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第22話 最終話 新婚ステフ様に閨指導
しおりを挟むお嬢様に子供の作り方を指導する日がこようとは思いませんでした。いい年をした淑女に言い聞かせるような話ではないのですが、お嬢様の旦那様はこの王国の王太子様。お嬢様には世継ぎをお生みになるという大仕事があるのですから、そうも言ってられません。
「お嬢様、先日3日3晩マーク様としていたような事を続けますと、お嬢様が妊娠を致します」
「わかったわ。3日じゃダメなのね」
「一夜の過ちと言って、一夜で妊娠してしまう場合もあります」
「難しいのね~」
「ですから、赤子が授かりものとか言うのです」
「そうなんだぁ」
本当にわかってもらえたのかドキドキですが、そんなお嬢様と結婚なさっているマーク様もドキドキなんでしょう。
「マークは知ってるのかな?」
「王家は閨教育もしっかりとすると聞きますから。世継ぎを残さないといけませんし、閨教育が重要なんでしょうね」
「あ、マーク!サラと勉強したんだけど。子供の作り方!」
「あのなぁ、まず声を小さくしようか?その辺の侍女が赤面している」
私もいたたまれません。
「マークは世継ぎが必要なんでしょ?私が産むから、頑張ろうね!」
「お、おう」
普通はそのようなことを大っぴらに宣言しないのですが……。
「マーク~!今日も来たよ~!」
(元気なのはいいが、色気がない!)
「二人の寝室に行こうか?今日だって侍女が整えてくれているだろうし」
「ところでさぁ、夜は私といて昼間は公務でお疲れじゃない?」
「逆だ。ステフとの時間が俺の癒しの時間なんだよ」
最終的にお嬢様は2男2女をお産みになりました。
「マーク!私以外の女性と関係持ってないわよね?」
「なんでそう思う?ステフが滅茶苦茶美人なのに他の女性なんか目に入るわけないだろ?」
「あー!とうさまとかあさまがまだらぶらぶー!」
「お前は……誰からラブラブとかって言葉を習ったんだ?」
「え~?じじょたちがいつもいってるよ。ハイランドのこくおうさまとおうひさまはきょうもらぶらぶねって」
侍女達の中に私、サラは含まれるのでしょうか?マーク様に叱られてしまいます。
次期国王になる予定の子の名前はお嬢様が独断で‘ピエトロ’に決定しました。必ず強い子に育つだろうと。
私のお相手についてはお嬢様曰く、「護衛騎士の中に『リキュー』っていたわよね?地元が東洋みたいだけど、彼なら強いし、私のサラを任せられるかな?」
と、仰っています。
私としましてはお嬢様が結婚して、子供を儲けることができ、それだけで満足なのです。
END
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