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番外編
5 サディーアの受難5
「良いか、セブスト。良く聞け、セブスト。優しくだ、優しくするんだ……無理やりなんてとんでもないぞ。もうそんな事しちゃ駄目だ、優しく優しく……痛いって言ったら止めるんだ、何回もするんじゃない……気を失うまでなんてとんでもないぞ……良いな、セブスト。お前は優しさを忘れないでいてくれ……あと頼むからダグラス様にお祖父様の弱点を聞き出してくれ……頼む、頼む……」
学園!それは家から切り離される場所!月曜日から金曜日まで、私に与えられた安息の時間!
「良い子で過ごすこと。良いなサディーア」
「は、はい!ダスティン様!」
ダスティン様はものすごく……ダスティン様だった。あの方と友人をしていたダグラス様はものすごいお方だと今更ながらに驚いている。ダグラス様、凄いぞダグラス様!しかもダスティン様の嫌いなものはパプリーだと教えてくれた!
「……」
それを聞いてからこっそり料理長にパプリーを夕飯に入れて貰ったら、渋い顔をして食べ残していらした。ほんの一矢だけ報いた気がしたが、バレてその夜はものすごいお仕置きをされてしまった……思い出しただけでお腹の奥がキュッとする……凄かった……。
「サディーア」
メルクリーアお祖父様の次だと、私をお召しになったダスティン様。だからと言って私を蔑ろにするわけではない。どんな時でも私の事を呼び間違えたりすることもなく……とても愛してくださっているように感じる。
「ダスティンは一途じゃよ。気持ち悪い程にな……ソレだけあれば後は要らない、愛情に関してはそう言うところがある。絶対に裏切らないが、裏切るようなことは毛の先ほどもしてはいかんぞ。足を切られて鎖でつながれ、一生監禁されたいのなら別じゃがの」
心底ゾッとしたが……それほどまで深く愛してもらえるなら、それも悪くないのではないかと心のどこかで思った。
「ああ、すっかり仕込まれてしまったみたいです」
「抱かれることにか?」
腹の奥深くに咥え込まされながら……少しだけ笑う事が出来た。
「あなたの、愛の深さに」
「溺れてしまえ、手は離さんぞ」
「……はい……あうっ!」
どこまで挿れられているか分からないくらい深く抉られて、意識が飛びかける。それでもこの人は絶対に手を離さないだろう。
ああ、メルクリーアお祖父様。サディーアはそこまで可哀想な子ではなかったようです。あなたが手酷い策略でダスティン様を愛するようになった経緯があっても、あなたは幸せであったはずです。だから私もきっと幸せになるでしょう。
「サディーア、サディーア。愛している。死ぬまで、ずっと」
「わ、私もです……ダスティン様……」
死が二人を分かつまで。
「殿下、もし、死者を復活させるという死霊術があったとしたなら、その書は焚書にすべきかと思うのですがいかがでしょうか……」
「いや流石にそれは文化の破壊につながりますし、何より対処法が分からなくなるというのも」
「そんなものがもしあったらあいつはやりかねんと思いまして……」
「……しかし、ダグラス様が死んじゃったら……私もやっちゃうかも」
「焚書ですな」
サディーアの受難 【終】
学園!それは家から切り離される場所!月曜日から金曜日まで、私に与えられた安息の時間!
「良い子で過ごすこと。良いなサディーア」
「は、はい!ダスティン様!」
ダスティン様はものすごく……ダスティン様だった。あの方と友人をしていたダグラス様はものすごいお方だと今更ながらに驚いている。ダグラス様、凄いぞダグラス様!しかもダスティン様の嫌いなものはパプリーだと教えてくれた!
「……」
それを聞いてからこっそり料理長にパプリーを夕飯に入れて貰ったら、渋い顔をして食べ残していらした。ほんの一矢だけ報いた気がしたが、バレてその夜はものすごいお仕置きをされてしまった……思い出しただけでお腹の奥がキュッとする……凄かった……。
「サディーア」
メルクリーアお祖父様の次だと、私をお召しになったダスティン様。だからと言って私を蔑ろにするわけではない。どんな時でも私の事を呼び間違えたりすることもなく……とても愛してくださっているように感じる。
「ダスティンは一途じゃよ。気持ち悪い程にな……ソレだけあれば後は要らない、愛情に関してはそう言うところがある。絶対に裏切らないが、裏切るようなことは毛の先ほどもしてはいかんぞ。足を切られて鎖でつながれ、一生監禁されたいのなら別じゃがの」
心底ゾッとしたが……それほどまで深く愛してもらえるなら、それも悪くないのではないかと心のどこかで思った。
「ああ、すっかり仕込まれてしまったみたいです」
「抱かれることにか?」
腹の奥深くに咥え込まされながら……少しだけ笑う事が出来た。
「あなたの、愛の深さに」
「溺れてしまえ、手は離さんぞ」
「……はい……あうっ!」
どこまで挿れられているか分からないくらい深く抉られて、意識が飛びかける。それでもこの人は絶対に手を離さないだろう。
ああ、メルクリーアお祖父様。サディーアはそこまで可哀想な子ではなかったようです。あなたが手酷い策略でダスティン様を愛するようになった経緯があっても、あなたは幸せであったはずです。だから私もきっと幸せになるでしょう。
「サディーア、サディーア。愛している。死ぬまで、ずっと」
「わ、私もです……ダスティン様……」
死が二人を分かつまで。
「殿下、もし、死者を復活させるという死霊術があったとしたなら、その書は焚書にすべきかと思うのですがいかがでしょうか……」
「いや流石にそれは文化の破壊につながりますし、何より対処法が分からなくなるというのも」
「そんなものがもしあったらあいつはやりかねんと思いまして……」
「……しかし、ダグラス様が死んじゃったら……私もやっちゃうかも」
「焚書ですな」
サディーアの受難 【終】
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