【完結!】ツクヨミセキュリティ

satomi

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第10話

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「‘ミト警備会社’の社長は本名『山田みと』なのよ?それもコンプレックスなんじゃないかしら?」
 社長は‘ミト警備会社’の社長が体型をコンプレックスにしてることを知ってて煽ってたみたい。大人気ない戦い…。


「あ~大金が入るような依頼が来ないかしら?」
 それって私達、結構危ないんじゃ?
「大丈夫よ~。アウラが回復魔法かけてくれるから。なんなら、いろんな防御系の魔法もかけとけば、安心よ。うちはしかも強いのよ?魔王のネロとか。ヴァンパイアのリヒトとか。大神君だってあれでフェンリルだし」
 やっぱりフェンリルなんだ…。
「そんなだから‘ツクヨミセキュリティ’に喧嘩売ってくる他種族ってあんまりいないのよねぇ。最強すぎる悩みっていうのかしら?」
 これは……自慢でしょうか?悩んでるのでしょうか?私にはわかりかねます。

「‘ミト警備会社’との警備対決でもそりゃあお金は入ったけどさぁ。なんかどーんと欲しいところよね」
 正直なところ、私はバイト感覚なのでそんなに欲はありません。

 そのとき電話が鳴りました。イマドキアナログです。こういうところに拘りがあるようです。「ネットのやりとりは傍受されやすいからねぇ。特にうちみたいに有名なところの取引は興味がある人が腐るほどいるのよ。もう、腐ってしまえとか思っちゃうわ」
 社長の恐ろしい発言を集めた書籍が出来そうです。毎回毎回恐ろしいことを言いますね。

「社長、電話の相手は政府のお偉いさんのようです」
 私にはその程度の知識しかなかったけど、どうやらそのようで……。
「はあ?首相が耳鳴りと偏頭痛?内科を受診してくださいよ~。そんな暇はない?でも、その症状でなんでツクヨミセキュリティに電話を?首相が絶対に他種族の仕業だと言ってる?時代錯誤もいいところですね。本当に一国の首相ですか?他種族の方も市民権を持つ時代にそのような発言、選挙の時には仰いませんよね?まぁ、他にも同様の症状の議員の方がいらしたので、伺いますが。私が足を運ぶだけで億単位のお金がかかります。訪問受診料ですね。それでもかまわなければ伺いますが?」
 うわ~、国の中枢相手にも変わらない姿勢。そしてふっかけてる……よね?
「結構な時間を要しましたが、何か問題でも?では3日後にお会いしましょう」

「これって、前にネロさんの配下の人(?)が勝手にやった件とそっくりですね」
「私もそう思うわ。当日はネロを連れて行くわ。他の子は必要ないでしょ?ネロの配下じゃなかったとしても二人の戦闘力で十分対応可能でしょ?」
 社長ならこの世界でもトップクラスだと思います、むしろ社長が苦戦するのって信じられないというか、想像できない。

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