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6 凄いぞアンセル
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ミストレア一味に食い物にされていたゲームのアンセルは細くて儚くて体も弱い子供だった。そりゃ閉じ込められてずっと生活していたらそうなるよな。
ゲーム内でそれを助けたのはこの国の王子オレルアンなんだけれど、この王子も中々腹黒い。自分にはきちんとした婚約者がいるのに、助けた恩をちらつかせつつアンセルを情婦のように扱うんだ。
アンセルの見た目は最高だし、頼る者もなくて気が弱くなって……オレルアンの言いなりになる。最低なオレルアンはアンセルを本当に良い様に扱う。オレルアンにそんな事をさせたのは「俺」だけどな……。
その辺りから18歳未満お断りになって行く。学園に通うがR18の為、この世界では大学扱いの18歳から20歳まで通う最上学部がある。高位貴族の為の学部だと思って欲しい。
「ユール、行くよ」
「アンセル……私はやっぱり行けないよ」
そう高位貴族の為の学部なんだ。子爵のユールは行く必要はないけど
「まだ言ってるー! ユールはこれから勉強して私の補佐に回ってくれるんだろう? 父上もそうするように決めたのに」
「うー……そうなんだけど……」
実はゲームでもユールはアンセルについて最上学部に上がる。しかしそこでアンセルの足を引っ張るだけの存在なんだ。
勉強もできない、鈍臭い……他の貴族の怒りを買ってアンセルに尻拭いをさせるお荷物。それがユール・ステファンの立ち位置。
それでも家族を失ったアンセルにとっては大切な幼馴染だから、いつも庇って……酷い目に遭わされる。どれだけユールを庇っても卒業近くにユールに裏切られるんだよな。
「アンセル、君をランディ様に売れば私が愛して貰えるんだ。私の幸せの為に堕ちてくれ、アンセル。友達だろ?」
そうやって黒い噂の絶えないランディ・ドノー侯爵令息の薬物パーティに送り込まれてしまう。
「ユール?! ユール何を、ユール! 助けて、ユール!!」
必死で手を伸ばすアンセルをユールは笑いながら助けない。信じていたユールにも裏切られ、薬に蝕まれて行く……。
だから今度は絶対に。
「絶対にアンセルを裏切らない!」
「? そんなの当たり前だろ。ユールは私の物なんだから。早く行くよ」
「え? あ、うん」
アンセルに手を引かれて、最上学部の門を潜ってしまった。
「アンセル・フェルムとその腰巾着か」
「何か御用ですか? ランディ・ドノー侯爵令息」
いきなり違法薬物大好きランディに会ってしまった。危険すぎる。私もアンセルの足を引っ張らないように勉強もしたし、体も鍛えたし、剣もそこそこ使えるようになったから、いきなり変な場所に連れ込まれたりしないだろうけど、この先輩と接触したくないな。
「おーお、強気天使は可愛いな。俺とヤんない?」
「いえ、間に合ってますので」
そう、きちんと両親が存命中のアンセルには婚約者もいるし、貴族としての常識も備わっている。ただの弱々しいゲームアンセルとは違うんだ。
「なんだよ、誰かと付き合ってんの?」
「ええ」
えっ?! そうなのかアンセル、知らなかった。始終私と一緒だけど全然気が付かなかったよ。
「へえ、誰?」
「可愛いから常に近くに置いてますけど?」
って私を見るアンセル。なんだ、なんだ??
「腰巾着じゃなくて愛玩動物だったのか?」
「恋人と思って頂いて結構ですよ」
何言ってんだ?! と思ったがとりあえずアンセルに話を合わせておこう。あの先輩からは早く逃げたいもんな!
「そう言うわけで、私達は急いでますので」
「授業前にイッパツ済ますのか」
「ご想像にお任せしますよ。行こうユール」
「え? あ、うん」
スマートに腰に手を回して来るアンセル。おお、なんか本当に恋人みたいだな! 凄いぞ、アンセル! 新生アンセルは可愛いだけじゃないもんな!
ゲーム内でそれを助けたのはこの国の王子オレルアンなんだけれど、この王子も中々腹黒い。自分にはきちんとした婚約者がいるのに、助けた恩をちらつかせつつアンセルを情婦のように扱うんだ。
アンセルの見た目は最高だし、頼る者もなくて気が弱くなって……オレルアンの言いなりになる。最低なオレルアンはアンセルを本当に良い様に扱う。オレルアンにそんな事をさせたのは「俺」だけどな……。
その辺りから18歳未満お断りになって行く。学園に通うがR18の為、この世界では大学扱いの18歳から20歳まで通う最上学部がある。高位貴族の為の学部だと思って欲しい。
「ユール、行くよ」
「アンセル……私はやっぱり行けないよ」
そう高位貴族の為の学部なんだ。子爵のユールは行く必要はないけど
「まだ言ってるー! ユールはこれから勉強して私の補佐に回ってくれるんだろう? 父上もそうするように決めたのに」
「うー……そうなんだけど……」
実はゲームでもユールはアンセルについて最上学部に上がる。しかしそこでアンセルの足を引っ張るだけの存在なんだ。
勉強もできない、鈍臭い……他の貴族の怒りを買ってアンセルに尻拭いをさせるお荷物。それがユール・ステファンの立ち位置。
それでも家族を失ったアンセルにとっては大切な幼馴染だから、いつも庇って……酷い目に遭わされる。どれだけユールを庇っても卒業近くにユールに裏切られるんだよな。
「アンセル、君をランディ様に売れば私が愛して貰えるんだ。私の幸せの為に堕ちてくれ、アンセル。友達だろ?」
そうやって黒い噂の絶えないランディ・ドノー侯爵令息の薬物パーティに送り込まれてしまう。
「ユール?! ユール何を、ユール! 助けて、ユール!!」
必死で手を伸ばすアンセルをユールは笑いながら助けない。信じていたユールにも裏切られ、薬に蝕まれて行く……。
だから今度は絶対に。
「絶対にアンセルを裏切らない!」
「? そんなの当たり前だろ。ユールは私の物なんだから。早く行くよ」
「え? あ、うん」
アンセルに手を引かれて、最上学部の門を潜ってしまった。
「アンセル・フェルムとその腰巾着か」
「何か御用ですか? ランディ・ドノー侯爵令息」
いきなり違法薬物大好きランディに会ってしまった。危険すぎる。私もアンセルの足を引っ張らないように勉強もしたし、体も鍛えたし、剣もそこそこ使えるようになったから、いきなり変な場所に連れ込まれたりしないだろうけど、この先輩と接触したくないな。
「おーお、強気天使は可愛いな。俺とヤんない?」
「いえ、間に合ってますので」
そう、きちんと両親が存命中のアンセルには婚約者もいるし、貴族としての常識も備わっている。ただの弱々しいゲームアンセルとは違うんだ。
「なんだよ、誰かと付き合ってんの?」
「ええ」
えっ?! そうなのかアンセル、知らなかった。始終私と一緒だけど全然気が付かなかったよ。
「へえ、誰?」
「可愛いから常に近くに置いてますけど?」
って私を見るアンセル。なんだ、なんだ??
「腰巾着じゃなくて愛玩動物だったのか?」
「恋人と思って頂いて結構ですよ」
何言ってんだ?! と思ったがとりあえずアンセルに話を合わせておこう。あの先輩からは早く逃げたいもんな!
「そう言うわけで、私達は急いでますので」
「授業前にイッパツ済ますのか」
「ご想像にお任せしますよ。行こうユール」
「え? あ、うん」
スマートに腰に手を回して来るアンセル。おお、なんか本当に恋人みたいだな! 凄いぞ、アンセル! 新生アンセルは可愛いだけじゃないもんな!
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