【完結!】ツクヨミセキュリティ

satomi

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第36話

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 依頼料の振り込みが確認され次第、とりあえずの面会です。
 社長と面会するだけで億単位なんですよね。
 
「頭痛と眩暈がするそうで?何故内科や耳鼻科を受診しなかったのですか?」
「いや…まわりにあの男の命はもうすぐなくなるとかそういう噂を立てられたくなかったから…」
「妙なプライドですね。まぁそのプライドのおかげで私どもは稼がせてもらっているのですが」
「‘ツクヨミセキュリティ’に依頼すれば治ると聞いたのだが?」
「誰に?」
「首相だ」
 あ~あ、可哀そうに。この人も破産の道連れにされるのね。嫌われてるんじゃない?
「首相に嫌われてるんですね?」
「大学からの友人を自称しているんだが?」
「自称に過ぎなかったんですよ。向こうは捨て駒とか思ってたんじゃないですか?」
「だよなぁ」
 大神君が口を開くとなんだか場の雰囲気が軽くなります。
「今回私、最上がここに面会に出向いた料金が2億になります」
「ほ…法外だろう‼」
「どんな法律ですか?」
 法律が現実に追い付いていないんですよねぇ。
「治りたいのですか?追加で20億ほどかかるのですが?」
 社長、結構吹っ掛けましたね。
「治りたい!内科じゃ無理なんだろう?」
「では、20億振り込まれたのが確認され次第動きますね。毎度ありがとうございます」


「さ~て、次の政治家行くわよぉ。しっかし、事実確認とかしないで愚かよね」
 と2・3人はうまくいきました。


 初の女性政治家さんです。
「初めまして‘ツクヨミセキュリティ’社長の最上朔夜です。お見知りおきを。共に来たのは社員達ですわ。オホホっ」
「まず、私が内科や耳鼻科を受診しなかった理由はそこからスキャンダルが出る恐れがあるからよ」
「堅実ですね。政治家ならばそのくらいでなければ」
 いやぁ、二人の間に火花が散っているようで見ているこっちがコワイ。
「今回どうしてまた我が社に連絡を?」
「以前首相が連絡をしたとか?」
 この人も捨て駒なの?
「頭痛を取り除けばいいのでしょうか?その場合、私どもは20億頂くことにしていますの」
「あら、首相の時はもっと値が下がっていたかと」
「最近は物価高で…」
「私どもに20億なんかありませんわ。依頼を取り下げます。なんか近いうちに良くなるような気もしますし」
 やり手だなぁ。でも社長の方が上手うわてなんだよね。
 ネロさんに「この女と繋がりのある部下を割り出しなさい。この女だけ治らないように仕向けるから」と、指示。


 その後社長は女性政治家とやりあってストレスが溜まっていたのか、結構な力でネロの元・部下たちを潰していった。ネロがその後に「社長が怒るから、おいたをするんじゃねー」と他の奴らにも言っておけよ。とビンタをして回っていた。痛そう。

 もちろん、女性政治家の頭痛の原因となっているようなネロの元・部下には手を出していない。向こうから助けを求めるまでこちらからは何もしない。

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