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聖女たん、召喚される
34 聖女たん、チェンジを願う
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「良くやりました。原田るり子。貴女のお陰で魔王は去り、混沌へ落ちてゆく筈だった国は神聖・ハラーダ帝国として1000年の平和が約束されました」
へ?私は何かとても神々しい女性達の前に立っていた。
「私が贈った正義の拳を遺憾なく発揮してくれたようで何より!心から礼を言う!」
ちょっと、凛々しい感じで言う……神様だろう!しかも多分この人が戦の女神とか言う人だ。
真前にいるもっと偉そうな人が上司?なのかな?
「あ!女神様じゃん!俺、頑張りましたよぉ~!ご褒美下さいよぉ~!」
佐竹がだらしなく顔のパーツを全て垂させて女神様達に擦り寄って……行こうとして
「じゃかわしぃわ!このゴミがぁ!」
と、戦の女神様に蹴飛ばされて飛んで行った。
「ぎゃあああぁぁぁぁーーー……」
どこまでも悲鳴が聞こえていたので、ずいぶん遠くまで飛ばされて行ったようだ。ざまーみろ!
「さて、るり子。あの勇者があまりにも酷かったので保険として貴女を呼んだのは私です。本当に期待以上の働きをしてくれました。本当に、本当にありがとう!」
「……あいつのせいだったのか……!」
佐竹に対する憎しみが倍化したわ!!
「本当に保険って大事ね、本当に、本当にぃ!」
ありがとう、るり子、ありがとうと女神様は泣いた。まさかあんなハズレを引くとは夢にも思わなかったらしい。
「さて、頑張ってくれた貴女には何かご褒美を上げなくちゃ!これからの幸せな人生は当然として、どうする?何か欲しいもの、ある?」
「あの、とりあえず元の世界に戻して貰えますか?」
なんだかんだで愛着のある元の世界。帰れるなら帰りたいなー、なんて。
「あら?良いけど……戻すとソレも一緒について行っちゃうわよ?」
「え?」
女神様が下の方を指差すのでそちらに視線を向けると
「うええええーー!聖女たん♡さまぁ!このラティスを捨てないでくださあああいい!!」
「げ!」
足にラティスがへばりついていた。きもい!!
「そのまま、元の世界に戻ると、その子も一緒についていって……その子、完全に貴女に寄生するわね、ヒモね、ヒモ。そしてついうっかり結婚しちゃって、死ぬまでずるずると一緒にいる羽目になるわ」
「げげっ?!」
「えっ!私が聖女たん♡様と結婚!不束者ですがよろしくお願いしますー!」
嫌だ!なんでラティスと結婚しなきゃならんのだ!こいつ、見た目は良いが基本仕事出来ねーんだもん!!やだ!
「そうなのよねー。その子を養うのにいっぱい仕事しなきゃならないのに、その子は家事も出来ないし、子供には甘いし、外面はいいしでるり子、苦労するわよ?良いかしら?」
「絶対嫌ですっ!!」
離れるようにげしげしと蹴ってみるが、取れそうもない。
「あー!私と聖女たん♡様が結婚!きっとめちゃくちゃ可愛い子供が産まれるだろうなーうわーすごーい、すごーい」
なんか夢みてる!キモい!
「うん、子供は可愛いし、賢いし、素敵なんだけどね?それを補ってあまりある父親の駄目さ?みたいなの?」
「チェンジで!!チェンジでお願いしますーーー!!」
へ?私は何かとても神々しい女性達の前に立っていた。
「私が贈った正義の拳を遺憾なく発揮してくれたようで何より!心から礼を言う!」
ちょっと、凛々しい感じで言う……神様だろう!しかも多分この人が戦の女神とか言う人だ。
真前にいるもっと偉そうな人が上司?なのかな?
「あ!女神様じゃん!俺、頑張りましたよぉ~!ご褒美下さいよぉ~!」
佐竹がだらしなく顔のパーツを全て垂させて女神様達に擦り寄って……行こうとして
「じゃかわしぃわ!このゴミがぁ!」
と、戦の女神様に蹴飛ばされて飛んで行った。
「ぎゃあああぁぁぁぁーーー……」
どこまでも悲鳴が聞こえていたので、ずいぶん遠くまで飛ばされて行ったようだ。ざまーみろ!
「さて、るり子。あの勇者があまりにも酷かったので保険として貴女を呼んだのは私です。本当に期待以上の働きをしてくれました。本当に、本当にありがとう!」
「……あいつのせいだったのか……!」
佐竹に対する憎しみが倍化したわ!!
「本当に保険って大事ね、本当に、本当にぃ!」
ありがとう、るり子、ありがとうと女神様は泣いた。まさかあんなハズレを引くとは夢にも思わなかったらしい。
「さて、頑張ってくれた貴女には何かご褒美を上げなくちゃ!これからの幸せな人生は当然として、どうする?何か欲しいもの、ある?」
「あの、とりあえず元の世界に戻して貰えますか?」
なんだかんだで愛着のある元の世界。帰れるなら帰りたいなー、なんて。
「あら?良いけど……戻すとソレも一緒について行っちゃうわよ?」
「え?」
女神様が下の方を指差すのでそちらに視線を向けると
「うええええーー!聖女たん♡さまぁ!このラティスを捨てないでくださあああいい!!」
「げ!」
足にラティスがへばりついていた。きもい!!
「そのまま、元の世界に戻ると、その子も一緒についていって……その子、完全に貴女に寄生するわね、ヒモね、ヒモ。そしてついうっかり結婚しちゃって、死ぬまでずるずると一緒にいる羽目になるわ」
「げげっ?!」
「えっ!私が聖女たん♡様と結婚!不束者ですがよろしくお願いしますー!」
嫌だ!なんでラティスと結婚しなきゃならんのだ!こいつ、見た目は良いが基本仕事出来ねーんだもん!!やだ!
「そうなのよねー。その子を養うのにいっぱい仕事しなきゃならないのに、その子は家事も出来ないし、子供には甘いし、外面はいいしでるり子、苦労するわよ?良いかしら?」
「絶対嫌ですっ!!」
離れるようにげしげしと蹴ってみるが、取れそうもない。
「あー!私と聖女たん♡様が結婚!きっとめちゃくちゃ可愛い子供が産まれるだろうなーうわーすごーい、すごーい」
なんか夢みてる!キモい!
「うん、子供は可愛いし、賢いし、素敵なんだけどね?それを補ってあまりある父親の駄目さ?みたいなの?」
「チェンジで!!チェンジでお願いしますーーー!!」
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