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29 ワシ、ゲームを思い出す
ダンジョンの攻略はヌルい。しかしそれは神子がいた時だ。お馴染みのモンスター、スライムから始まって魔王に到るまで、しかしゲーム容量の都合からか、あまり多くない種類のモンスターが配置されている。
それらに神子の光魔法がよく効くのだ。はっきり言えば神子さえいれば他はレベル1でも攻略出来るほどヌルい。
「しかしだ。神子がいない場合は……縛りプレイでみたけど鬼畜だったな……」
このゲームはレベルの上限が物凄い高い。普通にプレイすると100程度で魔王は倒せる。ワタシが昔ムーチューブでみた神子抜き縛りプレイのレベルは物凄く高レベルだった。
「神子抜き3人パーティだと2000レベル越えだっけ……ジェスター1人攻略で3,700レベルって動画があった……」
世の中には変態っているんだなぁと思った記憶がある。9,999まで上がると誠しやかに囁かれていた。そしてワタシがそれを思い出しつつ、ワシが指を折りながら計算する。
「神子がダンジョンを攻略し始めるのはもう少し先で、攻略対象者との仲が深まってからじゃろう?神子と攻略対象者の相性レベルのデュオ技があるから……多分、カズハはまだダンジョンへ行くと言わないはず」
神子として呼ばれたカズハは絶対に前世の記憶持ちの転生者だ。しかも「ねこ☆てん」の事も良く知っているように思う。イベントもよく覚えていて
「なんでここでいじめて来ないの!?」
と、食って掛かって来たから、内容を覚えているという事だ。ワシやカレリオがゲーム通りに動いてやる義理はない。ていうかヤダし、ゲーム通りなら炭鉱だし。回避したし!!もう大丈夫だし!!
「これから先はあのゲームに出て来た人物たちと、関わりにならないように過ごしたい」
ダンジョン攻略が始まればカズハは学園に来なくなる。そうしたらカレリオは学園へ戻ればいい。カズハのいない学園ならカレリオも楽しく過ごせるだろうし……なによりアルフォンスがいれば良さそうじゃ。今日もいちゃいちゃしながら勉強していたな。ちゅーまでは許そう、ちゅーまでは!
「ちゅーまでじゃぞ」
「ひゃい!?」
こっそりアルフォンスの後ろで呟くと、分かりやすく跳ねおったわ。
「学園を卒業してからじゃ」
「誠心誠意頑張りますッ!」
敬礼する勢いでアルフォンスが姿勢を正したので、これは両想いだと思って間違いなさそうじゃし。良いよ、ワシ許すよ。使える男は平民でも良いよ。ワシ、カレリオが可愛いもんね。
「こっちは良いのじゃ、こっちは……」
問題はとんと姿を見せなくなったセブスト殿下。カレリオを失ったことで王太子の座を追われ、セブスト殿下を国王に押す一派からも見放されたと聞く。それよりなにより、ワシを婚約者?頭の方はそろそろ治っただろうか……心配じゃ。
どうもセブスト殿下は猪突猛進の気がある。おかしな方向に暴走していなければいいが。探りを入れたい気もするが藪を突いてまた蛇が出て来ては敵わん。
「まさか神子抜きでダンジョンには潜っておらんよなあ……?」
神子がまだダンジョン攻略に乗り出さない時期。神子抜きでダンジョンを攻略する場合は相当鍛えないといけない。それこそレベルが1000を超えるようなアホみたいなレベルにならなければ無理だろう。
「死ぬことはないが……」
ヌルゲーなので、死はない。戦闘不能になっても入り口に戻されるだけだ……多分。いや、ゲームそっくりだがその辺は違うかもしれないが……。
「若返りの秘薬は9階ボス……いやいや、絶対に無理、うん、ない、ないはずじゃ」
しかしなんだろうか、この嫌な予感は……ぶるりと震えがくるのう……。
「大旦那様、お風邪ですか?」
最近荒事がなくなり臨時ボーナスが出ないと嘆いているリドリーが声をかけてくれる。
「そうかもしれんのう……暖かい茶でも貰おうか」
「畏まりました。お酒でも垂らしてもらいましょうか」
「気が利くのう~だがその程度では小遣いはやれんな」
「ですよね~!もう、セブスト殿下でも襲撃してきませんかね!?」
めったなことを言うでない!まったくリドリーにも困ったもんじゃ。
それらに神子の光魔法がよく効くのだ。はっきり言えば神子さえいれば他はレベル1でも攻略出来るほどヌルい。
「しかしだ。神子がいない場合は……縛りプレイでみたけど鬼畜だったな……」
このゲームはレベルの上限が物凄い高い。普通にプレイすると100程度で魔王は倒せる。ワタシが昔ムーチューブでみた神子抜き縛りプレイのレベルは物凄く高レベルだった。
「神子抜き3人パーティだと2000レベル越えだっけ……ジェスター1人攻略で3,700レベルって動画があった……」
世の中には変態っているんだなぁと思った記憶がある。9,999まで上がると誠しやかに囁かれていた。そしてワタシがそれを思い出しつつ、ワシが指を折りながら計算する。
「神子がダンジョンを攻略し始めるのはもう少し先で、攻略対象者との仲が深まってからじゃろう?神子と攻略対象者の相性レベルのデュオ技があるから……多分、カズハはまだダンジョンへ行くと言わないはず」
神子として呼ばれたカズハは絶対に前世の記憶持ちの転生者だ。しかも「ねこ☆てん」の事も良く知っているように思う。イベントもよく覚えていて
「なんでここでいじめて来ないの!?」
と、食って掛かって来たから、内容を覚えているという事だ。ワシやカレリオがゲーム通りに動いてやる義理はない。ていうかヤダし、ゲーム通りなら炭鉱だし。回避したし!!もう大丈夫だし!!
「これから先はあのゲームに出て来た人物たちと、関わりにならないように過ごしたい」
ダンジョン攻略が始まればカズハは学園に来なくなる。そうしたらカレリオは学園へ戻ればいい。カズハのいない学園ならカレリオも楽しく過ごせるだろうし……なによりアルフォンスがいれば良さそうじゃ。今日もいちゃいちゃしながら勉強していたな。ちゅーまでは許そう、ちゅーまでは!
「ちゅーまでじゃぞ」
「ひゃい!?」
こっそりアルフォンスの後ろで呟くと、分かりやすく跳ねおったわ。
「学園を卒業してからじゃ」
「誠心誠意頑張りますッ!」
敬礼する勢いでアルフォンスが姿勢を正したので、これは両想いだと思って間違いなさそうじゃし。良いよ、ワシ許すよ。使える男は平民でも良いよ。ワシ、カレリオが可愛いもんね。
「こっちは良いのじゃ、こっちは……」
問題はとんと姿を見せなくなったセブスト殿下。カレリオを失ったことで王太子の座を追われ、セブスト殿下を国王に押す一派からも見放されたと聞く。それよりなにより、ワシを婚約者?頭の方はそろそろ治っただろうか……心配じゃ。
どうもセブスト殿下は猪突猛進の気がある。おかしな方向に暴走していなければいいが。探りを入れたい気もするが藪を突いてまた蛇が出て来ては敵わん。
「まさか神子抜きでダンジョンには潜っておらんよなあ……?」
神子がまだダンジョン攻略に乗り出さない時期。神子抜きでダンジョンを攻略する場合は相当鍛えないといけない。それこそレベルが1000を超えるようなアホみたいなレベルにならなければ無理だろう。
「死ぬことはないが……」
ヌルゲーなので、死はない。戦闘不能になっても入り口に戻されるだけだ……多分。いや、ゲームそっくりだがその辺は違うかもしれないが……。
「若返りの秘薬は9階ボス……いやいや、絶対に無理、うん、ない、ないはずじゃ」
しかしなんだろうか、この嫌な予感は……ぶるりと震えがくるのう……。
「大旦那様、お風邪ですか?」
最近荒事がなくなり臨時ボーナスが出ないと嘆いているリドリーが声をかけてくれる。
「そうかもしれんのう……暖かい茶でも貰おうか」
「畏まりました。お酒でも垂らしてもらいましょうか」
「気が利くのう~だがその程度では小遣いはやれんな」
「ですよね~!もう、セブスト殿下でも襲撃してきませんかね!?」
めったなことを言うでない!まったくリドリーにも困ったもんじゃ。
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