【完結】イケボなハムスターと同居中~愚痴聞き神様と枯れ女子の日常

鏑木 うりこ

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22 ゴールデンハムスター?

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 ふにっ。尻を押した。

「ふふ、良い具合じゃないかぁ?」

「楽しませて貰おうか……?」

 ぎらり、目と包丁が光った。


「あっ!」

 私は眩しくて目を覆った。ゴールデンハムスターがいる!種族的な意味じゃなくて、ビジュアル的な意味で!
 金色に光ってる!スーパー野菜人?!いや!スーパーハムスター3くらいになってる奴だ!

「ふおおお……多く語ることは無い……ただただメロン農家の皆さんに感謝を捧げるのみだ……」

 大福は涙を流しながら追熟が終わった高級夕張メロンの赤肉を頬張っている。金色に光りながら。
 私もご相伴に預からせて貰う。甘っ!柔らか!ジューシー!

「美味い……何これ美味い……初めて食べたよ、こんなに美味しいメロン」

「ああ……ひたすらに農家の皆さんに感謝だ……」

「そうだな、大福……」

 私のうちはお世辞にも裕福な家ではなかったので、こんなメロン食べた事が無かった。年に一、二度食べるメロンも青肉の安い奴だったから。

「美味いなぁ」

「誠子!もう少し欲しい!」

 今日くらいはいいだろう?もう一切れ、もう一切れ……。

「ぐぶー……」

「だ、大福ーーーー!」

 
 私は大福を連れて病院に走った。


「完全に食べ過ぎ、水分の取り過ぎです!何を食べさせたんですか!」

「こ、高級夕張メロンを……」

「あー……」
 
 獣医さんも目を覆った。


 病院からの帰りにアパートのドアの所でまた猫村さんに会う。

「どう、した?」

「あ、この前はメロンありがとうござ「そんな事はいい!ハム野郎はどうした?!病院か!」」

 食い気味に聞かれたので

「病院の帰りですが」

 まさかあなたから貰ったメロンが美味しすぎて、食べ過ぎでお腹を壊したなんて言えない!

「び!び!び!病院っ?!?!うおおお!ど、どうする?!またメロン買って来るか?!?!」

「要りませんーっ!!」

「はうぅ……!」

 罪もない猫村さんに大きな声を出してしまった!反省だ……。

「だ、大丈夫です!ただの食べ過ぎですから!失礼します!」

 逃げるように部屋に入った。

「た、食べ過ぎ?大丈夫なのか、な?」

 ごめん!猫村さん。メロンはまだもう一玉あるよ!

「猫村さんは……悪くないのに」

「大丈夫だ、誠子。猫村さんは良い人だ。気に病むことはない」

 ふう、とケージから出た大福が毛繕いを始める。この野郎!お前のせいだろう!

「大福が調子に乗って食べすぎるから!」

「だって!美味かったんだ!しょうがなかろう」

「いや、美味かったけどさ……」

 大福が思い出し光りしている。よっぽどだったんだろうが

「腹を壊してどうすんだよ……」

 貰った整腸剤を飲ませる。下痢したら容赦なく洗ってやるから覚悟しろよ!

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