5 / 6
第5話 子供はピュア♡
しおりを挟む
そうこう言っているうちに、今日は孤児院を慰問する日です。
私は知っています。
この孤児院を併設している教会のお墓にカミール様の亡き奥様のお墓があるという事を!
「お久しぶりになってしまいました」
「おやまあ、こんな寂れた孤児院でも王女殿下みたいなキレイな方がいらっしゃってくださるだけで……」
「そんなこと仰らないで下さい。今日も少しですが寄付金と、ココで暮らす子の生活が少しでも良くなればと、備品を持ってきました」
「あらあら、いつもありがとうございます。少しなんてご謙遜を。馬車が何台も」
「王女様なの?お姫様~?」
「こらこら、失礼な事言ってはいけませんよ」
「うふふ、そうよ。王女なの。ゴメンね?王子様はいないのよ」
「「「え~!いないの~?」」」
(お父様とお母様の都合かなぁ?今後生まれるかもだけど)
「お姫様じゃダメかな?」
「「「お姫様になりたいんだもーん」」」
(孤児が無茶言うなぁ)
「そうだよなぁ。殿下!殿下が昔着ていた服とかないのですか?」
「多分探せばどこかに……」
(城のどこかだけど……)
「その服をこの子達に着せてあげましょうよ。一日お姫様というのはどうでしょうか?」
「王子様はいないから我慢してね。言う事聞けるなら、頑張って探すわ。いう事聞ける?」
「「「はーい!」」」
(子供の扱いが上手ね)
「女ばっかりズリー」
「ははは。それじゃあ、君達男の子は一日騎士をやるかい?」
「「「おもしろそー。やるやるー!」」」
(カミール様が団長の騎士団かしら?一日騎士って体力づくりとかやるのかしら?)
「いう事聞いてね」
「「「はーい」」」
「あらあら、うちの子達が簡単に言う事聞いて」
院長には、一日お姫様は楽だけど一日騎士はキツイか暇かということになるだろうと伝えた。カミール様が一日中チャンバラをさせるかもしれないけど。騎士団はそんなとこじゃないし。
その後、私は女の子に質問攻めにあった。普段何してるの?何を食べてるの?何を着てるの?等一日中の出来事を。あとは、刺繍のやり方とか指導した。読み書き計算は普段指導しているはずだから。
男の子はカミール様以下護衛騎士の方々が全身で遊んでやったらしい。
その間の護衛?影の方に頼りっきりです。
「うふふ、私はもう年で一緒に走り回ったりできないから助かります。あら、そこの貴方!毎月お墓参りにこの教会のお墓にいらっしゃる?」
「あ、はい。亡き妻がここのお世話になっております」
そんなこんなと孤児達と交流していてわかった。
ん?孤児達は読み書き計算ができない??
なんで?十分な寄付はしてるはずでしょう?
つまり、教会からきちんとした指導をされていないのでしょう。このまま成長しても自分で生活していく事が出来ない。
せっかくの寄付が全く役に立っていないということ!これは重大なこと。お父様(陛下)にも要相談案件。
そもそも寄付金は私のポケットマネーよ?それを横領しているの?
指導していないのはわかった。孤児達は十分な食事ができているのでしょうか?
「お父様!」
きちんと周りに臣下達がいないことを確認したうえで、呼びました。
「一応、陛下って呼んで欲しいな。リリたん」
私はリリたんて呼ぶのをやめて欲しい。
「ゴフンッ、ゴフッ、王女殿下。どんな用件でいらしたんでしょうか?」
まだ宰相が残ってたな……。お父様が‘リリたん’って呼ぶから宰相閣下が動揺したでしょう!
「今日、孤児院の慰問に行ったんだけど、そこの孤児達は読み書き計算ができないのよ。私は彼ら彼女らが最低限の生活を自分で出来るように寄付しているつもり。でもでも!読み書き計算できないのよ。おかしくない?」
「寄付金の横領・着服ですか?」
「しかもね、孤児達の食事だって粗末なのよ。贅沢をしろって言ってるわけじゃないわよ。最低限よ、でも成長に異常が出る程っておかしくない?年齢よりも体が小さいのよ。あ、今度城に来ることがあると思うから、実際に見てみるといいわよ」
「それはちょっとやりすぎですね。横領とかの証拠を見つけるのは至難の業ですが……」
「リリたんは厳しいなぁ」
「「陛下がのん気なんです!」」
「このままあの子達孤児院を出ざるを得ない年齢になっても、自分で働くってできないわよ?」
「ですと、女の子は娼婦でしょうか?男の子はよくて男娼……」
「そうよね!力仕事が出来たとしても、給料をちょろまかされてもわからないのよ。計算できないから。文字も読めないし、不利な契約を結ぶかもしれないわね」
「そこまでリリたんが言うなら、その教会調べてみよう」
「あぁ、その教会の墓地にカミール様の亡き奥様のお墓があるのよ。教会を潰すとかはやめてね」
「違う違う。頭のすげ替え!その神父はどっかに行ってもらって、新しく神父に来てもらう。敬虔な」
「あー、頭が固いタイプじゃなくて、柔軟な人がいいかな。孤児院が併設してるし」
今のピュアな子達じゃなくて、生きていくために体を売らなきゃいけないなんてダメよ!
「あ、そうそう!今度、そこの孤児院の女の子に一日お姫様体験をさせてあげたいのよ。それで、私が昔着てたドレスとかってどこにあるかな?捨てちゃった?」
「ばっ、馬鹿言うな!リリたんの歴史!大事に保管してあるぞ」
「よかったぁ。それを今度使おうと思うんだ♪女の子は一日お姫様なんだけど……」
「「なんだけど?」」
「男の子が一日騎士なのよ。監修・カミール様かしら?騎士っていっても、有事の際以外は体力作りとか護衛で立ちっぱなしでしょ?男の子のイメージする騎士様とは違うんじゃないかしら?」
「「あぁ~~」」
やっぱりなぁ。冒険者の方がそれっぽいよね。‘騎士’は規則があるし、基本体力づくりじゃないのかなぁ?
これも直接カミール様に聞いてみよう。
「で、その時に子供達が城に来るはずだから、見てみてよ!年齢のわりに体が小さいのよ。痩せてるし。健康的に痩せてるんじゃなくて、痩せすぎって感じの痩せ方よ?」
「わかった。国王の政務の一環として行おう。そういうわけで、スケジュールの方をよろしく頼む、宰相」
「……わかりました。頑張って仕事してください」
え?お父様の仕事増やしちゃった?
「カミール!件の一日騎士体験ですけど……、何をさせるつもりですか?」
「子供たちが思う騎士というものは、戦って武功を挙げるみたいなものだろう?だから、彼らには木刀より柔らかい剣で模擬試合をしてもらおうかなぁ。と思っていましたが、何か?」
「いぃえぇ、普段の騎士団の鍛錬をあの子らもすることになるのかと……」
「ははは。そんなことをしては、もしかしたらあの中に逸材がいるかもしれないのにトラウマになってしまうよ。『騎士団キライ』になるかもね。騎士にだけは絶対にならないって思っちゃうかもしれない。きちんと考えてますよ。これでも騎士団長ですから」
カミール様に笑われてしまった。馬鹿な質問だったのかしら?ますます子供に思われた?
「あ、そうそう!私が昔着てたドレスを大事に保管してるって陛下が言ってました。場所を聞くのを忘れましたが、とりあえず存在は確認しました」
「と、いうことは。昔会った時のドレスも大事に保管してあるのかな?」
「恐らく。身内の事で恥ずかしいのですが、陛下にかなり溺愛されてるので……」
溺愛は今も現在進行形で続いています……。
「リリアーヌ様がお小さい頃は可愛らしかったですからね」
「今は?」
「うーん。可愛いと美しいの狭間でしょうか?美形なのは確かですよ」
可愛いと美しいの間って何て言うんだろう?年齢的なものでしょうか?
私は知っています。
この孤児院を併設している教会のお墓にカミール様の亡き奥様のお墓があるという事を!
「お久しぶりになってしまいました」
「おやまあ、こんな寂れた孤児院でも王女殿下みたいなキレイな方がいらっしゃってくださるだけで……」
「そんなこと仰らないで下さい。今日も少しですが寄付金と、ココで暮らす子の生活が少しでも良くなればと、備品を持ってきました」
「あらあら、いつもありがとうございます。少しなんてご謙遜を。馬車が何台も」
「王女様なの?お姫様~?」
「こらこら、失礼な事言ってはいけませんよ」
「うふふ、そうよ。王女なの。ゴメンね?王子様はいないのよ」
「「「え~!いないの~?」」」
(お父様とお母様の都合かなぁ?今後生まれるかもだけど)
「お姫様じゃダメかな?」
「「「お姫様になりたいんだもーん」」」
(孤児が無茶言うなぁ)
「そうだよなぁ。殿下!殿下が昔着ていた服とかないのですか?」
「多分探せばどこかに……」
(城のどこかだけど……)
「その服をこの子達に着せてあげましょうよ。一日お姫様というのはどうでしょうか?」
「王子様はいないから我慢してね。言う事聞けるなら、頑張って探すわ。いう事聞ける?」
「「「はーい!」」」
(子供の扱いが上手ね)
「女ばっかりズリー」
「ははは。それじゃあ、君達男の子は一日騎士をやるかい?」
「「「おもしろそー。やるやるー!」」」
(カミール様が団長の騎士団かしら?一日騎士って体力づくりとかやるのかしら?)
「いう事聞いてね」
「「「はーい」」」
「あらあら、うちの子達が簡単に言う事聞いて」
院長には、一日お姫様は楽だけど一日騎士はキツイか暇かということになるだろうと伝えた。カミール様が一日中チャンバラをさせるかもしれないけど。騎士団はそんなとこじゃないし。
その後、私は女の子に質問攻めにあった。普段何してるの?何を食べてるの?何を着てるの?等一日中の出来事を。あとは、刺繍のやり方とか指導した。読み書き計算は普段指導しているはずだから。
男の子はカミール様以下護衛騎士の方々が全身で遊んでやったらしい。
その間の護衛?影の方に頼りっきりです。
「うふふ、私はもう年で一緒に走り回ったりできないから助かります。あら、そこの貴方!毎月お墓参りにこの教会のお墓にいらっしゃる?」
「あ、はい。亡き妻がここのお世話になっております」
そんなこんなと孤児達と交流していてわかった。
ん?孤児達は読み書き計算ができない??
なんで?十分な寄付はしてるはずでしょう?
つまり、教会からきちんとした指導をされていないのでしょう。このまま成長しても自分で生活していく事が出来ない。
せっかくの寄付が全く役に立っていないということ!これは重大なこと。お父様(陛下)にも要相談案件。
そもそも寄付金は私のポケットマネーよ?それを横領しているの?
指導していないのはわかった。孤児達は十分な食事ができているのでしょうか?
「お父様!」
きちんと周りに臣下達がいないことを確認したうえで、呼びました。
「一応、陛下って呼んで欲しいな。リリたん」
私はリリたんて呼ぶのをやめて欲しい。
「ゴフンッ、ゴフッ、王女殿下。どんな用件でいらしたんでしょうか?」
まだ宰相が残ってたな……。お父様が‘リリたん’って呼ぶから宰相閣下が動揺したでしょう!
「今日、孤児院の慰問に行ったんだけど、そこの孤児達は読み書き計算ができないのよ。私は彼ら彼女らが最低限の生活を自分で出来るように寄付しているつもり。でもでも!読み書き計算できないのよ。おかしくない?」
「寄付金の横領・着服ですか?」
「しかもね、孤児達の食事だって粗末なのよ。贅沢をしろって言ってるわけじゃないわよ。最低限よ、でも成長に異常が出る程っておかしくない?年齢よりも体が小さいのよ。あ、今度城に来ることがあると思うから、実際に見てみるといいわよ」
「それはちょっとやりすぎですね。横領とかの証拠を見つけるのは至難の業ですが……」
「リリたんは厳しいなぁ」
「「陛下がのん気なんです!」」
「このままあの子達孤児院を出ざるを得ない年齢になっても、自分で働くってできないわよ?」
「ですと、女の子は娼婦でしょうか?男の子はよくて男娼……」
「そうよね!力仕事が出来たとしても、給料をちょろまかされてもわからないのよ。計算できないから。文字も読めないし、不利な契約を結ぶかもしれないわね」
「そこまでリリたんが言うなら、その教会調べてみよう」
「あぁ、その教会の墓地にカミール様の亡き奥様のお墓があるのよ。教会を潰すとかはやめてね」
「違う違う。頭のすげ替え!その神父はどっかに行ってもらって、新しく神父に来てもらう。敬虔な」
「あー、頭が固いタイプじゃなくて、柔軟な人がいいかな。孤児院が併設してるし」
今のピュアな子達じゃなくて、生きていくために体を売らなきゃいけないなんてダメよ!
「あ、そうそう!今度、そこの孤児院の女の子に一日お姫様体験をさせてあげたいのよ。それで、私が昔着てたドレスとかってどこにあるかな?捨てちゃった?」
「ばっ、馬鹿言うな!リリたんの歴史!大事に保管してあるぞ」
「よかったぁ。それを今度使おうと思うんだ♪女の子は一日お姫様なんだけど……」
「「なんだけど?」」
「男の子が一日騎士なのよ。監修・カミール様かしら?騎士っていっても、有事の際以外は体力作りとか護衛で立ちっぱなしでしょ?男の子のイメージする騎士様とは違うんじゃないかしら?」
「「あぁ~~」」
やっぱりなぁ。冒険者の方がそれっぽいよね。‘騎士’は規則があるし、基本体力づくりじゃないのかなぁ?
これも直接カミール様に聞いてみよう。
「で、その時に子供達が城に来るはずだから、見てみてよ!年齢のわりに体が小さいのよ。痩せてるし。健康的に痩せてるんじゃなくて、痩せすぎって感じの痩せ方よ?」
「わかった。国王の政務の一環として行おう。そういうわけで、スケジュールの方をよろしく頼む、宰相」
「……わかりました。頑張って仕事してください」
え?お父様の仕事増やしちゃった?
「カミール!件の一日騎士体験ですけど……、何をさせるつもりですか?」
「子供たちが思う騎士というものは、戦って武功を挙げるみたいなものだろう?だから、彼らには木刀より柔らかい剣で模擬試合をしてもらおうかなぁ。と思っていましたが、何か?」
「いぃえぇ、普段の騎士団の鍛錬をあの子らもすることになるのかと……」
「ははは。そんなことをしては、もしかしたらあの中に逸材がいるかもしれないのにトラウマになってしまうよ。『騎士団キライ』になるかもね。騎士にだけは絶対にならないって思っちゃうかもしれない。きちんと考えてますよ。これでも騎士団長ですから」
カミール様に笑われてしまった。馬鹿な質問だったのかしら?ますます子供に思われた?
「あ、そうそう!私が昔着てたドレスを大事に保管してるって陛下が言ってました。場所を聞くのを忘れましたが、とりあえず存在は確認しました」
「と、いうことは。昔会った時のドレスも大事に保管してあるのかな?」
「恐らく。身内の事で恥ずかしいのですが、陛下にかなり溺愛されてるので……」
溺愛は今も現在進行形で続いています……。
「リリアーヌ様がお小さい頃は可愛らしかったですからね」
「今は?」
「うーん。可愛いと美しいの狭間でしょうか?美形なのは確かですよ」
可愛いと美しいの間って何て言うんだろう?年齢的なものでしょうか?
6
あなたにおすすめの小説
追放聖女の薬草店~光らない無能と言われた私の治癒力は、最強騎士団長の呪いにだけ効くようです。辺境で始める溺愛スローライフ~
黒崎隼人
恋愛
「君の力だけが、俺を救ってくれる」
派手な光を放つ魔法が使えず、「光らない無能」として国を追放された聖女エリナ。
彼女は辺境の村で廃屋を買い取り、念願だった薬草店をオープンする。
相棒の精霊獣ポポと共にスローライフを始めたある嵐の夜、店の前に倒れていたのは、国の最強騎士団長ゼフィルだった。
「黒竜の呪い」に侵され、あらゆる魔法を受け付けない彼の体。
しかし、エリナの持つ「細胞そのものを活性化させる」地味な治癒力だけが、彼の呪いを解く唯一の鍵で……!?
無能扱いされた聖女と、余命わずかの最強騎士。
二人が辺境で紡ぐ、温かくて幸せな再生と溺愛の物語。
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
政略妻は氷雪の騎士団長の愛に気づかない
宮永レン
恋愛
これって白い結婚ですよね――?
政略結婚で結ばれたリリィと王国最強の騎士団長アシュレイ。
完璧だけど寡黙でそっけない態度の夫との生活に、リリィは愛情とは無縁だと思っていた。
そんなある日、「雪花祭」を見に行こうとアシュレイに誘われて……?
※他サイトにも掲載しております。
人間嫌いの狐王に、契約妻として嫁いだら溺愛が止まりません
由香
ファンタジー
人間嫌いで知られる狐族の王・玄耀に、“契約上の妻”として嫁いだ少女・紗夜。
「感情は不要。契約が終われば離縁だ」
そう告げられたはずなのに、共に暮らすうち、冷酷な王は彼女だけに甘さを隠さなくなっていく。
やがて結ばれる“番”の契約、そして王妃宣言――。
契約結婚から始まる、人外王の溺愛が止まらない和風あやかし恋愛譚。
愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました
由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。
尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。
けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。
そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。
再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。
一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。
“尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。
静かに離婚しただけなのに、
なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。
白狼王の贄姫のはずが黒狼王子の番となって愛されることになりました
鳥花風星
恋愛
白狼王の生贄としてささげられた人間族の第二王女ライラは、白狼王から「生贄はいらない、第三王子のものになれ」と言われる。
第三王子レリウスは、手はボロボロでやせ細ったライラを見て王女ではなく偽物だと疑うが、ライラは正真正銘第二王女で、側妃の娘ということで正妃とその子供たちから酷い扱いを受けていたのだった。真相を知ったレリウスはライラを自分の屋敷に住まわせる。
いつも笑顔を絶やさず周囲の人間と馴染もうと努力するライラをレリウスもいつの間にか大切に思うようになるが、ライラが番かもしれないと分かるとなぜか黙り込んでしまう。
自分が人間だからレリウスは嫌なのだろうと思ったライラは、身を引く決心をして……。
両片思いからのハッピーエンドです。
好きすぎます!※殿下ではなく、殿下の騎獣が
和島逆
恋愛
「ずっと……お慕い申し上げておりました」
エヴェリーナは伯爵令嬢でありながら、飛空騎士団の騎獣世話係を目指す。たとえ思いが叶わずとも、大好きな相手の側にいるために。
けれど騎士団長であり王弟でもあるジェラルドは、自他ともに認める女嫌い。エヴェリーナの告白を冷たく切り捨てる。
「エヴェリーナ嬢。あいにくだが」
「心よりお慕いしております。大好きなのです。殿下の騎獣──……ライオネル様のことが!」
──エヴェリーナのお目当ては、ジェラルドではなく獅子の騎獣ライオネルだったのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる