【完結】イケボなハムスターと同居中~愚痴聞き神様と枯れ女子の日常

鏑木 うりこ

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18 俺は猫村九郎(クロ目線)

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 俺の名前はクロ。違った猫村九郎。歳は126歳の猫又だ。猫又になってからまだまだの若造だ。
 俺はかなりジジイになってから朝比奈のばーさんに拾われた。ばーさんの娘は良く俺を可愛がってくれたし、ばーさんの娘は旦那をもらってばーさんと一緒に住んだ。 

「クロー!同じ男として仲良くしようなー!」

 娘の旦那はいい奴でこいつも俺の事を可愛がってくれた。あまり裕福な家じゃなかったけど、すぐ子供が産まれてその子供は誠子と名前をつけられた。
 
「クロー!」

「にゃー」

 誠子は元気な娘で、良く俺と遊んだ。

「クロは誠子のお兄ちゃんね!」

 みんなそう言ったので、俺もそう思った。俺は誠子の兄なのだと。

 朝比奈のばーさんが死んですぐ、俺は猫又になり朝比奈家を出た。猫又修行の為だった。運良く猫村のばーさんの家に入り込み……ばーさんの孫になった。ボケかけたばーさんだったから、孫なんていねーのに、俺を可愛がってくれた。

 猫村のばーさんのボケがヤバくなる前に俺は高校に潜り込み……底辺高校だったが、校長が妖怪で都合がついた。
 それで高校卒業と共に介護の専門学校へ行って資格をゲットした。俺が資格を取る頃には猫村のばーさんは完璧にボケ老人に仕上がっていて、俺はばーさんの介護をがっつりやった。
 ホームに入ったばーさんやじーさん達をめっちゃ世話しまくった。

「クロちゃんや、クロちゃんや」

「おう!今行くからな!待っとけ」

 ばーさんとじーさんの世話はマジ楽しい。ちょっと尻尾が出てても

「クロちゃん、尻尾がはみ出てるよ」

「いけね、みんなには内緒で頼むぜ!」

「わかってるよ、クロちゃん」

 そんな感じで過ごせたもんで、俺の人化の技術も上がった。猫村のばーさんは

「クロや、ずっと私の孫でいてくれてありがとう」

 と、笑っていった。

「おう、俺はずっとばーさんの孫だからな!」

 もう人の常識も備わっていたから、ばーさんを永代供養にぶっ込んだし。ばーさんには身内もなかったから葬式はしなかった。家と土地はいつの間にか俺の名義になっていて、今は別の猫又が管理してくれている。

 猫村のばーさんが亡くなって、俺が誠子の事を懐かしく思ったからだ。朝比奈の家は無人になっていた。娘も旦那も事故で死んだらしいが誠子は無事だった。
 すぐに住んでいるアパートは見つかった。

「よう、ジジイ。元気に取り憑いてんな!」

「クロか。お主、口が悪ろうなったのう」

 ずーっと朝比奈の家に取り憑いてる貧乏神のじーさんがいたもんですぐに見つかったんだ。

「ジジイ、早く消えろ」

 こいつのせいで朝比奈んちはいつも貧乏だ。

「じゃが、わしも誠子のが心配でのう」

 ジジイがいた方が心配事が増えるわ!ジジイとボカスカやり合ったが、仲良く見守る事にしたんだ。

 働いても働いても誠子の貯金は増えないし、俺は大人になった誠子に話しかけられないしで何年も過ぎた最近。

 あのネズミが誠子の家に転がり込んだ。
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