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15.実は医者なんです。でも自分の心は治せません
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コレオプテールに向かう足取りは軽いけど重い。
「はぁ、ゆっくり食べたいな」
扉を開けて店に入ると、夕食時間には早いせいか客が少ない。
「いらっしゃ」
「あ、いらっしゃいませー!」
リアが他の店員の声にかぶせて駆け寄ってきてくれた。
「いらっしゃいました」
「えへへ、おかえりなさい。怪我とかしてない?」
「うん、特に戦闘にもならなかったから大丈夫」
「ではこちらへどうぞー!」
少し奥まった席に案内された。
「ここは厨房からは見えないから、少しくらいおしゃべりしても大丈夫」
リアの言う通り店長の咳払いが全く聞こえない。
素晴らしい場所だ。
料理を運んできてくれたリアは俺の横に座って、会話を楽しみながら食事を取る事が出来た。
しかし残念ながら程々の時間が過ぎ、店内も夕食時という事で客が増えてきてしまう。
「もっとゆっくりしたいけど、俺もまだ仕事があるし行くよ。四~五日帰ってこれないかもしれない」
「え!?どこに行くの?」
「アグレスに行かないといけないんだ。緊急の依頼らしい」
「……そう、なんだ」
悲しそうにうつむくリア。俺もさみしい。周囲を見回し客も店員も居ないことを確認する。
「リアこっち向いて」
「あ」
両手で頬を撫でながら少し短めのキスをする。
「それじゃあ行ってくるよ」
「いってらっしゃい、アナタ。待ってるね」
アナタアナタアナタアナタ……やっぱりプロポーズだったよねアレ!
我慢できずに力強く抱きしめてから店を出た。
リア成分を補充して馬にまたがりアグレスへと向かう振りをする。
門を出て森に入り、いつもの場所でキャラチェンジをする。
― ― ―
「ふぅ、エリクセンに戻って宿に入りましょう」
しずかになって街に入り冒険者ギルドから少し離れた所の宿に入ります。
アグレスまでは馬で走って丸一日の距離なので、明日の夕方までなら問題はありません。
今のうちに地図を作ってしまいましょう。どうにも世間が騒がしくなってきましたから。
さて、ではトレジャーハンティングのキャラに変更しましょう。
部屋のカーテンを閉めて、念のために布団の中に入ってチェンジします。
― ― ―
あーもうなんなのよ~、もっとのんびり出来ると思ったのにぃ~。
ホントなくない?仕事が一つ終わったら一日くらい休むもんでしょ?人使いが荒いったら。
肩より長い金髪を左右で少しだけまとめ、アクセサリーを多数つけてカラフルな衣装を着ている。
おおよそトレジャーハントに相応しくないギャル系のキャラ、それがディータだ。
「あーもう面倒くさい、ほんっとめんどくさい。ちゃっちゃ~っと地図って買い物にいこーっと」
えーっとどこだっけお客さんからもらった地図、あーあったあった、これをここに置いてこれはここで、ちょいちょいっと……
「かんせー!やっば!私ってば超天才じゃない!?」
よっし!じゃあお買い物にれっつごー!
うあっは~、なになにアレ美味しそう!
この街にも露店っていっぱいあるじゃん!
他のキャラだと全然気づかなかったけど、あ!このアクセかわいい!
今持ってるのと色合いも合うしピッタリンコ!
ん~左手にはお菓子、右手にはアクセ、口には野菜と肉の名前も知らないけどおいしい食べ物!
うおぉ!なにあれなにあれ?お城?それともエッチなお店?
あ、でも入り口に衛兵さんが居るから本物のお城だねこれ!
衛兵さんいっぱいいるよ~偉い人住んでるのかな~玉の輿?玉の輿でたまたま乗っちゃう?
きゃー私ってばだいたーん!でもカッコイイお兄さんかな?オジサンはやだよ?
厩舎がある!お馬さんお馬さーん、っていないじゃん!私のトキメキを返して!
むむ、緊急事態発生!緊急事態発生!動き回ったらお腹すいた!
でもお金勿体ないしぃ~誰かおごってくれないかな~。
「ねえねえお兄さん、私と遊びませんか~?」
「え!?お、お嬢ちゃん誰?」
「私はね~ディータっていいますぅ~。お腹がすいちゃって困ってるんです~」
ちょっと好みのお兄さんを見つけたから、胸を押し付けるようにして腕にしがみ付いておねだりしてみた。
お?動画投稿したら再生数稼げそうなタイトル!
「じゃあご飯食べにいこっか」
「やったー!お兄さんやっさし~ぃ」
ご飯を食べにコレオプテールに入った。
行きつけのお店だね!前から気になってたメニューがあるからそれを頼もう!
と言ったが記憶が定かではない。なぜなら私の前には十杯以上のコップが並んでいるからだ!
「ぷっはぁ~!このお酒おいし~い!お姉さーんおかわりくださーい」
このお酒はアルコール弱いけど色んな種類の果汁が入ってて甘くておいしい。
お兄さんは別のを頼んでたけど、私はこのシリーズを制覇してやるゼ!
「ねえねえお兄さん聞いてる~?これも美味しいから飲んでみて」
「う、ううおっぷ、う、うん。う~」
「もーだらしないな~、倒れてないでおきてー。あ、すみませーん、これとこれ追加注文おねがいしまーす」
う~ん美味し~。でもこれ以上は無理、お肉、付いてないよね?お腹周辺を触るけど、うん大丈夫!
「お兄さんごちそうさま。またご馳走してね」
「え……う、うん。うえっぷ」
夜更かしは美容の敵!でももう一回りしてから宿にかーえろっと。
宿に帰ってきた私は不機嫌だ!チョー不機嫌だ!
宿のオバサンが“商売女はお断りだよ”ってなにあの態度!ムカツク!
もういい!しずかちゃんに変わってもらう!寝る!
キャラ・ちぇ~んじ!
― ― ―
地図はしっかり完成しましたし、街の情報もある程度入りました。
やはりアグレスの騒動の為に冒険者は出払っているようで、街の警備は少し手薄になっている感じがします。
とはいえ、冒険者の代わりに門番や衛兵による街の警備が普段より多くなっていました。
ここの貴族は多少街を守る気があるようです。
そして街の人は誰もアグレスがモンスターに襲われたことを知りません。
冒険者ギルドから情報が流れるかと思いましたが、冒険者の誰も噂を広げていないようですね。
事態が事態なので賢明な判断でしょう。
これから事態か急変する事は無いでしょうし、明日はポーションの材料を変えて効果が変わるか試す事にします。
夜が明けて人々が動き出す時間です。私も動きましょう。
それにしてもこの街にはポーションが売っていないのが悩みの種です。
一本いい物を手に入れられたら解析したり比較して改良も出来るのですが……
王都に行かないと無いというのは困りますね。
かといって今は王都に行く事もできません。
ポーションを持っていそうなのは冒険者でしょうか。医者や薬屋にもあるかもしれませんね。
そっち方面を当たってみてダメなら自分で何とかしましょう。
チョットだけ期待していましたがダメでした。しかもどうやらポーション自体が高級品らしく、一般に出回る数は少ないと分かりました。
そういえば昨日ルリ子で助けた冒険者さんは“凄いポーション”と言っていましたから、実はこの世界のポーションはあまり利きが良くないのかもしれません。
あまり多用は出来ない様ですがどうしましょうか……とはいえ効き目を良くする案自体はあるので試してみたいのですが……試しちゃいましょう。
錬金術ギルドがないので宿の部屋でコッソリやります。
えーっと、これの比率を変えてこっちと混ぜて、これは熱で飛ばして蒸留して……完成です。
出来たポーションを小瓶十個に移しました。
さて、試してみたい所ですが怪我人がいないとどうしようもありません。
が、一本試しに飲んでみましょう。
マズイですね相変わらず。もっと美味しく出来ないモノでしょうか。今後の改善点ですね。
うん、特に体に変化はありません。
少なくとも毒にはなっていないようです。
ふぅ、窓を開けて換気しましょう。
おや?薄暗いですね……あ、熱中しすぎましたか私。
これはいけません、アグレスへ向かわないと。
慌てて宿を出て街の門をくぐりぬけ、街道沿いの森へ入ります。
一日一回は来てますねココ。
ではユグドラにキャラクターチェンジして街へ飛びましょう。
― ― ―
急いでリコールしてアグレスの街近くへと移動した。
周囲に人影無ない事を確認し、街道に出て街へ向かうと入り口には沢山の人がいた。
どうやらアグレスの救援に来た冒険者や商人、ボランティアらしい。
バグレスの街からは馬車で半日の距離だから救援が来るのが早かったんだろうなきっと。
俺は冒険者ギルドへ向かい、どこに人手が必要なのか確認するとしよう。
「こんにちは、応援に来ました」
「ユグドラさん助かります。どこも人が足らなくて困っているのです。今ギルドでは瓦礫の除去や倒壊した建物の下敷きになった人がいないか捜索しています。どちらがいいですか?」
アルシエルさん凄いな、一日しか経ってないのにもう働いてる。俺も気合いを入れないとな!
「じゃあ倒壊した建物を何とかしましょう。幸い治療も出来ますから、その場で手当ても出来ますしね」
「医術の心得が……あるのですか?」
「医術といいますか、軽く治療の勉強をしたんです」
アルシエルさんが考え込んでいる。
どこか別の所に言ってくれパターンかな。
「では街の中央部に野外病院が設置されています。そちらで怪我人の治療に当たってください」
「分かりました。早速向かいます」
街の中央部、名前は忘れたけど貴族の敷地に沢山のテントが張られている。
軽い怪我人は外で、重傷者はテントへ、危篤状態の者は屋敷内に運ばれているようだ。
それにしてもよく屋敷の中に入れたな。
入り口も壊れていないし、貴族が諦めて解放したのかな。
今はどうでもいい事だな。
それより怪我人の治療をしよう。
「治療の手伝いに来ました。手の足りていない場所はどこですか?」
「はぁ、ゆっくり食べたいな」
扉を開けて店に入ると、夕食時間には早いせいか客が少ない。
「いらっしゃ」
「あ、いらっしゃいませー!」
リアが他の店員の声にかぶせて駆け寄ってきてくれた。
「いらっしゃいました」
「えへへ、おかえりなさい。怪我とかしてない?」
「うん、特に戦闘にもならなかったから大丈夫」
「ではこちらへどうぞー!」
少し奥まった席に案内された。
「ここは厨房からは見えないから、少しくらいおしゃべりしても大丈夫」
リアの言う通り店長の咳払いが全く聞こえない。
素晴らしい場所だ。
料理を運んできてくれたリアは俺の横に座って、会話を楽しみながら食事を取る事が出来た。
しかし残念ながら程々の時間が過ぎ、店内も夕食時という事で客が増えてきてしまう。
「もっとゆっくりしたいけど、俺もまだ仕事があるし行くよ。四~五日帰ってこれないかもしれない」
「え!?どこに行くの?」
「アグレスに行かないといけないんだ。緊急の依頼らしい」
「……そう、なんだ」
悲しそうにうつむくリア。俺もさみしい。周囲を見回し客も店員も居ないことを確認する。
「リアこっち向いて」
「あ」
両手で頬を撫でながら少し短めのキスをする。
「それじゃあ行ってくるよ」
「いってらっしゃい、アナタ。待ってるね」
アナタアナタアナタアナタ……やっぱりプロポーズだったよねアレ!
我慢できずに力強く抱きしめてから店を出た。
リア成分を補充して馬にまたがりアグレスへと向かう振りをする。
門を出て森に入り、いつもの場所でキャラチェンジをする。
― ― ―
「ふぅ、エリクセンに戻って宿に入りましょう」
しずかになって街に入り冒険者ギルドから少し離れた所の宿に入ります。
アグレスまでは馬で走って丸一日の距離なので、明日の夕方までなら問題はありません。
今のうちに地図を作ってしまいましょう。どうにも世間が騒がしくなってきましたから。
さて、ではトレジャーハンティングのキャラに変更しましょう。
部屋のカーテンを閉めて、念のために布団の中に入ってチェンジします。
― ― ―
あーもうなんなのよ~、もっとのんびり出来ると思ったのにぃ~。
ホントなくない?仕事が一つ終わったら一日くらい休むもんでしょ?人使いが荒いったら。
肩より長い金髪を左右で少しだけまとめ、アクセサリーを多数つけてカラフルな衣装を着ている。
おおよそトレジャーハントに相応しくないギャル系のキャラ、それがディータだ。
「あーもう面倒くさい、ほんっとめんどくさい。ちゃっちゃ~っと地図って買い物にいこーっと」
えーっとどこだっけお客さんからもらった地図、あーあったあった、これをここに置いてこれはここで、ちょいちょいっと……
「かんせー!やっば!私ってば超天才じゃない!?」
よっし!じゃあお買い物にれっつごー!
うあっは~、なになにアレ美味しそう!
この街にも露店っていっぱいあるじゃん!
他のキャラだと全然気づかなかったけど、あ!このアクセかわいい!
今持ってるのと色合いも合うしピッタリンコ!
ん~左手にはお菓子、右手にはアクセ、口には野菜と肉の名前も知らないけどおいしい食べ物!
うおぉ!なにあれなにあれ?お城?それともエッチなお店?
あ、でも入り口に衛兵さんが居るから本物のお城だねこれ!
衛兵さんいっぱいいるよ~偉い人住んでるのかな~玉の輿?玉の輿でたまたま乗っちゃう?
きゃー私ってばだいたーん!でもカッコイイお兄さんかな?オジサンはやだよ?
厩舎がある!お馬さんお馬さーん、っていないじゃん!私のトキメキを返して!
むむ、緊急事態発生!緊急事態発生!動き回ったらお腹すいた!
でもお金勿体ないしぃ~誰かおごってくれないかな~。
「ねえねえお兄さん、私と遊びませんか~?」
「え!?お、お嬢ちゃん誰?」
「私はね~ディータっていいますぅ~。お腹がすいちゃって困ってるんです~」
ちょっと好みのお兄さんを見つけたから、胸を押し付けるようにして腕にしがみ付いておねだりしてみた。
お?動画投稿したら再生数稼げそうなタイトル!
「じゃあご飯食べにいこっか」
「やったー!お兄さんやっさし~ぃ」
ご飯を食べにコレオプテールに入った。
行きつけのお店だね!前から気になってたメニューがあるからそれを頼もう!
と言ったが記憶が定かではない。なぜなら私の前には十杯以上のコップが並んでいるからだ!
「ぷっはぁ~!このお酒おいし~い!お姉さーんおかわりくださーい」
このお酒はアルコール弱いけど色んな種類の果汁が入ってて甘くておいしい。
お兄さんは別のを頼んでたけど、私はこのシリーズを制覇してやるゼ!
「ねえねえお兄さん聞いてる~?これも美味しいから飲んでみて」
「う、ううおっぷ、う、うん。う~」
「もーだらしないな~、倒れてないでおきてー。あ、すみませーん、これとこれ追加注文おねがいしまーす」
う~ん美味し~。でもこれ以上は無理、お肉、付いてないよね?お腹周辺を触るけど、うん大丈夫!
「お兄さんごちそうさま。またご馳走してね」
「え……う、うん。うえっぷ」
夜更かしは美容の敵!でももう一回りしてから宿にかーえろっと。
宿に帰ってきた私は不機嫌だ!チョー不機嫌だ!
宿のオバサンが“商売女はお断りだよ”ってなにあの態度!ムカツク!
もういい!しずかちゃんに変わってもらう!寝る!
キャラ・ちぇ~んじ!
― ― ―
地図はしっかり完成しましたし、街の情報もある程度入りました。
やはりアグレスの騒動の為に冒険者は出払っているようで、街の警備は少し手薄になっている感じがします。
とはいえ、冒険者の代わりに門番や衛兵による街の警備が普段より多くなっていました。
ここの貴族は多少街を守る気があるようです。
そして街の人は誰もアグレスがモンスターに襲われたことを知りません。
冒険者ギルドから情報が流れるかと思いましたが、冒険者の誰も噂を広げていないようですね。
事態が事態なので賢明な判断でしょう。
これから事態か急変する事は無いでしょうし、明日はポーションの材料を変えて効果が変わるか試す事にします。
夜が明けて人々が動き出す時間です。私も動きましょう。
それにしてもこの街にはポーションが売っていないのが悩みの種です。
一本いい物を手に入れられたら解析したり比較して改良も出来るのですが……
王都に行かないと無いというのは困りますね。
かといって今は王都に行く事もできません。
ポーションを持っていそうなのは冒険者でしょうか。医者や薬屋にもあるかもしれませんね。
そっち方面を当たってみてダメなら自分で何とかしましょう。
チョットだけ期待していましたがダメでした。しかもどうやらポーション自体が高級品らしく、一般に出回る数は少ないと分かりました。
そういえば昨日ルリ子で助けた冒険者さんは“凄いポーション”と言っていましたから、実はこの世界のポーションはあまり利きが良くないのかもしれません。
あまり多用は出来ない様ですがどうしましょうか……とはいえ効き目を良くする案自体はあるので試してみたいのですが……試しちゃいましょう。
錬金術ギルドがないので宿の部屋でコッソリやります。
えーっと、これの比率を変えてこっちと混ぜて、これは熱で飛ばして蒸留して……完成です。
出来たポーションを小瓶十個に移しました。
さて、試してみたい所ですが怪我人がいないとどうしようもありません。
が、一本試しに飲んでみましょう。
マズイですね相変わらず。もっと美味しく出来ないモノでしょうか。今後の改善点ですね。
うん、特に体に変化はありません。
少なくとも毒にはなっていないようです。
ふぅ、窓を開けて換気しましょう。
おや?薄暗いですね……あ、熱中しすぎましたか私。
これはいけません、アグレスへ向かわないと。
慌てて宿を出て街の門をくぐりぬけ、街道沿いの森へ入ります。
一日一回は来てますねココ。
ではユグドラにキャラクターチェンジして街へ飛びましょう。
― ― ―
急いでリコールしてアグレスの街近くへと移動した。
周囲に人影無ない事を確認し、街道に出て街へ向かうと入り口には沢山の人がいた。
どうやらアグレスの救援に来た冒険者や商人、ボランティアらしい。
バグレスの街からは馬車で半日の距離だから救援が来るのが早かったんだろうなきっと。
俺は冒険者ギルドへ向かい、どこに人手が必要なのか確認するとしよう。
「こんにちは、応援に来ました」
「ユグドラさん助かります。どこも人が足らなくて困っているのです。今ギルドでは瓦礫の除去や倒壊した建物の下敷きになった人がいないか捜索しています。どちらがいいですか?」
アルシエルさん凄いな、一日しか経ってないのにもう働いてる。俺も気合いを入れないとな!
「じゃあ倒壊した建物を何とかしましょう。幸い治療も出来ますから、その場で手当ても出来ますしね」
「医術の心得が……あるのですか?」
「医術といいますか、軽く治療の勉強をしたんです」
アルシエルさんが考え込んでいる。
どこか別の所に言ってくれパターンかな。
「では街の中央部に野外病院が設置されています。そちらで怪我人の治療に当たってください」
「分かりました。早速向かいます」
街の中央部、名前は忘れたけど貴族の敷地に沢山のテントが張られている。
軽い怪我人は外で、重傷者はテントへ、危篤状態の者は屋敷内に運ばれているようだ。
それにしてもよく屋敷の中に入れたな。
入り口も壊れていないし、貴族が諦めて解放したのかな。
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それより怪我人の治療をしよう。
「治療の手伝いに来ました。手の足りていない場所はどこですか?」
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