12 / 22
第12話 ステフ様のデビュタント②
しおりを挟む~パーティー
場所は王宮での大広間。
部屋から大広間へ移動するだけなのですが、部屋までマーク様がお嬢様を迎えに来てくださいました。
マーク様も王族の礼服を着飾って普段よりも凛々しく見えます。
「っ、ステフ嬢。貴女をエスコートする大役をくれたことを感謝する」
「大袈裟よ、マーク」
そう言いながら二人はピエトロ様の部屋から大広間へと歩いて行った。
王宮の廊下の一部は絨毯の毛足が長くてヒールだと歩きにくいのですが、その辺りも王妃様でしょうか?から予め注意されているようで、マーク様は完璧にエスコートし大広間までお嬢様をエスコートしていらしました。
この後ですが…、部屋で妄想をしているような人間ではありません!
使用人としてパーティーに潜入です。ジュースを盆にのせて、待っています。
急いでお仕着せから使用人の服に着替えて、盆を持ちスタンバイ!
裏方として見守ります。
陛下に伝えたんだからマーク様、どんどんお嬢様を口説いてください!今日は口説くポイントがいっぱいありますよ?
ドレスが似合ってるとか、この会場で一番美しいとか何とでも言えますよ!・・・はっ、まさかの口ベタ?
「マークも王家の礼服を着ると王子って感じするのね~」
「いつもはどんな感じなんだよ?」
「うーん、そうねぇいいとこの坊ちゃん?かな?」
「そういうステフは今日のドレス似合ってんじゃん。でも、確かリボンがあったような…」
「あ、わかる?リボンって子供っぽいでしょ?デビュタントだもん。大人っぽく見せたいじゃない。そんなわけで、取っちゃった」
「取っちゃったってお前…」
「それで、この辺の布はそのリボンを使って私が作ったのよ?」
「うん、そのデザインいいと思う」
「本当?デザインの道もいいかなぁ?」
「そろそろ入場となります」
お嬢様方は貴族の爵位的に上だから最後の方なのよね。
お嬢様が入場すると、大広間は静まり返り、男性の視線はお嬢様に釘付けとなった。
「あの令嬢はどこの誰だ?」
「デビュタントが遅いと思うけど、ワザとか?」
「あの令嬢をエスコートしてるのって…王子じゃないのか?」
「まさか、そんなことはないだろう?」
なんかの話で盛り上がっていた。
「私は何かミスをしたのかしら?」
「うーん、違うよ。ステフが魅力的だと大広間内の男性が言ってる」
「大広間内の男性、目が腐ってるの?」
「それは俺も含まれるのか?今夜のステフは魅力的だよ。だから最初にエスコート役で光栄って話をしたじゃんか」
「ああ、そうだったの?で、デビュタントって何をすればいいの?」
「貴族間の人脈を作ったり…かなぁって何をいきなり食べ物のところに行こうとしてるの!」
「そこに食べ物があるから!」
なんだか凄そうだけど、今は違います。
「陛下への挨拶が先だよ、全く目が離せないなぁ」
12
あなたにおすすめの小説
離婚するはずの旦那様を、なぜか看病しています
鍛高譚
恋愛
「結婚とは、貴族の義務。そこに愛など不要――」
そう割り切っていた公爵令嬢アルタイは、王命により辺境伯ベガと契約結婚することに。
お互い深入りしない仮面夫婦として過ごすはずが、ある日ベガが戦地へ赴くことになり、彼はアルタイにこう告げる。
「俺は生きて帰れる自信がない。……だから、お前を自由にしてやりたい」
あっさりと“離婚”を申し出る彼に、アルタイは皮肉めいた笑みを浮かべる。
「では、戦争が終わり、貴方が帰るまで離婚は待ちましょう。
戦地で女でも作ってきてください。そうすれば、心置きなく別れられます」
――しかし、戦争は長引き、何年も経ったのちにようやく帰還したベガは、深い傷を負っていた。
彼を看病しながら、アルタイは自分の心が変化していることに気づく。
「早く元気になってもらわないと、離婚できませんね?」
「……本当に、離婚したいのか?」
最初は“義務”だったはずの結婚。しかし、夫婦として過ごすうちに、仮面は次第に剥がれていく。
やがて、二人の離婚を巡る噂が王宮を騒がせる中、ベガは決意を固める――。
迷子の会社員、異世界で契約取ったら騎士さまに溺愛されました!?
翠月 瑠々奈
恋愛
気づいたら見知らぬ土地にいた。
衣食住を得るため偽の婚約者として契約獲得!
だけど……?
※過去作の改稿・完全版です。
内容が一部大幅に変更されたため、新規投稿しています。保管用。
思いを込めてあなたに贈る
あんど もあ
ファンタジー
ファナの母が亡くなった二ヶ月後に、父は新しい妻とその妻との間に生まれた赤ん坊を家に連れて来た。義母は、お前はもうこの家の後継者では無いと母から受け継いだ家宝のネックレスを奪うが、そのネックレスは……。
ブスすぎて嫁の貰い手がないから閨勤侍女になれと言われたので縁を切ります、完全に!完全縁切りの先にあったのは孤独ではなくて…
ハートリオ
恋愛
ルフスは結婚が決まった従姉の閨勤侍女になるよう父親に命令されたのをきっかけに父に無視され冷遇されて来た日々を終わらせようとブラコン父と完全に縁を切る決意する。
一方、従姉の結婚相手はアルゲンテウス辺境伯とのことだが、実は手違いがあって辺境伯が結婚したいのはルフス。
そんなこんなの異世界ファンタジーラブです。
読んでいただけると嬉しいです。
どんなあなたでも愛してる。
piyo
恋愛
遠征から戻った夫の姿が変わっていたーー
騎士である夫ディーノが、半年以上の遠征を終えて帰宅した。心躍らせて迎えたシエラだったが、そのあまりの外見の変わりように失神してしまう。
どうやら魔女の呪いでこうなったらしく、努力しなければ元には戻らないらしい。果たして、シエラはそんな夫を再び愛することができるのか?
※全四話+後日談一話。
※毎日夜9時頃更新(予約投稿済)&日曜日完結です。
※なろうにも投稿しています。
疑惑のタッセル
翠月 瑠々奈
恋愛
今、未婚の貴族の令嬢・令息の中で、王国の騎士たちにタッセルを渡すことが流行っていた。
目当ての相手に渡すタッセル。「房飾り」とも呼ばれ、糸や紐を束ねて作られた装飾品。様々な色やデザインで形作られている。
それは、騎士団炎の隊の隊長であるフリージアの剣にもついていた。
でもそれは──?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる