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11 ワシ、若さにはついていけない
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「うう……もう無理」
「若い学生さん向けのランチですからね」
「うむ……」
昨日も頑張ったが、今日はもう無理、食べられん。ボリュームのある学生向けのランチメニューは70ジジイには辛い!当然だ!
「大量に残してしまったがしょうがないな……」
「明日からもっと少なくしてもらいましょう」
「そうだな」
胸焼けがする。
「ううっ気持ち悪い……」
吐きそう!
「カレリオ様……あんな事があったのでは食事も喉を通りませんわよね……」
「お可哀想です」
「殿下も酷いなさりようだ。長年、婚約者として過ごしたカレリオ様をあんな風に扱うなんて」
周りの生徒達がヒソヒソと話しているが内容は分からない。しかし概ね暖かい目で見られているようだから問題無さそうだ。胸焼けがどうやら悲しんで苦しんでいるように見えるらしい。そんなもんかのう?
「昼寝とか出来んものか……」
「学園長に相談してみましょう。お帰りになるまで体力がもちませんものね」
「うむ……」
学園長はワシ、ダグラスの同期のケンウッドであった。
「ま、孫の為に孫の代わりに学園に忍び込む爺とは!笑える話じゃ!」
「文句は陛下にいえ!いくら言っても殿下の愚行をお認めにならん!」
「そりゃ王太子がそんな愚かな真似をしているとは思いたくないじゃろ!まあ、食後は救護室で寝ておれ、老体には堪えるからのう」
助かる!ケンウッド!
「わしも食後は眠くて眠くてのう……歳じゃのう」
「若くないからのう……所で食堂のランチメニューも寮の夕食も濃すぎるんじゃが」
「学生向けじゃからの!」
あっさりした物が食いたい。あと塩分の効いた漬物。学生としてカレリオは優秀だったので、授業は出ても出なくても良いと言われた。流石ワシの孫じゃ!
救護室で昼寝をして戻って来ると、教室はざわざわとしたが、まあ良いだろう。
「お可哀想に」「心労でしょうか」「元々体の強い方ではなかったし」
まあ、これも放って置いても良さそうだ。
「リドリー、帰ろうか」
「はい、カレリオ様」
学園から寮までの短い距離をリドリーと歩く。今日はセブスト殿下は生徒会の仕事があるはずだ。今まで婚約者なのだから、と何かにつけてカレリオは手伝っていたようだが、そんな事をする理由も無くなった。
寮で寝たい。リドリーにマッサージでもして貰おう。
「私、マッサージを習いに行った方が良いですかね?!」
「上手になったら、ボーナス出すぞ?」
「頑張ります!」
使用人のやる気を高めるのも主人の仕事だな!
「カレリオ!!」
「……」
道の真ん中で神子カズハに呼び捨てにされた。バンドール家は高位貴族。その子息を呼び捨てにして良いのは限られているんだけどなー……。
勿論神子は大切な存在だけれども、バンドール家を侮って良いわけじゃない。
無視するに限る。目の前に立ちはだかるカズハを避けて寮へ向かう。
「カレリオ!お前なんでアルフォンスを連れてこないんだ!そこまでして僕達の仲を引き裂きたいのか!!」
意味が分からない。
「若い学生さん向けのランチですからね」
「うむ……」
昨日も頑張ったが、今日はもう無理、食べられん。ボリュームのある学生向けのランチメニューは70ジジイには辛い!当然だ!
「大量に残してしまったがしょうがないな……」
「明日からもっと少なくしてもらいましょう」
「そうだな」
胸焼けがする。
「ううっ気持ち悪い……」
吐きそう!
「カレリオ様……あんな事があったのでは食事も喉を通りませんわよね……」
「お可哀想です」
「殿下も酷いなさりようだ。長年、婚約者として過ごしたカレリオ様をあんな風に扱うなんて」
周りの生徒達がヒソヒソと話しているが内容は分からない。しかし概ね暖かい目で見られているようだから問題無さそうだ。胸焼けがどうやら悲しんで苦しんでいるように見えるらしい。そんなもんかのう?
「昼寝とか出来んものか……」
「学園長に相談してみましょう。お帰りになるまで体力がもちませんものね」
「うむ……」
学園長はワシ、ダグラスの同期のケンウッドであった。
「ま、孫の為に孫の代わりに学園に忍び込む爺とは!笑える話じゃ!」
「文句は陛下にいえ!いくら言っても殿下の愚行をお認めにならん!」
「そりゃ王太子がそんな愚かな真似をしているとは思いたくないじゃろ!まあ、食後は救護室で寝ておれ、老体には堪えるからのう」
助かる!ケンウッド!
「わしも食後は眠くて眠くてのう……歳じゃのう」
「若くないからのう……所で食堂のランチメニューも寮の夕食も濃すぎるんじゃが」
「学生向けじゃからの!」
あっさりした物が食いたい。あと塩分の効いた漬物。学生としてカレリオは優秀だったので、授業は出ても出なくても良いと言われた。流石ワシの孫じゃ!
救護室で昼寝をして戻って来ると、教室はざわざわとしたが、まあ良いだろう。
「お可哀想に」「心労でしょうか」「元々体の強い方ではなかったし」
まあ、これも放って置いても良さそうだ。
「リドリー、帰ろうか」
「はい、カレリオ様」
学園から寮までの短い距離をリドリーと歩く。今日はセブスト殿下は生徒会の仕事があるはずだ。今まで婚約者なのだから、と何かにつけてカレリオは手伝っていたようだが、そんな事をする理由も無くなった。
寮で寝たい。リドリーにマッサージでもして貰おう。
「私、マッサージを習いに行った方が良いですかね?!」
「上手になったら、ボーナス出すぞ?」
「頑張ります!」
使用人のやる気を高めるのも主人の仕事だな!
「カレリオ!!」
「……」
道の真ん中で神子カズハに呼び捨てにされた。バンドール家は高位貴族。その子息を呼び捨てにして良いのは限られているんだけどなー……。
勿論神子は大切な存在だけれども、バンドール家を侮って良いわけじゃない。
無視するに限る。目の前に立ちはだかるカズハを避けて寮へ向かう。
「カレリオ!お前なんでアルフォンスを連れてこないんだ!そこまでして僕達の仲を引き裂きたいのか!!」
意味が分からない。
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