【完結】尻神様が降臨なされた。BL世界を何周もする俺の尻はミラクル!

鏑木 うりこ

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3週目 ティセル編

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「た、大変だーー!戦争が!戦争が起こるぞ!」

「え!?」

「この国、宣戦布告されたらしい!隣国がすぐ城壁の傍まで攻めてきてる!」

「な、なんだって!?」

 俺がどうやってお金貯めようかな?なんて考えているうちにそんなとんでもない事態に巻き込まれてしまった。

「どうも、王様と第一王子様が隣国に相当無礼なことをしたらしく、怒って攻めて来たって!」

 1週目戦争なんて起きなかった!そうか、それはミーシャが上手くやったんだ。そのミーシャが居ないから……ミーシャどこにいるんだろう……俺がレベル上げてやらなかったから……。

「アルトゥス!大変です。これからたくさんの人たちが運ばれてきます、手伝ってください!」

「わ、分かった!ティセル!」

 正直恐ろしいと思った。城門は瞬く間に落とされたらしい。街に兵士がなだれ込み、人々を殺していく……。

「はやく!こっちへ!」

「血が止まらない!」

 運び込まれる人の凄惨さに吐き気を覚えるが、必死で走り回るティセルについて手伝いをした。

「あっ!」

 カクン、とティセルは膝から力が抜けてその場に倒れる。

「ティセル!回復魔法のかけすぎだ!もう無理だ、休むんだ!」

 魔法は精神力が減る。ゼロに近くなると気を失う、その一歩手前だ。

「アルトゥス……でも、僕が、僕が治してあげないと……みんな死んじゃうんだ!ぼくは人が死ぬのを見たくないんだ!」

 ……ティセルは優しくていい奴だ。そいつが必死で頑張っている……仕方がない。俺は腹をくくったぞ。

「ティセルちょっとこっちへ来い」

 ティセルを引きずって奥の部屋へやって来た。

「上手くいくか分からん。だが、試すしかないだろう……ちょっと、俺の尻を揉むんだ!」

「アルトゥス。疲れすぎて頭がおかしくなっちゃった?」

「いいから!騙されたと思ってちょっとだけ!」

「え……分かった……」

 もみっ。ポーン!俺の考えた正しければ、ゲームなんかではレベルが上がるとさ、HPMPがマックスまで回復するじゃん?

「え……?な、なに?疲れが取れた……レベルが上がってる?!」

「良かったな……」

 俺のダメージは計り知れないが、これで怪我した人たちを救えるだろう?ティセルは走って行って、どんどん運ばれてくる怪我人を端から治していく。ティセルは腕は悪くない治癒魔法使いだからね。

「アルトゥス!さっきのもう一回!」

「あ、うん……」

 もみっ!ポーン!

「行ってくる!」

「あ、うん……」

 ティセル、元気すぎるだろ……。

「アルトゥス!」「はい」もみっポーン!「行ってくる!」「うん」

 これを何回繰り返したか覚えていない。最後の方は寝落ちした俺の尻をめくって勝手に揉んで行っているみたいだった……。

「主人殿、主人殿、尻を出したまま寝ると風邪をひきますよ」

 気が利くシルバが毛布をかけてくれていた……。


「聖者ティセル様!!」「ティセル様!」

「やめてください、皆さん。僕は僕の心に従っただけです。無事とは言えない方も多くいるかもしれません。でも一つでも命を救えたこと、僕は嬉しく思います」

 眩し‼後光が差してるレベル300越えのティセルがみんなに囲まれて拝まれていた。うわーすげー!

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