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7.パートナー(馬)獲得!
私は棟長の指導の下、着々と実力を着けていくことができました。
まれに、「ぽっと出でいい気になるなよ」とか私に因縁をつけて決闘を申し込む方もいたけれど、私の魔力量などを知っている人間はそんなことをしなかった。どう考えても無駄だとわかっていたから。私が初歩の攻撃魔法を徹夜で放ち続けても魔力量に影響はないこと。無属性魔法で私が自分のまわりに結界を張る事を。
「あ、アレガス様!この前は服を数着有難うございました!」
「棟長命令だったし、ルアリーが家で虐げられていたの知ってたからね」
ナルホド。
「無属性魔術、便利なんですけど。頼りすぎると太ってしまいそうで……」
「あぁ、歩かなくてもビミョーに浮いて移動するとか、転移魔術で一気に移動してしまうとか?」
「そうなんですよ!運動量が減って、なんだか体に無駄な脂肪が付いてきたようで……」
アレガス様に体を凝視されてしまった。
「アレガス!レディの体を凝視するなど、紳士のすることじゃないぞ!」
「「あ、棟長!」」
そんな棟長の体は微妙に浮いている。体型維持の方法を教えていただきたい!
私も最近は‘棟長様’ではなく‘棟長’と呼んでいる。本人から「棟長様と呼ばれるのはくすぐったい」と言われたのもあるけど、魔術棟の皆がそう呼んでるからかな?仲間意識?
「最近、浮遊魔術が出来るようになったので早速どこまで高く上がれるのか挑戦しました!」
「やっぱやるよなぁ?ロマンだよなぁ?で、どうだったっ?」
「王城の尖塔くらいの高さで、自分が高所恐怖症だという事がわかりました……」
怖かった……。あの時気を失っていたらと思うとさらに恐ろしい。無事に生きていることに感謝しなくてはいけないと思った。
「それは……なんとも」
「収納魔術に関しましては、生ものとか生き物は入れないように自分ルールを作りました!」
「ほう、その心は?」
「『魔術に頼っていては、太る!』」
重いものを持って歩いたりしなくては。お金の節約のために転移魔術を使ったりはしますが、その程度で、極力自分で運動するようにしています。
「うーん、馬術とか嗜むといいですかね?」
「それなら、無属性魔術で馬との会話が可能かもしれないぞ。私は試したことないがな」
「やってみます!」
早速私は厩に行って、馬の声を聞くようにした。出来るかな?
『なんだ、あの女。ここは馬しかいないのに、何をしてるんだ?』
『新しい世話係か?』
『にしてはこぎれいな格好をしてるよな』
『……』
よし、あの子にしよう!
「無口なのかしら?私の名前はルアリー。あなたは?」
『……名前はない』
「それじゃあ、名前つけるけどいいかなぁ?私なんかが名付け親で。うーんとアレクは?」
『それでいい』
「決まりね。アレクよろしくね。私は馬術をやりたいんだ。今まで馬術やったことないのよ。全くの初心者だけど?」
『俺が導く』
「ふふふっ、頼もしいわ。ありがとう」
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