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十九 舞
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芙蓉さんは、約束よりほんの少し早くやってきました。相変わらずやつれてはいますが、身なりは綺麗になっていて、わたくしたちを見ると、深々と頭を下げてきました。わたくしも蘿月様と躑躅さんに、一晩でやつれたようだと言われましたが、朝食も食べましたし、顔も洗いましたし、元気がない、なんてことはないように振舞いました。昨日あれほど心配をかけてしまったのですし、これ以上、心配をかけすぎたらいけません。いくら優しい人たちであると、わたくしを大切にしてくれていると分かっていても、頼る、というのは、わたくしのこれまでの生活のために、苦手であるようでした。
「さ、先にお昼にしましょう」
昨日家じゅうを荒らされた後、わたくしと蘿月様の部屋と居間を優先的に躑躅さんは片付けたようで、台所はやっと今朝片付け終わったとのことで、昼食は栄養状態の悪い人に食べさせてあげたいと躑躅さんが張り切っていた割に、簡素でした。それでも茹でた豚肉とうどんが出てくるのですから、十分ごちそうです。
「芙蓉はしっかり食べなさい、舞を教えるせんせーが弱ってたらしょうがないでしょ」
「ありがとうございます」
芙蓉さんは今にも泣きだしそうでしたが、なんだか、以前のわたくしを思い出すようで、少し、辛くなりました。ただ、彼女一人でも救われるのなら、きっと一生、何かのしがらみから抜け出せないわたくしまで救われるように思いますから、あまり気にしないようにしようと決めます。
食べ進めるほどに、芙蓉さんの頬に赤みが差します。案の定、彼女は身なりさえ整えれば儚げな美人でしたので、生活さえ軌道に乗れば、たった一人でも生きていけるような気もしましたし、都合の良い男の人のところに嫁いで、また新しい人生を送っていけるのではないかとも思いました。できれば、男の人の力に頼らずに、一人で生きていく女性を見てみたいとも思いましたが、今の世ではほとんど不可能ですので、過度に期待して、彼女を押しつぶしてもいけませんから、何も言わないことにしました。
芙蓉先生が教えてくれる舞は、巫女舞に大胆に手を加え、花街で披露するような踊りやら彼女が思いついたような踊りやらを混ぜ合わせたものでした。見る人から見ればおかしな踊りではあるのでしょうけれど、美女が躍ることで、それは妖艶で神秘的な踊りになるのだそうです。試しに、彼女が花街のあたりに勤めていた頃に芸者小屋で披露していたそれを踊ってもらうと、なるほど、確かに、神や精霊と呼ぶべき存在を、その身体に宿したかのような、艶美で可憐が動きになるのでした。わたくしは美しくもなんともなく、長年の虐げられた生活のために、人を恐れ、大きく影を含んだかのような人相になっていますので、これほど鮮やかなうつくしさを作ることは出来ないだろうとは思いましたが、衣装を華やかにして、お化粧もすれば、いくらか近づけるかもしれません。その辺りの見栄えの問題は後々に解決することにして、今は舞の練習です。
巫女服はまだ用意していなかったので、汗をかいても良い着物に着替え、基本の動きから教わります。もう長いこと、特別な用事でなければ家から出ない生活をしていましたので、わたくしの身体はすぐに悲鳴をあげましたが、それでも続けました。やがて芙蓉さんに無理をしていることを見抜かれ、稽古を中断されます。
「膝を壊したらどうしようもないのですよ」
「すみません」
水を飲んで休憩しながら、わたくしは空を仰ぎました。こうして休んでいる時間が勿体ないように思えて、お守りの意匠や、どんな祈りを込めるお守りにするのか、ということに思考を傾けていたのですが、やがて、躑躅さんに頬をつつかれました。
「蘿月がさっき、山に修行に入ったわ」
「そうですか」
「あんた、思いつめたらだめよ」
わたくしが頷くと、躑躅さんはあまり安心できないと思っている様子ではありましたが、目を逸らしてくれました。
「ところで、どうして琥珀さんは舞の練習をしたい、と思ったのですか」
気まずさのためでしょう。芙蓉さんが自分の混ざることの出来る話をするために、さっと話題を変えました。わたくしが、何を伝えて、何を隠そうか悩み、蘭麝神社の再興のため、明治政府の考える神社合祀で、この神社をつぶされないためだと答えると、彼女はほんの少し胸を痛めたように、うつむきました。
「慶応四年に、神仏分離令が出されたでしょう。あの頃、私は物心ついたばかりで、あまり覚えていないのですが。私の生まれた神社にあった、寺の要素が廃されて、まあ、大変だったそうです」
「国が変わるとは、まさに、統治が変わること」
「そうです。お若いのに、よく分かってらっしゃるのね。でも、神社の統廃合は一旦は差し止めになっています。今すぐ危なくはないんじゃないかしら」
そうだったのですね。呟くと、身体から力が抜けていくようでした。差し止めは差し止めであって、いつ再開されるかは分かりませんが、さすがにその日のうちに人が来て解体されることもないでしょうから、少しだけ、安心しました。
「でも調査自体は、明治二年から行われているの。少し前までぼろぼろだったのであれば、他の神社に移されてしまうかもしれませんから、なるべく早く立派な神社にした方が、危なくはないと思います。生家でも、経営に関わらせてもらったわけじゃないから、きちんとしたことは分からないのですけど」
「あら。まあ……」
安心したのもつかの間、ではありましたが、今すぐ危ないわけではなくて良かった、ということにしましょうか。
「私も、そんなに一生懸命舞を習う理由が分かって、安心しました。暮らす場所は大切ですから。守っていきましょうね」
「あの、とてもうれしいのですが。十四から習い始めたら、遅いでしょうか」
にこりと微笑む芙蓉先生に尋ねると、彼女は驚いたように目を開きました。
「あら、誰ですのそんなことを言ったのは」
「いえ、そういう、わけではなく、もしそうだったら嫌だ、と思うだけで、生家でなら、きっとそう言われますが、世間一般では、どうなのかしら、とそれだけで、決して、そんな」
「んまー、そんな、遅いなんて、そんなことありませんよ」
彼女はぐっとわたくしの手を握り、何やら熱弁をはじめました。手をぶんぶんと揺さぶられます。
「西洋人が言うには、西洋にはバレエという踊りがあって、それは靴が特別ですから、子どもの頃から履くのがほとんどなのだそうですが、何につけても、はじめるのに遅いなんてことはありません。大人になって、器用になってからの方が続くこともありますし、そうそう、あの作家先生の太一さんも大人になってから執筆を始めたそうですよ。十四なんて若い若い。何歳から初めても遅くないのに、十四だなんて、もう、早い方ですよ」
わたくしは芙蓉先生のあまりの勢いに、しばらく目を白黒させていたのですが、やがて何歳から始めても遅くない、という言葉に、再び驚きました。
「何歳から始めても良い、のですか」
「遅いなんて言う人がいたら、私が懲らしめてやります。あ、冗談です」
「あ。ええ、はい」
明治維新、ハイカラ、世は変わる! 彼女は最後にそう言いました。彼女はお金と食事の心配さえなければ、こうも明るい人物だったのかと驚いたものでしたが、きっと彼女も、生活が苦しい間にそうやって自分を励まして、また、もしかしたら、旦那様と暮らしている間に、そうやって新しいことに挑戦していたのではないか、とも思いました。愛する人と駆け落ちする彼女、愛する人を亡くしてもなお、必死で生きていく彼女。そのすべてが繋がったように思いましたが、それでもなお、世間というものは、女という生き物に優しくありませんから、彼女が空腹やお金の無さに困り、その明るさを失っていたのも、無理はないのでしょう。
「私ね、きっと断髪してやるのよ。今はすると批判されてしまうし、きっと、ハイカラな服や何かと組み合わせないとおかしなことになってしまうと思うのですけれど、きっと、洋服を着るようになったら、断髪してやります」
「なら、わたくしは、他の束髪に挑戦しますね。巫女を演じるのなら、長い方が良いでしょうから、切りはしませんけれど」
「あなた、今の髪型もよく似合っていますもの。そのまま大切にしたらいいわ」
やはり、彼女はこの時代に先駆けて、一人で生きていく女性であるように思いました。きっとこの明るさで、惹きつけるような儚さとうつくしさで、どうにか生きていくのでしょう。明るさと儚さが混在する女性には初めて会いましたが、それが両立する彼女は、不思議な存在でした。
「あなたを舞の名手にして、私は鎌倉で一番の舞の先生になってやりますね」
「子どもも大人も、皆に教えてあげてくださいね」
もちろんですとも、と彼女は微笑みました。
「さ、休憩も十分です。また舞を教えてください」
微笑みかけた時、彼女が嬉しそうに笑うのが、わたくしの目にも明らかでした。
「さ、先にお昼にしましょう」
昨日家じゅうを荒らされた後、わたくしと蘿月様の部屋と居間を優先的に躑躅さんは片付けたようで、台所はやっと今朝片付け終わったとのことで、昼食は栄養状態の悪い人に食べさせてあげたいと躑躅さんが張り切っていた割に、簡素でした。それでも茹でた豚肉とうどんが出てくるのですから、十分ごちそうです。
「芙蓉はしっかり食べなさい、舞を教えるせんせーが弱ってたらしょうがないでしょ」
「ありがとうございます」
芙蓉さんは今にも泣きだしそうでしたが、なんだか、以前のわたくしを思い出すようで、少し、辛くなりました。ただ、彼女一人でも救われるのなら、きっと一生、何かのしがらみから抜け出せないわたくしまで救われるように思いますから、あまり気にしないようにしようと決めます。
食べ進めるほどに、芙蓉さんの頬に赤みが差します。案の定、彼女は身なりさえ整えれば儚げな美人でしたので、生活さえ軌道に乗れば、たった一人でも生きていけるような気もしましたし、都合の良い男の人のところに嫁いで、また新しい人生を送っていけるのではないかとも思いました。できれば、男の人の力に頼らずに、一人で生きていく女性を見てみたいとも思いましたが、今の世ではほとんど不可能ですので、過度に期待して、彼女を押しつぶしてもいけませんから、何も言わないことにしました。
芙蓉先生が教えてくれる舞は、巫女舞に大胆に手を加え、花街で披露するような踊りやら彼女が思いついたような踊りやらを混ぜ合わせたものでした。見る人から見ればおかしな踊りではあるのでしょうけれど、美女が躍ることで、それは妖艶で神秘的な踊りになるのだそうです。試しに、彼女が花街のあたりに勤めていた頃に芸者小屋で披露していたそれを踊ってもらうと、なるほど、確かに、神や精霊と呼ぶべき存在を、その身体に宿したかのような、艶美で可憐が動きになるのでした。わたくしは美しくもなんともなく、長年の虐げられた生活のために、人を恐れ、大きく影を含んだかのような人相になっていますので、これほど鮮やかなうつくしさを作ることは出来ないだろうとは思いましたが、衣装を華やかにして、お化粧もすれば、いくらか近づけるかもしれません。その辺りの見栄えの問題は後々に解決することにして、今は舞の練習です。
巫女服はまだ用意していなかったので、汗をかいても良い着物に着替え、基本の動きから教わります。もう長いこと、特別な用事でなければ家から出ない生活をしていましたので、わたくしの身体はすぐに悲鳴をあげましたが、それでも続けました。やがて芙蓉さんに無理をしていることを見抜かれ、稽古を中断されます。
「膝を壊したらどうしようもないのですよ」
「すみません」
水を飲んで休憩しながら、わたくしは空を仰ぎました。こうして休んでいる時間が勿体ないように思えて、お守りの意匠や、どんな祈りを込めるお守りにするのか、ということに思考を傾けていたのですが、やがて、躑躅さんに頬をつつかれました。
「蘿月がさっき、山に修行に入ったわ」
「そうですか」
「あんた、思いつめたらだめよ」
わたくしが頷くと、躑躅さんはあまり安心できないと思っている様子ではありましたが、目を逸らしてくれました。
「ところで、どうして琥珀さんは舞の練習をしたい、と思ったのですか」
気まずさのためでしょう。芙蓉さんが自分の混ざることの出来る話をするために、さっと話題を変えました。わたくしが、何を伝えて、何を隠そうか悩み、蘭麝神社の再興のため、明治政府の考える神社合祀で、この神社をつぶされないためだと答えると、彼女はほんの少し胸を痛めたように、うつむきました。
「慶応四年に、神仏分離令が出されたでしょう。あの頃、私は物心ついたばかりで、あまり覚えていないのですが。私の生まれた神社にあった、寺の要素が廃されて、まあ、大変だったそうです」
「国が変わるとは、まさに、統治が変わること」
「そうです。お若いのに、よく分かってらっしゃるのね。でも、神社の統廃合は一旦は差し止めになっています。今すぐ危なくはないんじゃないかしら」
そうだったのですね。呟くと、身体から力が抜けていくようでした。差し止めは差し止めであって、いつ再開されるかは分かりませんが、さすがにその日のうちに人が来て解体されることもないでしょうから、少しだけ、安心しました。
「でも調査自体は、明治二年から行われているの。少し前までぼろぼろだったのであれば、他の神社に移されてしまうかもしれませんから、なるべく早く立派な神社にした方が、危なくはないと思います。生家でも、経営に関わらせてもらったわけじゃないから、きちんとしたことは分からないのですけど」
「あら。まあ……」
安心したのもつかの間、ではありましたが、今すぐ危ないわけではなくて良かった、ということにしましょうか。
「私も、そんなに一生懸命舞を習う理由が分かって、安心しました。暮らす場所は大切ですから。守っていきましょうね」
「あの、とてもうれしいのですが。十四から習い始めたら、遅いでしょうか」
にこりと微笑む芙蓉先生に尋ねると、彼女は驚いたように目を開きました。
「あら、誰ですのそんなことを言ったのは」
「いえ、そういう、わけではなく、もしそうだったら嫌だ、と思うだけで、生家でなら、きっとそう言われますが、世間一般では、どうなのかしら、とそれだけで、決して、そんな」
「んまー、そんな、遅いなんて、そんなことありませんよ」
彼女はぐっとわたくしの手を握り、何やら熱弁をはじめました。手をぶんぶんと揺さぶられます。
「西洋人が言うには、西洋にはバレエという踊りがあって、それは靴が特別ですから、子どもの頃から履くのがほとんどなのだそうですが、何につけても、はじめるのに遅いなんてことはありません。大人になって、器用になってからの方が続くこともありますし、そうそう、あの作家先生の太一さんも大人になってから執筆を始めたそうですよ。十四なんて若い若い。何歳から初めても遅くないのに、十四だなんて、もう、早い方ですよ」
わたくしは芙蓉先生のあまりの勢いに、しばらく目を白黒させていたのですが、やがて何歳から始めても遅くない、という言葉に、再び驚きました。
「何歳から始めても良い、のですか」
「遅いなんて言う人がいたら、私が懲らしめてやります。あ、冗談です」
「あ。ええ、はい」
明治維新、ハイカラ、世は変わる! 彼女は最後にそう言いました。彼女はお金と食事の心配さえなければ、こうも明るい人物だったのかと驚いたものでしたが、きっと彼女も、生活が苦しい間にそうやって自分を励まして、また、もしかしたら、旦那様と暮らしている間に、そうやって新しいことに挑戦していたのではないか、とも思いました。愛する人と駆け落ちする彼女、愛する人を亡くしてもなお、必死で生きていく彼女。そのすべてが繋がったように思いましたが、それでもなお、世間というものは、女という生き物に優しくありませんから、彼女が空腹やお金の無さに困り、その明るさを失っていたのも、無理はないのでしょう。
「私ね、きっと断髪してやるのよ。今はすると批判されてしまうし、きっと、ハイカラな服や何かと組み合わせないとおかしなことになってしまうと思うのですけれど、きっと、洋服を着るようになったら、断髪してやります」
「なら、わたくしは、他の束髪に挑戦しますね。巫女を演じるのなら、長い方が良いでしょうから、切りはしませんけれど」
「あなた、今の髪型もよく似合っていますもの。そのまま大切にしたらいいわ」
やはり、彼女はこの時代に先駆けて、一人で生きていく女性であるように思いました。きっとこの明るさで、惹きつけるような儚さとうつくしさで、どうにか生きていくのでしょう。明るさと儚さが混在する女性には初めて会いましたが、それが両立する彼女は、不思議な存在でした。
「あなたを舞の名手にして、私は鎌倉で一番の舞の先生になってやりますね」
「子どもも大人も、皆に教えてあげてくださいね」
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