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23 王太子の読み間違え
キャロラインを派手に振ったセドリックは困っていた。キャロラインを排除すれば、ルリルーとの明るい未来が待っている、そう思っていたからだ。
「父上!私はキャロラインとの婚約を破棄し、新たにルリルーと婚約をしたいと思います!」
そう父王に勇んで報告をすると、王は頭を抱えた。
「セドリック、お前はなんと浅はかな事をしでかしてくれたんだ。しかも国外追放だと?エンディル家の令嬢を?お前になんの権限があって、そんなことをしたのか!」
「し、しかし父上、キャロラインは本当に悪女で、ルリルーを虐めて……」
「だからどうしたと言うのだ!逆ならばまだしも、公爵令嬢が子爵令嬢に少し文句をつけたくらいで、婚約破棄のうえ国外追放を王太子が申し渡すなど、前代未聞の不祥事じゃ!!」
「ひい!」
雷のような恫喝が辺りを震わせた。
「確かにキャロラインはあまり優秀な令嬢ではございませんでした。しかし、キャロラインは公爵令嬢なのですよ。分かりますか?セドリック。あなたは裁判官ですか?司法のものですか?証拠も証言もなく他国へ追いやって良い身分の女性ではないのですよ」
王の隣に座っていた王妃が静かに告げる。言葉は静かだが、端々に怒りが漂っている。
「し、しかしです。母上……あのようなものが私の婚約者など……」
「キャロラインには王子妃教育に加え、王妃教育も始まっておりました。わが国の王族にのみ伝わる伝承などもキャロラインは学習しているのです、どういうことか分かりますか?セドリック」
王太子セドリックは青い顔をする。王家のみが知っていればいい秘め事もキャロラインは知っていると言う事なのだ。
「何故、言われなければ気が付かないのだ、セドリック。お前はキャロライン嬢が相応しくないというが、お前自身はキャロライン嬢の婚約者として相応しい男であったのか?この分では、キャロライン嬢がどこまで勉強し、どの程度仕事に携わっておったかも理解していないのではないのか?」
「キャロラインが仕事……?どういうことですか、父上」
王座の上でセドリックの父である王は頭痛に苦しみながらもう一度大きなため息をする。
「セドリックよ。お前もそうだが、婚約者のキャロライン嬢とて、少しずつ仕事をこなしておるのだぞ。お前は王妃が何もせず、ただ私の隣に座っているものだとでも思っておるのか?王太子の婚約者ならば、いずれば国母としてやっていかねばならぬ者。他国に精通し、自国の不満を聞き改善する」
いやいや!キャロラインはそんな大変な仕事など任されていないはずだ。セドリックはそんなはずはないと食い下がる。
「父上、母上。キャロラインがそんなことできるはずがないじゃないですか……」
「……お前は本当にキャロライン嬢の事を何も見ていなかったと言う事が良く分かった。セドリック、部屋で謹慎しておれ。学園に行くことだけは許そう。その他の時間は自分のしでかしたことの反省に充てると良いだろう」
近くに控えていた騎士に連れられ、セドリックは混乱を極めていた。キャロラインが仕事?そんなこと一言も聞いていない。キャロラインさえ追い出せば上手くいくはずではなかったのか?セドリックは懸命に自問自答したが、答えは誰もくれなかった。
「父上!私はキャロラインとの婚約を破棄し、新たにルリルーと婚約をしたいと思います!」
そう父王に勇んで報告をすると、王は頭を抱えた。
「セドリック、お前はなんと浅はかな事をしでかしてくれたんだ。しかも国外追放だと?エンディル家の令嬢を?お前になんの権限があって、そんなことをしたのか!」
「し、しかし父上、キャロラインは本当に悪女で、ルリルーを虐めて……」
「だからどうしたと言うのだ!逆ならばまだしも、公爵令嬢が子爵令嬢に少し文句をつけたくらいで、婚約破棄のうえ国外追放を王太子が申し渡すなど、前代未聞の不祥事じゃ!!」
「ひい!」
雷のような恫喝が辺りを震わせた。
「確かにキャロラインはあまり優秀な令嬢ではございませんでした。しかし、キャロラインは公爵令嬢なのですよ。分かりますか?セドリック。あなたは裁判官ですか?司法のものですか?証拠も証言もなく他国へ追いやって良い身分の女性ではないのですよ」
王の隣に座っていた王妃が静かに告げる。言葉は静かだが、端々に怒りが漂っている。
「し、しかしです。母上……あのようなものが私の婚約者など……」
「キャロラインには王子妃教育に加え、王妃教育も始まっておりました。わが国の王族にのみ伝わる伝承などもキャロラインは学習しているのです、どういうことか分かりますか?セドリック」
王太子セドリックは青い顔をする。王家のみが知っていればいい秘め事もキャロラインは知っていると言う事なのだ。
「何故、言われなければ気が付かないのだ、セドリック。お前はキャロライン嬢が相応しくないというが、お前自身はキャロライン嬢の婚約者として相応しい男であったのか?この分では、キャロライン嬢がどこまで勉強し、どの程度仕事に携わっておったかも理解していないのではないのか?」
「キャロラインが仕事……?どういうことですか、父上」
王座の上でセドリックの父である王は頭痛に苦しみながらもう一度大きなため息をする。
「セドリックよ。お前もそうだが、婚約者のキャロライン嬢とて、少しずつ仕事をこなしておるのだぞ。お前は王妃が何もせず、ただ私の隣に座っているものだとでも思っておるのか?王太子の婚約者ならば、いずれば国母としてやっていかねばならぬ者。他国に精通し、自国の不満を聞き改善する」
いやいや!キャロラインはそんな大変な仕事など任されていないはずだ。セドリックはそんなはずはないと食い下がる。
「父上、母上。キャロラインがそんなことできるはずがないじゃないですか……」
「……お前は本当にキャロライン嬢の事を何も見ていなかったと言う事が良く分かった。セドリック、部屋で謹慎しておれ。学園に行くことだけは許そう。その他の時間は自分のしでかしたことの反省に充てると良いだろう」
近くに控えていた騎士に連れられ、セドリックは混乱を極めていた。キャロラインが仕事?そんなこと一言も聞いていない。キャロラインさえ追い出せば上手くいくはずではなかったのか?セドリックは懸命に自問自答したが、答えは誰もくれなかった。
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