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旧知からの連絡
8 俺、そんなに強くないけど?
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「どうしてこんなに高レベルなのにお金が無いんです……?」
経験値効率を取ったら金銭効率が下がるのは当たり前でしょう!
「ギルドで依頼を受けましょう」
ナディアの建設的意見を全面的に受け入れた。
「ど、どうしてこんなに高レベルなのに、冒険者レベルが低いんでしょう……?」
ギルドの受付嬢に青い顔をされた。ギルドの依頼を受けていないからです!
「好きなものをお受けくださいと言いたいところですが、ランクより2つ上しか受けられません。Eランクの方もおりますのでCランクまでですね」
「分かりました」
俺たちは掲示板に向かいバリバリと剥がして行く。
「これがサラ」「こっちはナディア」「これがアイーダ」「素材系だから、ファーナ」「俺はこれ」
依頼書を配って行く。
「待って。ファルはあと…これとこれも」
「なんで俺だけ3枚?…まぁ行けるか」
サラにあと2枚押し付けられる。シルバーウルフ?え、住処が遠いんですけど!?
受付嬢が慌ててがたりと立ち上がる。
「ま、まってください!その依頼書はパーティーで受けるものですよ!1人でやる物じゃないんですよ?!」
「大丈夫ー大丈夫ー」
サラは手をひらひらさせる。
「じゃあ昼過ぎくらいか?」
待て、俺は移動だけでかなり時間がかかるんだが?!
「間に合うかな?」
「やっぱり俺が最後かー」
「お疲れ様ー」
戻ると、皆んながギルドで待っていてくれた。ただし、個別の会議室だったが。
「「月の唄声」様のクランランクと皆様の個人ランクをあげさせて頂きます」
げっそりと疲れ切った顔で、ギルドの職員・・・受付嬢じゃないな?が手続きをしてくれる。
え、昇格試験とかないの?よくあるじゃん?ギルドマスターとバトルするとかそういうの。
「普通5.6人で1週間ほどかけて行う依頼を1人で、しかも数時間で終わらせてしまう人を低ランクにしておける訳ないでしょう?!」
「あ、すいません?」
しょうがないじゃないか、弱い敵ばっかりなんだから。砂漠の穴の先とかもっともっとヤバイヤツならまだしもさ。
「とりあえずAランクでよろしいですか?」
「俺はなんでもいいや」
「ファルセット様はSSランクで登録が済んでおります」
「SSって凄いの?」
このランク制度はゲームにはなかったからなー。
「この国でSSランクは3名ほどいらっしゃいます」
3人?!少なくない?!?!
「俺、そんなに強くないけど?!」
強いって言うのは、対人戦をやってる有名クランの姫騎士だったり聖壁だったりだろ?俺みたいな一般プレイヤーは強くないって。
「ぶぼっ!」
ちょうどお茶を飲んでいたサラが吹き出した。きたねぇな!
「ファルが強くないって……何を基準に……向かう所敵なしって顔してんのに!」
してねーよ!俺はそんなに強くないってば!
だが依頼をこなした報酬でクランハウスを購入することは出来た。これで良いんだろ!
「サラ、気がついたんだがこのクラン、男は俺1人?」
「そういえばそうね」
あれ?風紀的に駄目じゃね??しょうがない、俺は今まで通り宿屋に泊まれば良いか。
必要な人員を集めて、レベル上げに必死すぎて、性別のことを考えるのを忘れてたわ。だって、ゲームではどっちでも良かったし。性別で強さは変わらないから!見た目で気に入った装備とかはあったけどな。
でも今は違うよな。サラ達はここで生きてるんだし。恋人がいて誤解されて破局になったら大変だ。
俺は気遣いもできるんだからな!
経験値効率を取ったら金銭効率が下がるのは当たり前でしょう!
「ギルドで依頼を受けましょう」
ナディアの建設的意見を全面的に受け入れた。
「ど、どうしてこんなに高レベルなのに、冒険者レベルが低いんでしょう……?」
ギルドの受付嬢に青い顔をされた。ギルドの依頼を受けていないからです!
「好きなものをお受けくださいと言いたいところですが、ランクより2つ上しか受けられません。Eランクの方もおりますのでCランクまでですね」
「分かりました」
俺たちは掲示板に向かいバリバリと剥がして行く。
「これがサラ」「こっちはナディア」「これがアイーダ」「素材系だから、ファーナ」「俺はこれ」
依頼書を配って行く。
「待って。ファルはあと…これとこれも」
「なんで俺だけ3枚?…まぁ行けるか」
サラにあと2枚押し付けられる。シルバーウルフ?え、住処が遠いんですけど!?
受付嬢が慌ててがたりと立ち上がる。
「ま、まってください!その依頼書はパーティーで受けるものですよ!1人でやる物じゃないんですよ?!」
「大丈夫ー大丈夫ー」
サラは手をひらひらさせる。
「じゃあ昼過ぎくらいか?」
待て、俺は移動だけでかなり時間がかかるんだが?!
「間に合うかな?」
「やっぱり俺が最後かー」
「お疲れ様ー」
戻ると、皆んながギルドで待っていてくれた。ただし、個別の会議室だったが。
「「月の唄声」様のクランランクと皆様の個人ランクをあげさせて頂きます」
げっそりと疲れ切った顔で、ギルドの職員・・・受付嬢じゃないな?が手続きをしてくれる。
え、昇格試験とかないの?よくあるじゃん?ギルドマスターとバトルするとかそういうの。
「普通5.6人で1週間ほどかけて行う依頼を1人で、しかも数時間で終わらせてしまう人を低ランクにしておける訳ないでしょう?!」
「あ、すいません?」
しょうがないじゃないか、弱い敵ばっかりなんだから。砂漠の穴の先とかもっともっとヤバイヤツならまだしもさ。
「とりあえずAランクでよろしいですか?」
「俺はなんでもいいや」
「ファルセット様はSSランクで登録が済んでおります」
「SSって凄いの?」
このランク制度はゲームにはなかったからなー。
「この国でSSランクは3名ほどいらっしゃいます」
3人?!少なくない?!?!
「俺、そんなに強くないけど?!」
強いって言うのは、対人戦をやってる有名クランの姫騎士だったり聖壁だったりだろ?俺みたいな一般プレイヤーは強くないって。
「ぶぼっ!」
ちょうどお茶を飲んでいたサラが吹き出した。きたねぇな!
「ファルが強くないって……何を基準に……向かう所敵なしって顔してんのに!」
してねーよ!俺はそんなに強くないってば!
だが依頼をこなした報酬でクランハウスを購入することは出来た。これで良いんだろ!
「サラ、気がついたんだがこのクラン、男は俺1人?」
「そういえばそうね」
あれ?風紀的に駄目じゃね??しょうがない、俺は今まで通り宿屋に泊まれば良いか。
必要な人員を集めて、レベル上げに必死すぎて、性別のことを考えるのを忘れてたわ。だって、ゲームではどっちでも良かったし。性別で強さは変わらないから!見た目で気に入った装備とかはあったけどな。
でも今は違うよな。サラ達はここで生きてるんだし。恋人がいて誤解されて破局になったら大変だ。
俺は気遣いもできるんだからな!
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