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13.キャシーの姉妹来る
しおりを挟むヴェナスに戻ってすぐに実家に‘辺境体験はどうですか?’という趣旨の手紙を書いて、速達で送った。
手紙での返事を待っていたら、本人たちがやって来た。
―――受け入れるこっちの都合とか考えてよ!
急ぎ辺境全体に『口の軽い貴族が来ているから100%人間のフリをするように、魔族の証を隠すように』という通達をした。この通達は、受け取って読んだことが確認されると文字が消える。非常に便利な作りになっている。ただの手紙でもし、辺境外の人間の手に渡るといけないから、このような細工がされている。
A「何ー?辺境っていっても普通じゃない?」
B「ここまで来るのが大変だったけどね(笑)」
D「辺境伯様のお邸は?」
実家からの姉妹は口も行動も自由で、『謙遜』とか『謙虚』とか、そんなものはどこかに忘れてきているようだ。
A「キャシーはどこなの?案内しなさいよ!」
仕方がないので、私はこの姉妹を辺境伯邸まで案内することにした。
「徒歩での移動となりまのでご了承ください」
B「はあ?ふざけてるの?馬車くらい用意しなさいよ」
「『辺境伯邸』です。不逞の輩が簡単に入れないように、徒歩での移動もしくは、乗馬での移動となります」
A「私達が不逞の輩ではないことはわかるでしょう?」
「しかしながら、道が整備されていないので馬車での移動は不可能となっております」
A「仕方ないわね、辺境騎士団の力自慢を3人くらい用意しなさい?私達を辺境伯邸まで運ばせてあげるから。有難く思いなさい?」
騎士団から3人ほど力自慢が来たけど、魔族の証みたいなものは隠されてるようでよかった。足の裏にあったりするのかな?
3人とも―――無口な上に、血管が切れそうなくらい怒ってるのがわかる。落ち着いて。なんかゴメンなさい!
こうして、アリス・ベティ・ドリスの3人は辺境伯邸に行った。私はと言うと、もちろん乗馬で行くことにした。ティナに乗りたいところだけど、ティナには魔獣の血が混ざってるのが見る人が見ればわかるので、今乗馬している子はごく普通の馬ちゃん。
乗馬も練習していてよかった。
A「辺境伯様ぁ、初めまして。長女のアリス=ホワイトと申しますぅ」
B「初めましてぇ。次女のベティ=ホワイトと申します」
D「初めましてぇ。末っ子のドリス=ホワイトと申しますぅ」
「辺境伯のレイリー=リチャードソン=ヴェナスだ」
あの三人はここまで運んでくれた騎士様にお礼とかないの?
あのベッタベタな喋り方はなに?
D「キャシー、荷物運んでおいてくれた?」
「客室に運んでおきました。あとで、案内します」
A「私は当然レイリー様の部屋の隣よね?」
B「それは私よ!」
D「私だもん」
醜い…。レイリー様の隣は私の部屋だし。三人の部屋は客室ってさっき言ったのに、聞いてなかったの?
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