最強魔導師の息子

ブレイブ

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6章 武力の国バトル

40魔導師 破壊

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デスタ「こいつ、とんでもない奴だな」

俺は魔法障壁ドームで皆を守った

ブネ「まだ生き残っていたか」

我は魔法を放とおとしたが…

ブネ「……」

我はなぜか誰もいない場所に向かって放った

レーギス「おい、そこには誰もいないぞ」

ブネ「いや、なにk」

ブネ「ッ!?」

我は振り向こうとしたが、我はなぜかダメージを負った

レーギス「なん…なんだ…」

さっきから何か動いてさっきの暴風に近いくらいの中、直感的に分かっているが、動いているのは何か僕は分からなかった

デスタ「……え」

デスタ「デュアル?」

暴風がマシになり俺は戦斧を構えたが、俺の視界にデュアルが現れたが、デュアルは変わっていた

デュアル「……」

デュアルが踏み込んだだけで、周りに暴風が現れた

ブネ「貴様か」

我は正体に気づき

ブネ「ブラックフレア」

我は口を開き、黒い火球を放った

デュアル「アアッ」

デュアルは逃げず、火球を巨大な爪で切り裂いた

ブネ「くっ」

デュアル「アアッ!」

そのままデュアルは接近し、巨大な爪でブネの身体を切った

ブネ「バカ…な」

我の身体は強靭な鱗(うろこ)によって、守られているが、その強靭な鱗が意味をなさない程、我の身体は簡単にダメージを負(お)った

レーギス「…あり得ない」

レーギス「ブネ(あいつ)はソロモン72柱の一体だぞ!」

デスタ「ソロモン72柱?」

俺は戦いの中、レーギスが言ったソロモン72柱って言葉に対し、首を傾(かし)げた

ムート「昔、ソロモンと言う魔道士(まどうし)が使役、または封印した悪魔のことだ」

ムート「魔神対戦(ましんたいせん)を知っているか?」

我はデスタに聞いたが、デスタはうなずいた

デスタ「小さいころ本で読ましてもらったことはあるな」

デスタ「でもあれはおとぎ話だろ?」

ムート「いや、魔神対戦は遥(はる)か昔にあったことだ」

ムート「遥か昔、ソロモン72柱の悪魔と神が戦い、72柱のほとんどが消え、他は封印された」

デスタ「封印ってまさか」

ムート「ああ。我らが戦ったベルゼブブのように、悪魔は各国の最下層に封印されている」

デスタ「じゃあ今のデュアルはソロモン72柱の悪魔より強いってことか?」

俺はムートに聞いたが、ムートは難しい顔をしていた

デスタ「どうした?」

ムート「倒せると思うが、デュアルの限界が近いな」

ムート「あんな速度で動いているんだ。いつか限界が来るな」

ブネ「舐めるな!」

我は魔方陣を展開した。展開した魔方陣から無数のモンスターが現れた

ブネ「(あの時の恨みはなかなか消えないな)」

我が呼び出したモンスターは一度死んだが、我の魔力を与え、今を生きている

デュアル「アアアアアアッ!!」

デュアルが叫んだ瞬間、魔方陣が現れ、魔方陣から無数の魔力を付与した弾丸(だんがん)が放たれた

ブネ「なッ!?」

我が呼び出したモンスターのほとんどは魔方陣から現れた弾丸によって、消滅した

デュアル「ヴヴ」

弾丸が放たれた中、一部のモンスターは弾丸を回避し、デュアルの右腕を喰らった

デスタ「デュアルッ!?」

デュアル「アアアアッ!!」

デュアルは喰われた右腕なんか忘れているように、痛みを感じないのか、足でモンスターを蹴り、左腕の爪でモンスターを切り裂いた

デュアル「……」

デュアルはモンスターを殺した後、喰われたデュアルの右腕が元通りに再生した

ブネ「再生…だと…」

我らでも再生はするが、あれ程、瞬時(しゅんじ)に再生するのは上位の悪魔と神だけだ

デュアル「……」

デュアルは上空に向かって、ジャンプした

ブネ「逃げたつもりか?」

我は口開き、ドラゴンブレスを放った










ブネ「これなら」

ブネ「…なッ!?」

我は奴が消えたと思ったが…

デュアル「……」

ブネ「ありえん」

奴は我の魔法を直撃で受けて、無傷だった

デュアル「……」

デュアルは右手に魔力を込めると、禍々しい魔力が周りに溢(あふ)れだした

ブネ「来るな、来るな!」

我はドラゴンブレスを連続して放った

デュアル「アアアアアアッ!!」

デュアルはドラゴンブレス回避し、右手に魔力を込めたまま、接近し、拳をぶつけると、衝撃波が発生し、周りの物が粉々になった

ブネ「我が負けるだと、ありえんッ!!」

我は叫んだが、我の身体は消えた

ムート「……」

デスタ「勝ったのか?」

ムート「…ああ」

デュアル「……」

デスタ「デュアル、ありがとな」

俺はデュアルに近づいてお礼を言ったが…

デュアル「がはッ」

デュアルの身体は限界が来たのか、吐血し、身体から、血が吹き出し、その場で倒れた

デスタ「おいッ!!デュアルッ!?」

デュアル「(デス…タ?)」

僕の視界は血のように赤い中、デスタが僕を呼ぶ声が聞こえた










闇狼「……後継者としてはまだまだ」

僕は水晶を通して、デュアル(彼)を見ていた、彼は成長はしているが、まだまだ後継者としては使えないぐらいの強さだ











オーガ「シャドウ、俺達の仕事はこれで終わりか?」

シャドウ「ああ…これで」

シャドウ「……いや急な仕事が出来たな」

僕は終わったと言おうとしたが、さっきとは違う強力な魔力が向かってくるのを感じた

リバイアサン「クロドラ、此処にいるのか?」

クロドラ「ああ。ブレイブ様が言うには此処に闇狼の幹部が居ると言っていた」

クロドラ「まあだいたいの場所は…!」

僕はそう言って、前に向かって、手からドラゴンブレスを放った

シャドウ「さすがブレイブ=インパクトの従魔」

僕達は奇襲しようとしたが、失敗した

シャドウ「彼らとは違うな」

クロドラ「それはどうも」

僕は指を鳴らして、ワープを使い、僕達四人を誰も居ない場所に転送した

シャドウ「こんな場所でなにをするんだ?」

クロドラ「そんなの決まっているだろ?」

クロドラ・リバイアサン「お前達を倒す!」

僕達が踏み込みと同時に相手も踏み込んだ

クロドラ「ドラゴンブレス!」

僕は首に壊れかけたペンダントをかけた奴に向かって放った

シャドウ「よっと」

僕はサイドステップで避け、魔力拳を放った

クロドラ「なかなかやるな」

僕は相手の手首を掴み、お返しとしてコピー破滅砲を放った

シャドウ「ぐっ」










オーガ「お前、俺と同じだろ?」

俺はブレイブの従魔と戦っているが、俺と同じ戦い好きと感じた

リバイアサン「さあな」

我は攻撃を避けながら、ウォーターカッターを放った

オーガ「ぐっ」

クロドラ「リバイ、そっちはどうだ?」

リバイアサン「練習相手にちょうど良いな」

クロドラ「それは僕もだ」

僕はリバイと会話しながら、相手に回し蹴りをくらわせた

シャドウ「舐めるな」

僕は究極魔法障壁を展開し、防いだ

クロドラ「舐めてはいないさ」

僕はバックステップで離れ、腕だけ本来の姿に変えた

クロドラ「龍撃斬ッ!!」

僕は本来の腕から巨大な刃(やいば)を放った

シャドウ「くっ」

僕は防いだつもりだったが、僕は刃をくらい、フード部分が破けた

リバイアサン「これで終わりだ」

我はとどめの魔法を放とうとしたが……

シャドウ「逃げるぞ」

僕は隙(すき)を見つけ、オーガを回収してから、ワープを使い、その場を逃げた

リバイアサン「待て!」

我はシャドウを捕まえようとしたが、一歩遅かった

クロドラ「リバイ、お前らしくないな」

リバイアサン「……首に壊れかけたペンダントをかけた奴は……我の従者だった奴だ」

リバイアサン「あいつは獣人なのに、我によく懐いていてな、どこに行こうと必ず我についてきたな」

クロドラ「……そうか」

僕の知っているリバイはいつも騒がしく、僕をイラつかせる奴だが、今のリバイは悲しそうな顔をしている

リバイアサン「……」

クロドラ「いつものお前らしくないな」

リバイアサン「…好きに言え」

クロドラ「だったら言わせてもらう」

クロドラ「……どうして一人で抱え込むんだ?」

リバイアサン「我の個人的な問題だ」

クロドラ「だったらそれは僕の問題でもあるな」

クロドラ「相棒の問題をほっとけるわけないだろ?」

クロドラ「一人で抱え込むな。主や仲間を頼れ、頼れないんだったら相棒の僕を頼れ」

リバイアサン「…ありがとう。クロドラ(相棒)」










デュアル「……んん」

デュアル「此処は?」

目が開くと、僕の目に写ったのは、知らない天井だった

デュアル「……」

僕はベッドから降りて、ドアを開けた

ディパーチャー「あ、起きた」

デュアル「(此処だったんだ)」

僕は今居る場所で、レギルスの家って分かった

デュアル「ディパーチャー、みんなはどこに居るんですか?」

ディパーチャー「皆外で瓦礫の処理とかいろいろしてる」

デュアル「僕も手伝ってきます」

ディパーチャー「私も行く。デュアルけがしてるから」

デュアル「ありがとうございます」










デュアル「……これは」

僕とディパーチャーは外に出たけど、周りの景色は廃墟に近かった

ルチア「ロザリー、そっちはどう?」

私は負傷した兵士さん達を回復しながら、ロザリーに聞いた

ロザリー「魔力の消費は問題ないけど、負傷した人が多すぎて…」

私は負傷した兵士さん達を回復しているけど、負傷した人が多すぎて回復が間に合わない

兵士「すまない…回復のポーションが少なくてな…」

イヴ「ポーションが足りないんですか?」

僕は瓦礫などの撤去を終えて、戻ってきたら、回復のポーションが足りないと聞こえた

兵士「…ああ」

イヴ「今ポーションは持っていますか?」

僕が兵士さんに聞くと、兵士さんはポケットから液体が入った試験管を出してくれた

兵士「持っているが、どうするんだ?」

イヴ「少し借りますね」

僕はポーションを借り、魔力を使い、ポーションを複製した

兵士「なッ!?」

イヴ「あとどれぐらい必要ですか?」

兵士「…後50ぐらいだな」

デスタ「お、やっと来たか」

俺が休憩していると、デュアルがやっと来てくれた

デュアル「……」

デスタ「どうした?」

俺はデュアルに言ったが、デュアルは暗い顔をしている

デュアル「……うっすらですが、覚えているんです……この破壊は自分のせいってのは」

デスタ「…確かに、被害が出ちまったのはお前のせいでもある」

ディパーチャー「デスタ!」

私はデスタに手を出そうとしたけど、デュアルに止められた

デスタ「でも、救えた命もある……俺達はまだ未熟な魔導師だ、だからこそ、現実を見て成長しないといけないんだ」











レギルス「……」

兵士「失礼します」

レギルス「なんだ?」

俺が部屋でゆっくりしていると兵士が入ってきた

兵士「……レーギス様の判決がそろそろ始まります」

レギルス「なッ!?……どうして早くなったんだッ!!」

俺は兵士に向かって、叫び、詰めるような言い方をし、言った

兵士「……レーギス様が言いました」

レギルス「くっ!」

レギルス「皆、悪い」

俺はそう言って、謁見室(えっけんしつ)に向かった












レクス「今回の主犯、レーギスよ。なぜこのようなことを引き起こした?」

レーギス「…はい。私は自分の知識に満身し、仲間を連れ、引き起こしました」

レーギス「仲間に関しては闇狼の部下を借り、ソロモン72柱の悪魔、封印の玉については、犠牲の国。サクリファイスに住む者から授(さず)かりました」

僕が言うと、周りの大臣達が騒ぎ始めた

レクス「……」

レクス「何か言い残すことはあるか?」

レーギス「…何も…ありません」

レクス「そうか」

レクス「主犯レーギス。貴様は死罪だ」

私は王の席を立ち、鞘(さや)から剣を抜いた

レーギス「(これで良かったんだ)」

僕は判決を受け入れ、目を閉じた

レクス「……」

私は剣を振り下ろしたが…

レクス「なッ!?」

私の剣をレギルスの大剣が止めていた

レーギス「兄上ッ!?」

レクス「レギルスッ!!やってることの意味が分かっているのかッ!!」

レギルス「…分かってるよ!」

レギルス「…でも、レーギスは俺の弟だッ!!」

レギルス「エゴだろうかなんだろうが、弟を守るのが兄だッ!!」

レクス「……」

私は剣を引き、鞘に戻した

レクス「…判決を訂正する。主犯レーギスに無期限反省の刑に処す」

レーギス「…ありがとうございます!」

レギルス「やったなレーギス」

俺が言うと、レーギスは苦笑した

レーギス「まったく兄上の行動には疲れますよ」











レギルス「そろそろ行くのか?」

次の日になると、デスタ達は出発の準備を始めていたから、俺達は別れを言いにきた

デスタ「おう、また会おうな!」

俺が拳を突き出すと、レギルスも拳を突き出し、俺の拳に当てた

デュアル「デスタ~そろそろ行きますよ~」

デスタ「おう!」

デスタ「じゃあな」

俺はレギルスに向かって、言って、馬車に乗った

レギルス「……」

レギルス「行っちまったな」

馬車は一瞬の内に、俺達の視界からいなくなった

レーギス「…兄上」

レギルス「さて、復旧の手伝いをするぞ」

俺がいつもの調子に戻ると、レーギスは笑ってくれた

レーギス「はい!兄上」
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