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10周目 「何も持たない」魔王
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「……あれ?」
目を覚ますとそこは俺の知らない部屋だった。薄暗ーい、明りは魔力のランプが一つあってオレンジの光が弱弱しくあたりを照らしている。
「あ、あ、あ、あ!アルトゥス様!!アルトゥス様ぁあああ!」
「あれ?メグちゃん?」
少女から女性になった多分メグが俺に抱きついてきた。はて?何があったんだろう??
「誰か!誰か魔王様にお伝えして!アルトゥス様がお目覚めになったと!急いで!」
「分かりました!」
美少女だったメグちゃんは美女になっている……はー!そんな子に抱きつかれて俺ってば幸せ~、なんてのんきにしている場合じゃないや!
「メグ?メグだよね??一体何があったの?俺、普通に寝て起きたら部屋暗いし、俺の部屋じゃないよね?ここ」
目に一杯涙を溜めながらメグはやっと、と言った感じで教えてくれる。
「アルトゥス様はあの日からずっとお眠りになっておられました。あの日から大体5年くらいたったでしょうか」
「うそお!俺、5年も寝てたの!?」
「も、もう目を覚まさないかと……いえ!絶対に起きてくださると、メグは信じておりました!!良かった、本当に良かった!!」
うおー5年も寝てたとかどうなってんだー……妹め、どうすんだよ。まあジェリフとの暮らしは楽しかったし、やる事もやった……やったんだが……5年もいた気がしないんだけど?
「な、なあメグ。俺が5年寝てたってことは……ぐ、グラニは……」
メグは分かりやすく顔色を変えた。そうだよな~あのグラニが5年間放置プレイを食らったんだ、大変なことになってそうだよな~どうしようかな~どうしようかな~……。その時、建物がぐらぐらと揺れる。
「じ、地震か!?」
「いえ、あの、その……」
なんだ?意外とメグってば落ち着いてるな?しかし、揺れは収まらず、そのうち壁がミシミシと音を立ててバリン!と壊れた。
「ア、アル……アルトゥス!!」
「あれ?グラニ?」
壁の一部が無くなってその向こうに黒くてでかい赤い目の何かがいた。でかい、でかいぞ、小山並みだな。
「アルトゥス……アルトゥス……!」
「ああうん、俺だよ、グラニ。おはよう」
ウオオオオオオオオ!とものすごい咆哮音で、俺はなんかバラバラになりそうだったけど、メグがさっと抱き込んでくれて助かったようだ。
「おやめください、魔王陛下!アルトゥス様は人間でござます!その手で殺してしまって宜しいのですかッ!」
魔王の咆哮から俺を庇ったメグの背中はボロボロで、黒い羽は両方とも千切れかけて、赤い血がドボドボも溢れている!め、メグ!?
「メグ!血がいっぱい出てる!」
「大丈夫ですよ、アルトゥス様。この程度ではメグは死にませんから」
「メグ、いつから羽が生えたの?」
少し困った顔をしてメグは答えてくれる。
「この地は人が暮らしていくには少し厳しかったので……」
グラニが壊した壁の向こうから、暗くておどろおどろしい景色が見える。あれ?ここどこなんだろう??グラニはでかいし、メグは羽が生えてるし、5年間に何があった???
「えーと、何から聞いたらいいかな?」
「そうですね……まずは魔王陛下に魔気を何とかしてもらってお話しやすい姿に戻って貰う事からでしょうかね」
あ、問題は俺じゃなかった。グラニ、何やってんの……。
目を覚ますとそこは俺の知らない部屋だった。薄暗ーい、明りは魔力のランプが一つあってオレンジの光が弱弱しくあたりを照らしている。
「あ、あ、あ、あ!アルトゥス様!!アルトゥス様ぁあああ!」
「あれ?メグちゃん?」
少女から女性になった多分メグが俺に抱きついてきた。はて?何があったんだろう??
「誰か!誰か魔王様にお伝えして!アルトゥス様がお目覚めになったと!急いで!」
「分かりました!」
美少女だったメグちゃんは美女になっている……はー!そんな子に抱きつかれて俺ってば幸せ~、なんてのんきにしている場合じゃないや!
「メグ?メグだよね??一体何があったの?俺、普通に寝て起きたら部屋暗いし、俺の部屋じゃないよね?ここ」
目に一杯涙を溜めながらメグはやっと、と言った感じで教えてくれる。
「アルトゥス様はあの日からずっとお眠りになっておられました。あの日から大体5年くらいたったでしょうか」
「うそお!俺、5年も寝てたの!?」
「も、もう目を覚まさないかと……いえ!絶対に起きてくださると、メグは信じておりました!!良かった、本当に良かった!!」
うおー5年も寝てたとかどうなってんだー……妹め、どうすんだよ。まあジェリフとの暮らしは楽しかったし、やる事もやった……やったんだが……5年もいた気がしないんだけど?
「な、なあメグ。俺が5年寝てたってことは……ぐ、グラニは……」
メグは分かりやすく顔色を変えた。そうだよな~あのグラニが5年間放置プレイを食らったんだ、大変なことになってそうだよな~どうしようかな~どうしようかな~……。その時、建物がぐらぐらと揺れる。
「じ、地震か!?」
「いえ、あの、その……」
なんだ?意外とメグってば落ち着いてるな?しかし、揺れは収まらず、そのうち壁がミシミシと音を立ててバリン!と壊れた。
「ア、アル……アルトゥス!!」
「あれ?グラニ?」
壁の一部が無くなってその向こうに黒くてでかい赤い目の何かがいた。でかい、でかいぞ、小山並みだな。
「アルトゥス……アルトゥス……!」
「ああうん、俺だよ、グラニ。おはよう」
ウオオオオオオオオ!とものすごい咆哮音で、俺はなんかバラバラになりそうだったけど、メグがさっと抱き込んでくれて助かったようだ。
「おやめください、魔王陛下!アルトゥス様は人間でござます!その手で殺してしまって宜しいのですかッ!」
魔王の咆哮から俺を庇ったメグの背中はボロボロで、黒い羽は両方とも千切れかけて、赤い血がドボドボも溢れている!め、メグ!?
「メグ!血がいっぱい出てる!」
「大丈夫ですよ、アルトゥス様。この程度ではメグは死にませんから」
「メグ、いつから羽が生えたの?」
少し困った顔をしてメグは答えてくれる。
「この地は人が暮らしていくには少し厳しかったので……」
グラニが壊した壁の向こうから、暗くておどろおどろしい景色が見える。あれ?ここどこなんだろう??グラニはでかいし、メグは羽が生えてるし、5年間に何があった???
「えーと、何から聞いたらいいかな?」
「そうですね……まずは魔王陛下に魔気を何とかしてもらってお話しやすい姿に戻って貰う事からでしょうかね」
あ、問題は俺じゃなかった。グラニ、何やってんの……。
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