を閲覧しているなんて思いもしないだろう。
「あのう……」
横山が恐る恐る声をかけてきた。
「はい?」
「治美さんの掛けてる眼鏡ってコミックグラスですよね?」
雅人たちは横山の言葉に衝撃を受け、茫然自失、言葉を失った。
そんな雅人たちの様子を見て横山は確信したようだ。
「やっぱりね。治美さんは未来世界からタイムスリップしてきたのですね」
「な、なんのことですか?コミックグラスって……?タ、タイムスリップって……?」
雅人はすっかり動揺してしどろもどろになりながら必死に喋った。
「ごまかさなくてもいいですよ。僕も未来世界からタイムスリップしてきた人間ですから」
びっくり仰天、雅人と治美はたまげて言葉もなくし、しばらく互いの顔を見つめていた。
「マンガの描き方も知らないわたしたちが、日本をマンガ大国にしようなんて、おこがましいとは思わんかね…………。今のわたしはブラック・ジャックの恩師、本間 丈太郎の心境です」
また治美はわけのわからないことを呟いている。
(きっとまた手塚漫画の中の台詞で遊んでいるんだろうな。でも、あまり落ち込まないでくれて助かるよ。こいつの前向きな性格と言うか、あまり深く物事を考えない能天気でお気楽で、言動に思慮深さが感じられない軽い性格が幸いしているな)
「――雅人さん!今、なんか失礼なこと考えてるでしょ?」
(ギクッ!!)
治美はフウフウと息を吹きかけ、珈琲カップのネスカフェを冷ましながら一口飲んだ。
「――わたし、読み専だからマンガの描き方なんてホント、何も知らないんですよねぇ……。デジ絵描いてる友達いましたけど、ペンタブ使ってたからなあ」
雅人にはよくわからないが、治美は何か自己弁護をしているようだった。
「ひとつ俺も言い訳をしていいかな?」
雅人はそろりと右手を挙げた。
「はい!どうぞ!」
治美が彼を指差した。
「俺がうかつだったことは認めるよ。だが、俺の知ってる漫画とは赤本の漫画だけだ。赤本漫画はほとんど描き版だから、鉛筆書きの原稿でも問題ないと勝手に思い込んでいたんだ」
「描き版って何です?」
「漫画原稿の上に透明なセルロイドや硫酸紙を載せて、職人が針で線をなぞって版下を作るんだ」
「ひええっ!?全部手作業でトレースするってことですか!?」
「もっと酷い所だと、元の原稿を横に置いて見ながら直接版下に描いたりするんだぞ」
「そんなの元の作者の絵と全然違う絵になっちゃうじゃないですか!?どうしてそんなメンドクサイことするんですか!?」
「そりゃ、その方が写真製版よりずっと安上がりだからだよ」
「人件費の方が写真代より安いんですか!?どんだけブラックな仕事なんですか!?」
「赤本漫画ってのは所詮その程度の代物なんだ」
「この時代のマンガってホント、虐げられているんですね……」
治美は呆れて溜息をついた。
「だけど、俺たちが狙ってるのは全国紙、天下の毎日新聞だ。赤本みたいな描き版じゃなくて写真製版に決まってる!となると鉛筆描きじゃ駄目なんだろうな」
「仕方ないですね!全部、インクで描き直しますよ!」
「俺も手伝うよ!これでも去年まで学校の美術部で絵を描いていたんだ。模写ぐらいできるよ」
「そう言えば雅人さん、画家志望だったんですよね?」
「ああ!絵で食ってけるほどの才能がないことに気付いてすぐにあきらめたけどな」
「だったら、わたしのアシスタントしませんか?絵で食べてゆけますよ!」
「……お前の部下になるのか?遠慮しとくよ」
「どうして!?やっぱり、雅人さんもマンガのこと、低俗だってバカにしてるんですね!」
「そんなつもりじゃないよ」
「宝塚の花のみちで、『いいから、俺に任せろッ!!』ってカッコよく言ったくせに……。わたし、すっごく嬉しかったんですよ!」
「………………」
「それなのに、ちっとも会いに来てくれなかった!」
「いや!俺も昼間は学校があったし…。夜に女の子の家に行くのは気兼ねするし……」
と、今まで我慢強く雅人たちのやり取りを聞いていた横山が話しかけてきた。
「………あのう、すいません。僕、そろそろ晩ご飯の買い物に行くので……、ついでに、紙とインクを買ってきましょうか?」
「えっ!?まだ昼前よ。もう晩ゴハンの支度をするの!?」
治美が驚いて目をパチクリさせた。
スーパーマーケットやコンビニエンスストアーみたいに何でも揃う店が、この時代にあると思ったら大間違いだ。
何しろ紀ノ国屋が日本初のセルフサービスのスーパーマーケットを東京、青山に開業したと話題になったのが昨年のことだ。
日々の買い物は、みんな一軒一軒、対面販売の小売店を歩いて回って、一つずつ食材を揃えていかなければならなかった。
もちろんレトルトやインスタント食品などないから、毎日毎日かなりの時間と手間をかけないとご飯は食べられなかったのだ。
「どうもすいません!横山さんもお仕事忙しいのに手伝ってもらって……」
雅人と治美は揃ってペコッと頭を下げた。
「いえ。僕は番頭と言ってもしょせんただの使用人ですから。祝日は暇なんですよ」
「でも、マンガの道具なんてどこで売ってます?」
「多分……。葺合区の長澤文具店なら揃ってると思いますよ」
「長澤文具……?ああ!ナガサワ文具センターね!」
と、治美は両手を広げ、また何もない空間をかき回し始めた。
コミックグラスを使って何か調べているのだろう。
治美が雅人の耳元でささやいた。
「何冊か手塚先生が漫画の描き方を説明した漫画や入門書を書いているんですよ。それで必要な道具を調べてみますね!」
「――――そんないい物あるなら最初に読んどけよ!」
「エヘヘ……。読んだことはありますが、別に漫画描く気がなかったのですっかり忘れてました!」
コミックグラスを操作している治美を横山が戸惑った表情で凝視している。
無理もない。
まさか、治美が未来の眼鏡型電子計算機を使って電子書籍を閲覧しているなんて思いもしないだろう。
「あのう……」
横山が恐る恐る声をかけてきた。
「はい?」
「治美さんの掛けてる眼鏡ってコミックグラスですよね?」
雅人たちは横山の言葉に衝撃を受け、茫然自失、言葉を失った。
そんな雅人たちの様子を見て横山は確信したようだ。
「やっぱりね。治美さんは未来世界からタイムスリップしてきたのですね」
「な、なんのことですか?コミックグラスって……?タ、タイムスリップって……?」
雅人はすっかり動揺してしどろもどろになりながら必死に喋った。
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