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18 順調らしいぞ
「お赤飯~」
「やめれ……」
「もちもちして美味しいわよ!流石美香さん、お赤飯すっごい上手でおいひ~!」
「やめれーーー! 」
反対されるよりいいけど、大歓迎されることでもないと思うんだよね……。
「でもほら、第二性の発現からαやΩは早目にパートナーを持つことが色々推奨されてるからねえ」
「そうだよ。獣性のこともあるから、ウチみたいな虎の獣性は早目につがいを得る方が安定するんだ。ありがとうね、薫君。忠臣をよろしく頼むよ」
こういうときって母親は何かとデリケートさに欠けると思う……ウチだけかもしれないけれど。腹が空きすぎて次の日の昼過ぎに北山の家の方に顔を出すと、ごちそうが食べ尽くされていた……。大人たちは酒を飲んで喜んでるし、恵梨香は「めんどくさ」ってスマホいじってる。
「特になんの変化もないしね~。あ、でも私、就職はオオコオチグループの緩い所にいれてもらおーっと」
ちゃっかりしてる妹だ……。
「でも最低限の礼儀と勉強は頼むよ」
「わかってるよー総一郎おじさん」
おじさんもしっかりしてた。
学校でも冷やかされたりしたけれど、俺達よりもっと早くつがいになっている奴らもいたし、収まる所に収まった安定感が半端なかったらしい。
「いやあ~結構色々やったんだからな!」
「俺ら就職決まんなかったらオオコオチグループに拾ってもらうぞ!」
「ん、善処する……」
善処するって、ほんとに色々してたのか!?分からんけど、クラスの奴らは大笑いしてた。それ以外は本当に何も変わらない……ただ、ちょーっと忠臣の部屋に行く事が多くなっただけ……。
「忠臣君の計画では結婚式は二十歳で、大学を卒業する二十二歳まで子供は作らないつもりなんですって。考えてるわよね~」
「そうだな、子供がいればどうしても学業は中断せざるを得ない……そう考えてくれると思うとなんだか安心するな」
「カオ兄、避妊失敗したら大笑いしてやるから」
「俺の家族やだああああ!!」
でも否定はしきれないくらい俺達は仲良く過ごしてると思う……。
そして忠臣の計画通り、二十歳の時に結婚式をした。俺達より母さんたちの方が張り切って準備をしてたんで、お任せ感が強かったけど、ドレスを着るのだけは断固拒否させてもらった!!
「薫君さ~。忠臣とつがいになってからどんどん綺麗になっていくから絶対ドレス似合うのに~」
「変わんないよ、冴子おばさん~」
変わんないって言いながら……実際は結構変わってる。忠臣とヤるようになってから、体が細くなってきた。ホルモンの関係でそうなるっていう話で、ちょっと嫌だなあと思ったけれど……。
「薫は、いつでも薫……いつも可愛い」
「忠臣は今日も馬鹿だなあ~」
「ん」
式場はでかい派手婚だけど、その辺は冴子義母さんと総一郎義父さんに謝られた。
「ごめんな~どうしても私達の子供の結婚式となると大河内絡みが出て来ちゃうんだ」
「あー大丈夫。ちゃんとその辺りも理解したうえで忠臣とつがいになったんですから」
「薫くーん……流石私達の息子ー!忠臣より可愛い!!」
「薫は、可愛い。分かってる」
大河内家もいつも通りだし、親戚筋からは大体好意的に迎え入れられてる。何せお祖母ちゃんも俺のこと可愛がってくれるし、それに「男の嫁」は大河内では福の神みたいに良い事の象徴らしい。
「大河内の当主は嫁に男子を迎えると繁栄するんだぞ~いやぁ楽しみだねえ忠臣君~~!」
「薫君だっけ?期待してるからねー!」
酔ったオッサンたちに絡まれたりしたけれど、忠臣が「ウス」「頑張ります」で切り抜けた。なんか慣れてるね!
大学も高校と変わらない感じで、忠臣はあんまり喋らず俺の後ろについてくるし、俺も忠臣と勉強したお陰で大学の授業にもついていけてるし、経済学とか忠臣と一緒の授業をフルで取ったりした。
「あー……大河内忠臣とつがい?よろしくねー」
「薫、後ろに」
「えー!取らないしィ!」
大学にはいろんな所のα達が通ってて声をかけられることもあったけれど、大体忠臣の虎ガードが発動して大事に至ることはなかった。
「虎の威は威でもなんか使い方が違うような?」
「薫が可愛いからしょうがない」
俺を後ろから抱きしめてスリスリしてくるのは匂いを一生懸命つけてるらしいぞ。ははは、誰もお前から俺を取らないよ。
「薫、モテるの気づいてない」
「モテないって。忠臣の方が……いや、お前露骨すぎて皆から避けられてるな?」
「ん」
絶対渡さないってスズメにまで威嚇するもんだから、大学では皆から呆れられたり避けられたりしてる。そしてなんか皆、俺に聞いてくる。
「なあ、大河内重くない?」
「重いよ。虎って体重あるからね」
いつもうしろから圧し掛かってくるからな、でも慣れちゃってるんだよなあ。
「お前、強いなー……まあお前達は良いつがいだよ。仲良くな」
「へ?」
なんであんまり知らない奴にまで応援されるんだか分からんけど、俺達はしっかり大学生を満喫して卒業した。
「やめれ……」
「もちもちして美味しいわよ!流石美香さん、お赤飯すっごい上手でおいひ~!」
「やめれーーー! 」
反対されるよりいいけど、大歓迎されることでもないと思うんだよね……。
「でもほら、第二性の発現からαやΩは早目にパートナーを持つことが色々推奨されてるからねえ」
「そうだよ。獣性のこともあるから、ウチみたいな虎の獣性は早目につがいを得る方が安定するんだ。ありがとうね、薫君。忠臣をよろしく頼むよ」
こういうときって母親は何かとデリケートさに欠けると思う……ウチだけかもしれないけれど。腹が空きすぎて次の日の昼過ぎに北山の家の方に顔を出すと、ごちそうが食べ尽くされていた……。大人たちは酒を飲んで喜んでるし、恵梨香は「めんどくさ」ってスマホいじってる。
「特になんの変化もないしね~。あ、でも私、就職はオオコオチグループの緩い所にいれてもらおーっと」
ちゃっかりしてる妹だ……。
「でも最低限の礼儀と勉強は頼むよ」
「わかってるよー総一郎おじさん」
おじさんもしっかりしてた。
学校でも冷やかされたりしたけれど、俺達よりもっと早くつがいになっている奴らもいたし、収まる所に収まった安定感が半端なかったらしい。
「いやあ~結構色々やったんだからな!」
「俺ら就職決まんなかったらオオコオチグループに拾ってもらうぞ!」
「ん、善処する……」
善処するって、ほんとに色々してたのか!?分からんけど、クラスの奴らは大笑いしてた。それ以外は本当に何も変わらない……ただ、ちょーっと忠臣の部屋に行く事が多くなっただけ……。
「忠臣君の計画では結婚式は二十歳で、大学を卒業する二十二歳まで子供は作らないつもりなんですって。考えてるわよね~」
「そうだな、子供がいればどうしても学業は中断せざるを得ない……そう考えてくれると思うとなんだか安心するな」
「カオ兄、避妊失敗したら大笑いしてやるから」
「俺の家族やだああああ!!」
でも否定はしきれないくらい俺達は仲良く過ごしてると思う……。
そして忠臣の計画通り、二十歳の時に結婚式をした。俺達より母さんたちの方が張り切って準備をしてたんで、お任せ感が強かったけど、ドレスを着るのだけは断固拒否させてもらった!!
「薫君さ~。忠臣とつがいになってからどんどん綺麗になっていくから絶対ドレス似合うのに~」
「変わんないよ、冴子おばさん~」
変わんないって言いながら……実際は結構変わってる。忠臣とヤるようになってから、体が細くなってきた。ホルモンの関係でそうなるっていう話で、ちょっと嫌だなあと思ったけれど……。
「薫は、いつでも薫……いつも可愛い」
「忠臣は今日も馬鹿だなあ~」
「ん」
式場はでかい派手婚だけど、その辺は冴子義母さんと総一郎義父さんに謝られた。
「ごめんな~どうしても私達の子供の結婚式となると大河内絡みが出て来ちゃうんだ」
「あー大丈夫。ちゃんとその辺りも理解したうえで忠臣とつがいになったんですから」
「薫くーん……流石私達の息子ー!忠臣より可愛い!!」
「薫は、可愛い。分かってる」
大河内家もいつも通りだし、親戚筋からは大体好意的に迎え入れられてる。何せお祖母ちゃんも俺のこと可愛がってくれるし、それに「男の嫁」は大河内では福の神みたいに良い事の象徴らしい。
「大河内の当主は嫁に男子を迎えると繁栄するんだぞ~いやぁ楽しみだねえ忠臣君~~!」
「薫君だっけ?期待してるからねー!」
酔ったオッサンたちに絡まれたりしたけれど、忠臣が「ウス」「頑張ります」で切り抜けた。なんか慣れてるね!
大学も高校と変わらない感じで、忠臣はあんまり喋らず俺の後ろについてくるし、俺も忠臣と勉強したお陰で大学の授業にもついていけてるし、経済学とか忠臣と一緒の授業をフルで取ったりした。
「あー……大河内忠臣とつがい?よろしくねー」
「薫、後ろに」
「えー!取らないしィ!」
大学にはいろんな所のα達が通ってて声をかけられることもあったけれど、大体忠臣の虎ガードが発動して大事に至ることはなかった。
「虎の威は威でもなんか使い方が違うような?」
「薫が可愛いからしょうがない」
俺を後ろから抱きしめてスリスリしてくるのは匂いを一生懸命つけてるらしいぞ。ははは、誰もお前から俺を取らないよ。
「薫、モテるの気づいてない」
「モテないって。忠臣の方が……いや、お前露骨すぎて皆から避けられてるな?」
「ん」
絶対渡さないってスズメにまで威嚇するもんだから、大学では皆から呆れられたり避けられたりしてる。そしてなんか皆、俺に聞いてくる。
「なあ、大河内重くない?」
「重いよ。虎って体重あるからね」
いつもうしろから圧し掛かってくるからな、でも慣れちゃってるんだよなあ。
「お前、強いなー……まあお前達は良いつがいだよ。仲良くな」
「へ?」
なんであんまり知らない奴にまで応援されるんだか分からんけど、俺達はしっかり大学生を満喫して卒業した。
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