【完結】ゲームで死んで救いのないクソったれな世界で魔王になる

鏑木 うりこ

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18 でも、もしかして?

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 それから、カークスは定期的に来るようになった。

「アッシュ!」
「カークス、来てくれたんだ、んっ」

 カークスはやって来ると、まずキスをするようになった。それから、体のあちこちにキスをしながら、服を脱がして行く。恋人みたいに。もしかしたら俺達魔王が王族に惹かれるように、王族も魔王に惹かれる……いや、無意識に自分の下に置きたいと思うんだろうか?

「このドレスはね、私が買ったんだ。アッシュなら似合うと思って」
「このエグいパンツも? 」
「そう!凄いでしょ、履いたままでも出来るよ」
「ほんと?じゃあ、ちょっとベッドに寝てよ」

 ドレスを着たまま、寝転がったカークスのズボンののベルトを緩めて、ちょうど良いアレを取り出す。

「わっ!元気ぃ」
「可愛い人がいるんだ、勃たない方がおかしいだろ? 」
「ふふ、ありがと」
 
 そのままカークスの上に跨る。

「んふ、手を使わなくても食べられるかなぁ? 」
「どうかな?ココ?」
「ひゃん!あ、あたりぃ何でわかるのぉ?」

 少し腰を落とすとカークスの先っちょがくぽん、とナカに入った。あー、いっちゃいそ……。

「一気に奥まで入れたらどうなる?」
「イくけど?だってもうイきそうだもん」
「それ可愛いね?イってアッシュ!」
「や、だ、だめぇーーあ、ああーーーっんんんんっ!」

 下から一気に突き上げられて、気持ちよくなっちゃった。イれられただけでイかされるなんて俺はなんてよわっちぃ魔王なんだー!

「あふ、あふ……カークス、最高ぉ……」
「ふーふー……搾り取っておいてよく言うよ。アッシュも凄いよ」

 俺達はお互いの身体を貪り合う。すげー気持ちいい……あんまり色々考えたくないな。


「ねえ、アッシュ。私の物にならないか?」
「ふふ、俺はお高い魔王様だからやめときなよ」

 カークスは最近俺を恋人に見立てたいらしい。馬鹿な子だ、俺は人類の敵、魔王様だぞーがおー。

「知ってる。二億でいいよって言われてるんだ」
「えー、俺、まだ1億しか稼いでないのー!やだー」

 リーレンタオレン、がめつ過ぎね?!三億とまでは行かないけど、半分くらいは稼いだつもりだったのにーー!

「三億で買ったものを三億で売ったら儲けがないってさ」
「がめつーーーい!あいつ、もっと薄毛になる呪いかけとこ!」

 頭の毛、無くなっちまえ!カークスがアッシュって呪いとか出来るの?!って目を丸くしてたけど、レベル5の魔王にそんな事できる訳ないでしょ、もう。

「そう、なんだ」
「俺、レベル5よ?そんなことできたら今頃リーレンの髪の毛なんて一本も生えてる訳ないじゃん!」

 流石にカークスも吹き出した。

「ははっあははは!すね毛の一本すらなくなってそうだね」
「だろう!」

 笑い話で話題を変えた。でも、カークスは本気なのか?俺を買う?俺をこの鳥籠藤の宮から出してくれるのか?淡い期待は持たない方が良い、期待して裏切られた時の衝撃は計り知れないから。でも、もしかして?ああ、そう考えるだけで無駄なのに……でも、もしかして?とグルグル回って回ってしょうがない。


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