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58 恐ろしい攻撃
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「魅了……?」
「そう、銀狐族の尻尾には魅了の力があって触っている者を虜にしてしまう。離れがたいだろう?気持ちいだろう?ほれほれ。何度解かれても何度もかけてやるからいたちごっこだぞ?ん?」
目の前で銀色のふさふさが揺れている。うう……これは触りたい!そしてあれに顔を埋めてもふもふしたい。撫でて最高の手触りを楽しんで、毛の流れに沿って梳いて……ううっ……恐ろしい!銀狐族の尻尾!
「うう……うーうー!!」
「ははは、ほーらほーら!」
俺はこんなに恐ろしい攻撃をされたことは初めてだ。きっと神様も「ナナミさん……可哀想」と涙、涙に明け暮れているだろう……。
その時、コンコンとノックの音が響いて、フォーリの部下が声をかけてくる。
「フォーリ様、遊んでる場合じゃないですよ……国に帰りましょ。まだグレイアッシュやグレイデールから追手がかかる可能性があるんですから。つがいにするとか手籠めにするとかそういう事は巣に帰ってからじっくりやってくださいよ」
「それもそうだな!」
「ひっ!?」
え!?巣!?狐の巣穴に引き釣り込まれたらそれこそ俺は逃げ出せなくなってしまうんじゃないか?これはもしかして相当不味い状況なんじゃないだろうか?何とかして逃げなきゃ……!
「ほーらナナちゃーん。お前の大好きな尻尾ですよ~」
「ああう……ふわふわ……違うッ!」
それでも俺はフォーリの馬に一緒に乗せられ、銀狐族の国へ連行される。
「ナナちゃん、もうフォーリ様にがぶっとされた?」
「ひいッ……がぶっとって何ですか……食べられてませんけど……」
フォーリが少し俺から離れた隙を見計らってフォーリの部下と言う人たちが話しかけてくる。怖いけれど、顔は見慣れて来たし、数日一緒だから……あとみんなしっぽすごい。
「こう、首の後ろをがぶって。獣人族特有のアレね、エロい事するときにメスを動けなくするのにここを噛んで上に乗るの。乗られた?」
とんとん、と首の後ろのうなじの部分を指差され、俺はすくみ上る。
「ひいっ!噛まれてませんし乗られてません!」
「あれぇ?あのフォーリ様がまだ抱いてないなんて。ナナちゃんよっぽど大事にされてる?尻尾は触ってるんだよねぇ?ほれほれ」
「あ……あわ……」
目の前で銀色のふわふわがいったり来たりする。うう、触りたい!でも何だろう。フォーリの尻尾ほどふわふわじゃないし、良い匂いもしない……でも触りたい。
「あはは、人族は面白いなあ!でも俺の尻尾に触ったらフォーリ様に俺が怒られるから駄目ね?まあフォーリ様の本気も分かったし、しょうがないかー」
ふわっと尻尾を後ろへ隠されてしまった。な、なんだよ!弄ばれたのか!?
「カイル、後でお前の尻尾を半分にしといてやろう」
「ぎゃっ!?勘弁してくださいよ~!もうナナちゃんで遊んだりしませんから!」
どうやら俺の後ろにフォーリが立っていたらしい。俺の前にふわっとして触り心地がいい尻尾が出て来て思わず顔を埋めてしまった。くそっ!
「ナナも誰かれ構わず尻尾を触ろうとするんじゃない!俺は浮気は許さないからな」
はあ!?何それ、俺が悪いの!?
「そう、銀狐族の尻尾には魅了の力があって触っている者を虜にしてしまう。離れがたいだろう?気持ちいだろう?ほれほれ。何度解かれても何度もかけてやるからいたちごっこだぞ?ん?」
目の前で銀色のふさふさが揺れている。うう……これは触りたい!そしてあれに顔を埋めてもふもふしたい。撫でて最高の手触りを楽しんで、毛の流れに沿って梳いて……ううっ……恐ろしい!銀狐族の尻尾!
「うう……うーうー!!」
「ははは、ほーらほーら!」
俺はこんなに恐ろしい攻撃をされたことは初めてだ。きっと神様も「ナナミさん……可哀想」と涙、涙に明け暮れているだろう……。
その時、コンコンとノックの音が響いて、フォーリの部下が声をかけてくる。
「フォーリ様、遊んでる場合じゃないですよ……国に帰りましょ。まだグレイアッシュやグレイデールから追手がかかる可能性があるんですから。つがいにするとか手籠めにするとかそういう事は巣に帰ってからじっくりやってくださいよ」
「それもそうだな!」
「ひっ!?」
え!?巣!?狐の巣穴に引き釣り込まれたらそれこそ俺は逃げ出せなくなってしまうんじゃないか?これはもしかして相当不味い状況なんじゃないだろうか?何とかして逃げなきゃ……!
「ほーらナナちゃーん。お前の大好きな尻尾ですよ~」
「ああう……ふわふわ……違うッ!」
それでも俺はフォーリの馬に一緒に乗せられ、銀狐族の国へ連行される。
「ナナちゃん、もうフォーリ様にがぶっとされた?」
「ひいッ……がぶっとって何ですか……食べられてませんけど……」
フォーリが少し俺から離れた隙を見計らってフォーリの部下と言う人たちが話しかけてくる。怖いけれど、顔は見慣れて来たし、数日一緒だから……あとみんなしっぽすごい。
「こう、首の後ろをがぶって。獣人族特有のアレね、エロい事するときにメスを動けなくするのにここを噛んで上に乗るの。乗られた?」
とんとん、と首の後ろのうなじの部分を指差され、俺はすくみ上る。
「ひいっ!噛まれてませんし乗られてません!」
「あれぇ?あのフォーリ様がまだ抱いてないなんて。ナナちゃんよっぽど大事にされてる?尻尾は触ってるんだよねぇ?ほれほれ」
「あ……あわ……」
目の前で銀色のふわふわがいったり来たりする。うう、触りたい!でも何だろう。フォーリの尻尾ほどふわふわじゃないし、良い匂いもしない……でも触りたい。
「あはは、人族は面白いなあ!でも俺の尻尾に触ったらフォーリ様に俺が怒られるから駄目ね?まあフォーリ様の本気も分かったし、しょうがないかー」
ふわっと尻尾を後ろへ隠されてしまった。な、なんだよ!弄ばれたのか!?
「カイル、後でお前の尻尾を半分にしといてやろう」
「ぎゃっ!?勘弁してくださいよ~!もうナナちゃんで遊んだりしませんから!」
どうやら俺の後ろにフォーリが立っていたらしい。俺の前にふわっとして触り心地がいい尻尾が出て来て思わず顔を埋めてしまった。くそっ!
「ナナも誰かれ構わず尻尾を触ろうとするんじゃない!俺は浮気は許さないからな」
はあ!?何それ、俺が悪いの!?
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