【完結】愛する親友とゲーム転生をしたのに捨てられ賢者の俺は元魔王に愛されすぎてつらい

ゲームの世界へ転生召喚？

31 拗らせてるぅー！

「あーーーー！」

　俺は襲ってきたナントカ伯爵の三つ首犬をぶっ飛ばした。なんつー出力！

　下からただのロックバレットを打ち出しただけなのに、キャインキャイン×3でワンコどもは逃げ出した。

「数、スピードやばい！」

　水道からダム放水に変わったのだ。格段跳ね上がる！たーのしー！

「ああ……吸われてるぅ……吸われてるぅ……堪らん！もっと吸って～」

　安定のフィオール。

「私の熱い……が、シュウの中でたけり狂っているかと思うと、私も猛り狂いそうだ！」

「魔力な？！そして猛ったり狂ったりしないでくれよ？！」

　うふうふ、上機嫌なので大丈夫だろう。何というかこう、ストレス発散にちょうど良いな！

「やはりシュウは魔法の扱いが上手いな。人間は魔力が少ないから、上手に無駄なく使うのが得意なんだろうな。しかし、普通これだけの魔力を扱えば人なら壊れそうなものなのに」

「怖いこというなよ！でもまぁそうだよなー」

　水道管に大量の水を押し入れているようなものだ。水は勢い良く噴射して、高圧を生み出すが、その圧に水道管が耐え切れるかと言うと、それは難しいだろう。

「あまり使っていい力ではないな……」

　楽しいが、体を壊しては元も子もない。

「シュウの体の方を強くすれば良いではないか？」

　えっ！そんな方法が？！

「ど、どうやって？！」

「私と契りを「えーーー！それ以外で！」」

　しまった、思わず即否定してしまった。外見は全く変わらないがフィオールはしおしおと落ち込んでしまう。面倒くせぇなぁ、意外と打たれ弱い元魔王様をポンポンと慰める。

「ぱんつやるから元気だせよ」

「昨日はいてたピンクのしましまがいい……」

　……なんで昨日のぱんつ知ってるの？お前。


　ぱんつを墓地送りにしてドロー！トラップカード発動！元魔王のご機嫌が復活した！

「ふんふーん！そろそろ魔王の仕事も全部キュリオに押し付けて、そろそろシュウと愛と欲望にまみれた、怠惰な生活を送ろう」

「遠慮します」

「拗ねて良いかな？」

「面倒くさい！！」

　フィオール面倒くさい！ベルローズ様がこの人の世話をしたくない時言った気持ちがどんどん分かってきた！

「でも、どうするんだ？シュウはもう私無しでは生きられない身体なのだぞ？」

　くっ！あの魔力は癖になるぜ！思いっきりアレで暴れたい！きっと楽しい！

「私が回路を繋いでやらないと、魔力は流れないんだから！あ、でもお前から繋ぐ方法もあるか……？」

「どうやるんだ？！」

「そりゃ、契りを「またそれかー！」」

　どんだけヤりたいの？！

「ものすごーく！したい！」

「思春期なのー？！」

「遅れてきました。高利回りで、更にドン！」

「拗らせてるぅー！」

　でも、まあ、なんだ？分からんでもない。俺も桐生への思いを拗らせて、何か変な方向に行きかけたし。

　でも、それとこれと、お尻の保安案件は別物だからな！