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1.離婚したけど、気にしないもんね。
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「私は真実の愛を見つけた!よって、お前とは離婚する!」
はぁ?イマドキ真実の愛ですか?だいたいそれって薄っぺらのペッラペラって言うのが相場なんですけど、離婚したいならこっちにとっては有難い限り。
っていうか政略結婚なんだからそこに愛なんて存在しているか?っていう問題の方が重要なのよね。まぁうちの場合、全くなかったんだけど。子供の時から婚約者だったけど、恋愛感情はなかったし、いざ結婚となってもシラーっと冷めてたなぁ。
白い結婚ってやつ?昔から何の感情もなく側にいて性的接触など、逆に気持ち悪いと思ってしまう感じだったんだよね。
私としては今手掛けてる事業を引き続き続けたいくらいで、この男に未練はない!
「いいかぁ?スロート=サーティ。事業も何もかも慰謝料として渡す気などない!」
マジか?今やってる事業は私抜きじゃ倒れるけど、投資損は知らない。離婚すれば他人だもんね。
「ヘロウ=ハロー侯爵。今私が手掛けてる事業だけでもと思いましたが、そこの腕にしがみつく平民の女との真実の愛をどうぞ育んでください」
さて、私はヘロウと結婚中に『まあこんなことになるだろう』とかなりの額をへそくってたので、一人でも十分生きていける。
あとはヘロウが事業を失敗するのを待つだけ。
失敗した後に新規参入という形で私が投資する。ヘロウは腐っても侯爵だから一つ事業を失敗しても問題はないだろうけど、最近は真実の愛に夢中になってほぼ全部の事業を私がやってたから、だいたい全部失敗するんじゃない?
あと、あの男は領主としてはどうなんだろう?
昔から知ってるけど、領地に行ったのを知らない。ハロー侯爵領はどうなっているのだろう?
あ、私はサーティ公爵家の次女。公爵領には代官がしっかりと働いているわ。たまに私が領主代理で見に行っていたから不正とか発覚してないし。
離婚後、実家のサーティ公爵家に戻ったら怒られるかなぁと思ったら、そんなことはなかった。一応というか、長女の姉が婿養子をとっていたんだけど、両親がどうにもラブラブで……弟が生まれていました。
「なによ~!私、旦那にうちに婿養子に来てくれるように一生懸命説得したのに~!」
「はははっ、イヤまさかこの年で子供を授かるとは思わなかったからなぁ」
お父様、明るい……。
「あなた!私は死ぬ思いでこの子を産んだんですよ?大変だったんですからね?」
「スマンスマン。それにしても息子は可愛いなぁ」
通常、娘が生まれた時に娘に言う言葉ではないんでしょうか?確かに弟のカールックは可愛いですけど!
「え?スロートの離婚?まぁ、それはなぁ、お前が小さい時からあのハロー家のヘロウとはうまくいかないだろうなぁと思ってたから、予想通りだなぁというのが感想か?侯爵家と縁続きになれなかったのは残念だが、ヘロウは大した人物じゃないしなぁ。領地経営とかまともに勉強したの知らないし?何?『真実の愛』とか言われた?ブハッ。笑わせてくれるなぁ。未だにそんなことを言う奴いるんだなぁ。何?あの男の頭の中は年中無休の保養地なのか?おかしな奴だなぁ。愛にいちいち真実とか形容詞つけるか?必要ないじゃん。余計な事して、堕ちていくパターンだな。スロートも巻き込まれないように、離れとけよ~」
「あ、そのことなのですが。今手掛けてた事業がですね。まぁ、慰謝料も寄越さない男ですから、事業とかも私からとりあげたケチな男なんですけど、私が関わってた事業はハロー家の事業の8割以上になりますから、まぁ、かなりの打撃を与えることになると思われます」
「よいよい」
「それで、今手掛けていた事業なんですけど。なかなか面白い事業を手掛けていてですねぇ、このままいけばかなりの財源になるかと思われます。まぁ、それもハロー家は失敗に終わると思いますけど。『スロート夫人だから』と事業に投資していただけた方が多かったのに、その私がいなくなるわけですから。その事業をサーティ公爵家でやってみたいのですが構いませんか?」
「面白そうな事業なんだろう?事業内容をまとめた紙を父に提出する事!それを読んでから検討する」
まぁ、そうだろうなぁ。しかし…カールックに手を焼いてばかりで私の意見書はいつ読んでくれるんだろう?折を見て、直接お父様にお渡ししよう……。書類に埋もれないように……(現在公爵家当主の執務室は書類の山が沢山。執事泣かせです)。
私は事業内容をまとめてお父様に手渡した。案の定、お父様はカールックにべったりだった。お母様にも注意されていたっていうのに、「将来の公爵家を支える子だ。見ておきたい!」と、ずっと見ている。お父様が見ていても何も変わらないのに。凝視するだけで優秀な子になるのならば苦労はしないですよ……お父様。
はぁ?イマドキ真実の愛ですか?だいたいそれって薄っぺらのペッラペラって言うのが相場なんですけど、離婚したいならこっちにとっては有難い限り。
っていうか政略結婚なんだからそこに愛なんて存在しているか?っていう問題の方が重要なのよね。まぁうちの場合、全くなかったんだけど。子供の時から婚約者だったけど、恋愛感情はなかったし、いざ結婚となってもシラーっと冷めてたなぁ。
白い結婚ってやつ?昔から何の感情もなく側にいて性的接触など、逆に気持ち悪いと思ってしまう感じだったんだよね。
私としては今手掛けてる事業を引き続き続けたいくらいで、この男に未練はない!
「いいかぁ?スロート=サーティ。事業も何もかも慰謝料として渡す気などない!」
マジか?今やってる事業は私抜きじゃ倒れるけど、投資損は知らない。離婚すれば他人だもんね。
「ヘロウ=ハロー侯爵。今私が手掛けてる事業だけでもと思いましたが、そこの腕にしがみつく平民の女との真実の愛をどうぞ育んでください」
さて、私はヘロウと結婚中に『まあこんなことになるだろう』とかなりの額をへそくってたので、一人でも十分生きていける。
あとはヘロウが事業を失敗するのを待つだけ。
失敗した後に新規参入という形で私が投資する。ヘロウは腐っても侯爵だから一つ事業を失敗しても問題はないだろうけど、最近は真実の愛に夢中になってほぼ全部の事業を私がやってたから、だいたい全部失敗するんじゃない?
あと、あの男は領主としてはどうなんだろう?
昔から知ってるけど、領地に行ったのを知らない。ハロー侯爵領はどうなっているのだろう?
あ、私はサーティ公爵家の次女。公爵領には代官がしっかりと働いているわ。たまに私が領主代理で見に行っていたから不正とか発覚してないし。
離婚後、実家のサーティ公爵家に戻ったら怒られるかなぁと思ったら、そんなことはなかった。一応というか、長女の姉が婿養子をとっていたんだけど、両親がどうにもラブラブで……弟が生まれていました。
「なによ~!私、旦那にうちに婿養子に来てくれるように一生懸命説得したのに~!」
「はははっ、イヤまさかこの年で子供を授かるとは思わなかったからなぁ」
お父様、明るい……。
「あなた!私は死ぬ思いでこの子を産んだんですよ?大変だったんですからね?」
「スマンスマン。それにしても息子は可愛いなぁ」
通常、娘が生まれた時に娘に言う言葉ではないんでしょうか?確かに弟のカールックは可愛いですけど!
「え?スロートの離婚?まぁ、それはなぁ、お前が小さい時からあのハロー家のヘロウとはうまくいかないだろうなぁと思ってたから、予想通りだなぁというのが感想か?侯爵家と縁続きになれなかったのは残念だが、ヘロウは大した人物じゃないしなぁ。領地経営とかまともに勉強したの知らないし?何?『真実の愛』とか言われた?ブハッ。笑わせてくれるなぁ。未だにそんなことを言う奴いるんだなぁ。何?あの男の頭の中は年中無休の保養地なのか?おかしな奴だなぁ。愛にいちいち真実とか形容詞つけるか?必要ないじゃん。余計な事して、堕ちていくパターンだな。スロートも巻き込まれないように、離れとけよ~」
「あ、そのことなのですが。今手掛けてた事業がですね。まぁ、慰謝料も寄越さない男ですから、事業とかも私からとりあげたケチな男なんですけど、私が関わってた事業はハロー家の事業の8割以上になりますから、まぁ、かなりの打撃を与えることになると思われます」
「よいよい」
「それで、今手掛けていた事業なんですけど。なかなか面白い事業を手掛けていてですねぇ、このままいけばかなりの財源になるかと思われます。まぁ、それもハロー家は失敗に終わると思いますけど。『スロート夫人だから』と事業に投資していただけた方が多かったのに、その私がいなくなるわけですから。その事業をサーティ公爵家でやってみたいのですが構いませんか?」
「面白そうな事業なんだろう?事業内容をまとめた紙を父に提出する事!それを読んでから検討する」
まぁ、そうだろうなぁ。しかし…カールックに手を焼いてばかりで私の意見書はいつ読んでくれるんだろう?折を見て、直接お父様にお渡ししよう……。書類に埋もれないように……(現在公爵家当主の執務室は書類の山が沢山。執事泣かせです)。
私は事業内容をまとめてお父様に手渡した。案の定、お父様はカールックにべったりだった。お母様にも注意されていたっていうのに、「将来の公爵家を支える子だ。見ておきたい!」と、ずっと見ている。お父様が見ていても何も変わらないのに。凝視するだけで優秀な子になるのならば苦労はしないですよ……お父様。
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