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それからの俺たち
103 ウェディング部門
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学園は順調そのものだった。俺はまあまあ上の成績を維持し、カレンは……上手に手抜きができない真面目な性格なので、常に学年トップ辺りにいるから目立ってしまっている。
リリー商会の娘であり、ディライト公爵家の人間なので、身分でいじめられる事はほとんどないが
「平民上がり」
と、陰で言われたり。たまに出てしまう粗雑な行動を、重箱の隅を楊枝でほじくるようなことをいう貴族もやはりいるようだ。三代目護衛隊の獅子の獣人ルジオ・ヴェルグ侯爵令息が片っ端から撃退しているようだが。
高位貴族で獣人の血を持っている人物は、ほとんどギアナ様の息がかかっているんじゃないかな?と最近思っている……。何したんだろう?マタタビでもなめさせたのかな??
でもダンスとか教養はカレンの方が上手なんだよねえ。俺のダンスは……ギリギリ進級できる程度です、はい。
「中心が赤くて、外側に向けて透明になっていく。でも重いと落ちちゃうから……軽くて薄くて、でも一番キラキラしてて……」
色々悩みながらやっぱりずっと工房に篭っている。
「リト兄様、クリスタルビースはどこ?お針子さんがとりにきたー」
「あーこっちの箱、カレン持って行ってくれる?あ、あとバラのビーズはコレなんだけど、お針子さんに見せて感想を聞いてきてくれる?」
箱の中は光の洪水みたいになっている。色鮮やかなガラスビーズで埋め尽くされている。色も赤を中心にピンク紫、中間色いっぱい作った!気合?めちゃくちゃ入ってるよ!
「これがビーズ?ドレスに縫い付けるの?このままネックレスとかにできるね!」
親指の爪くらいの大きさのバラの花をつまみ上げる。
「ロザリー様のドレスのお披露目が終わって、結婚式が終わったら売るって。その後なら作ってあげるから今は我慢で内緒だよ」
「わかってる!これだけ小さいならお小遣いでも買えそうだし、楽しみだわ!」
「これね……結婚式が終わったらロザリー様から分けてもらったらいいんだよ。幸せな花嫁さんのおすそ分けから作ったアクセサリーなんて絶対幸せだろ?」
カレンの目がキラキラした。女の子にはたまらない話だよね!
「!!お針子さんに言ってみる!後から配ることを考えてつけてって言えばいいのね!」
「頼むね、そういうことはやっぱり女の子の方が上手く伝えられると思うんだ」
「わかったわーー!」
ビーズの箱を大事そうに抱えて、カレンはルシリア様のお屋敷に急ぐ。入れ替わりにギアナ様が工房に入って来た。
「何かまた面白そうなことを考え付いたな?」
「普通ですよ!やだなあ。ドレスに縫い付けたビーズをみんなに配ったらいいんじゃない?って言っただけです」
「ほう、花嫁のドレスを飾ったものを分け与えるってことか。なるほど、年頃の女性は欲しがるな……次の花嫁は私、みたいな」
「それはブーケトスでしょ?」
「なにそれ詳しく」
あっ!この世界にない文化だった……!!
「ふむ、ロザリー嬢の結婚式はリリー商会で揃えてもらってるからな。それも取り入れよう。盛大な式になりそうだ。その後ローベルト殿とレナ嬢の結婚式も控えているし、レオールとハイジ嬢のもある。試金石になるようで申し訳ないがこの三つを成功させれば、リリー商会のウェディング部門は一躍有名になる」
「バリバリお金儲けはやめたんじゃなかったんでしたっけ?」
「ライバルがいない独占市場はたのしくてな!やめられん!」
わははは!と笑うギアナ様はやっぱりイキイキしているで、あまり恨みを買わない程度にバリバリやって欲しいと思う。
楽しそうな旦那様を見るのは楽しいでしょ?
リリー商会の娘であり、ディライト公爵家の人間なので、身分でいじめられる事はほとんどないが
「平民上がり」
と、陰で言われたり。たまに出てしまう粗雑な行動を、重箱の隅を楊枝でほじくるようなことをいう貴族もやはりいるようだ。三代目護衛隊の獅子の獣人ルジオ・ヴェルグ侯爵令息が片っ端から撃退しているようだが。
高位貴族で獣人の血を持っている人物は、ほとんどギアナ様の息がかかっているんじゃないかな?と最近思っている……。何したんだろう?マタタビでもなめさせたのかな??
でもダンスとか教養はカレンの方が上手なんだよねえ。俺のダンスは……ギリギリ進級できる程度です、はい。
「中心が赤くて、外側に向けて透明になっていく。でも重いと落ちちゃうから……軽くて薄くて、でも一番キラキラしてて……」
色々悩みながらやっぱりずっと工房に篭っている。
「リト兄様、クリスタルビースはどこ?お針子さんがとりにきたー」
「あーこっちの箱、カレン持って行ってくれる?あ、あとバラのビーズはコレなんだけど、お針子さんに見せて感想を聞いてきてくれる?」
箱の中は光の洪水みたいになっている。色鮮やかなガラスビーズで埋め尽くされている。色も赤を中心にピンク紫、中間色いっぱい作った!気合?めちゃくちゃ入ってるよ!
「これがビーズ?ドレスに縫い付けるの?このままネックレスとかにできるね!」
親指の爪くらいの大きさのバラの花をつまみ上げる。
「ロザリー様のドレスのお披露目が終わって、結婚式が終わったら売るって。その後なら作ってあげるから今は我慢で内緒だよ」
「わかってる!これだけ小さいならお小遣いでも買えそうだし、楽しみだわ!」
「これね……結婚式が終わったらロザリー様から分けてもらったらいいんだよ。幸せな花嫁さんのおすそ分けから作ったアクセサリーなんて絶対幸せだろ?」
カレンの目がキラキラした。女の子にはたまらない話だよね!
「!!お針子さんに言ってみる!後から配ることを考えてつけてって言えばいいのね!」
「頼むね、そういうことはやっぱり女の子の方が上手く伝えられると思うんだ」
「わかったわーー!」
ビーズの箱を大事そうに抱えて、カレンはルシリア様のお屋敷に急ぐ。入れ替わりにギアナ様が工房に入って来た。
「何かまた面白そうなことを考え付いたな?」
「普通ですよ!やだなあ。ドレスに縫い付けたビーズをみんなに配ったらいいんじゃない?って言っただけです」
「ほう、花嫁のドレスを飾ったものを分け与えるってことか。なるほど、年頃の女性は欲しがるな……次の花嫁は私、みたいな」
「それはブーケトスでしょ?」
「なにそれ詳しく」
あっ!この世界にない文化だった……!!
「ふむ、ロザリー嬢の結婚式はリリー商会で揃えてもらってるからな。それも取り入れよう。盛大な式になりそうだ。その後ローベルト殿とレナ嬢の結婚式も控えているし、レオールとハイジ嬢のもある。試金石になるようで申し訳ないがこの三つを成功させれば、リリー商会のウェディング部門は一躍有名になる」
「バリバリお金儲けはやめたんじゃなかったんでしたっけ?」
「ライバルがいない独占市場はたのしくてな!やめられん!」
わははは!と笑うギアナ様はやっぱりイキイキしているで、あまり恨みを買わない程度にバリバリやって欲しいと思う。
楽しそうな旦那様を見るのは楽しいでしょ?
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