【完結】悪役二人にヒロイン一人でどこへゆく?私の推しは貴方じゃないの!

鏑木 うりこ

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6 私ったら嫌な女だったわ

 自国の歴史もあやふやだったキャロラインは隣国である所のこのリーインクール王国の歴史、マナー、文化に精通している。
 文字はあまり変わらなかったが、美しく書くこと、素早く書くことを訓練し、女性らしく見やすい字すら書きこなしている。

「あ、そうだわ。実家に手紙を書いて、昔の写真を送って貰いましょう!ミシェールに貢がなきゃ」

 昔は手紙の一つもまともに書けなかったわね、なんて苦笑しつつ、両親と弟に手紙をしたためる。ラヴァール伯爵の執事にお願いして、手紙を手渡す。しっかりお礼を言い、侍女や庭師にも優しく笑いかける。

「本当に記憶が戻る前の私ったら何をしていたのかしら?悪役令嬢でもあそこまでしなくても良いわよね……あ!ルリルーさんにも後で謝罪の手紙を書きましょう!ルーザにお願いしたら、渡して貰えるかもしれないわ」

 うーん、でも苛め三昧だった私からの手紙は受け取りたくないかー。

 それでもルリルー……いや、佐藤るりさんにお礼を言わなければならないのだ。
 ルリルーことるりさんとミシェールの操は大分前から記憶があったらしい。わたしだけ思い出せてなかった。
 でも顔をみたらキャロラインはキサラだと二人とも確信したらしい。

 ミシェールは私は覚えていないのだが、短期留学をしてルリルーと少しだけ接触をして手紙のやり取りをし……何とか私が北修道院送りになるのを阻止してくれたようだ。
 なので、私は国外追放で済んだそう。ルリルーはキャロラインが断罪させるのも防ごうと頑張ったらしいけど、キャロラインの猛攻を防ぎ切れずにセドリック様にばれてしまったらしい。

 なんか、物凄く申し訳ない!確かにネチネチちくちく、小説のようにいじめまくってたわ!謝りたい!心の底から!
 そんな私でも気を使ってくれたなんて、ルリルー、神かな?!

 持っている便箋の中でも趣味が良くて、ほのかに薔薇の香りがする薄いピンク色の便箋に謝罪の言葉をしたためる。もしかしたら、中身を確かめるかもしれない。
 ううん、封はしないておこう。確かめるなら確かめて欲しい。もう彼女をいじめる気なんて全くないもの。

「以前の私なら臭いくらいプンプンさせてたわね。なんでアレが良いって思ったのか不思議だわ……」

 以前の自分の行動を思い出し、恥ずかしくて頬が赤くなってしまった。

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