17 / 20
17.3姉妹にトドメをさそう
しおりを挟むそんなに不満なら早く帰ってほしい。
『辺境伯夫人』という肩書きは彼女たちにとってそんなにいいのだろうか?
ちがうな、レイリー様が思ってたよりもずーーーっと美丈夫だったのが大きいんだろうな。
肩書きは縁談がうちに来た時点でわかっているものだもんね。
―――手のひら返しがすごいけど。
「レイリー様、レイリー様が彼女たちにとって非常に魅力的みたいです」
「俺は辺境から出ないから、彼女たちが思っているような事にはならないぞ?彼女たち、男を自分たちのアクセサリー扱いか?」
「―――面目ないです」
直接は言えないけど、自分の姿は鏡で見たの?と思う。
レイリー様は確かに格好いいけど、私の姉妹は?釣り合ってるとは正直思えない。
姉妹…レイリー様を茶会とか夜会に連れまわして「いいでしょ?私の婚約者よ?」ってやりたいんでしょうけど、レイリー様は辺境から王都の方には絶対に行かないから(国王に殺される)、理想通りにはいかないわよ?
「私から言っても説得力がないです。かえって「あんたがレイリー様を独占したいからそんなことを言ってるんでしょ?」とか言われそうです」
―――言いそう。
「アメルさんが「レイリー様は辺境から出ない」って言う方が説得力があると思う。昔からの辺境の住人だし」
「よし、アメルに頼もう」
即答。余程さっさと帰ってほしいんだなぁ。辺境の皆様には窮屈な思いをさせているし。
そんなわけで、アメルさんが訓練中に『レイリー様は辺境から決して出ない。出るのは国王に呼ばれた時くらいのもの』と3人に言った。3人の反応がすごかったらしい。
A「え?それじゃあ婚約出来ても夜会で自慢できないじゃない」
B「そうね。しかも訓練とかきついし」
D「なんのためにここに来たの?」
ドリスの何のためにここに来たかという疑問なんか、どうにかレイリー様とラブラブになって婚約者として王都に帰るためでしょ?
王都ではあらゆる茶会、夜会に連れまわして自慢しまくり。
―――というのが答えだと私は思う。
レイリー様と婚約者になっても仕方ないとわかると、訓練が嫌だったんだろうか?そうだろうなぁ。帰ろうと駄々っ子のよう。
A「街までの道、馬にも乗れないんだから、騎士団から力自慢を3人調達してちょうだい!」
B「私達の体に触れることを許可するから、さっさと邸から街まで連れてってよ」
D「街には馬車を用意してちょうだい!キャシー」
「ドリス、悪いわね。私は辺境伯夫人よ。どうしてたかが貴女の指示に従わなきゃならないの?馬車くらい自分で手配してくださいな」
A・B・D「「「…っ」」」
最後に衝撃を与えさせてもらうわ。レイリー様には辺境伯夫人を名乗る許可貰ってるの。まだ正式には‘夫人’じゃないんだけど、3人はそんなこと知らないわよね。
138
あなたにおすすめの小説
妹なんだから助けて? お断りします
たくわん
恋愛
美しく聡明な令嬢エリーゼ。だが、母の死後に迎えられた継母マルグリットによって、彼女の人生は一変する。実母が残した財産は継母に奪われ、華やかなドレスは義姉たちに着られ、エリーゼ自身は使用人同然の扱いを受ける。そんなある日――。
学園では婚約者に冷遇されていますが、有能なので全く気になりません。〜学園でお山の大将されてても、王宮では私の方が有能ですから〜
織り子
恋愛
王都カラディナにある国立魔術学園では、満十六歳の生徒たちの社交界デビューを兼ねた盛大なパーティーが開かれていた。
侯爵令嬢タレイア・オルトランは、婚約者である第二王子アスラン・オグセリアの迎えを待つも、結局ひとりで会場へ向かうことになる。
学園では身分の差がないとはいえ、アスランが公然とタレイアを侮辱し続けてきたことで、彼女は生徒たちから冷笑と蔑視の的となっていた。しかしタレイアは、王城で政務を担ってきた聡明さと矜持を失わず、毅然と振る舞う。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
離婚したいけれど、政略結婚だから子供を残して実家に戻らないといけない。子供を手放さないようにするなら、どんな手段があるのでしょうか?
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
カーゾン侯爵令嬢のアルフィンは、多くのライバル王女公女を押し退けて、大陸一の貴公子コーンウォリス公爵キャスバルの正室となった。だがそれはキャスバルが身分の低い賢女と愛し合うための偽装結婚だった。アルフィンは離婚を決意するが、子供を残して出ていく気にはならなかった。キャスバルと賢女への嫌がらせに、子供を連れって逃げるつもりだった。だが偽装結婚には隠された理由があったのだ。
愛を騙るな
篠月珪霞
恋愛
「王妃よ、そなた一体何が不満だというのだ」
「………」
「贅を尽くした食事、ドレス、宝石、アクセサリー、部屋の調度も最高品質のもの。王妃という地位も用意した。およそ世の女性が望むものすべてを手に入れているというのに、何が不満だというのだ!」
王妃は表情を変えない。何を言っても宥めてもすかしても脅しても変わらない王妃に、苛立った王は声を荒げる。
「何とか言わぬか! 不敬だぞ!」
「……でしたら、牢に入れるなり、処罰するなりお好きに」
「い、いや、それはできぬ」
「何故? 陛下の望むままなさればよろしい」
「余は、そなたを愛しているのだ。愛するものにそのような仕打ち、到底考えられぬ」
途端、王妃の嘲る笑い声が響く。
「畜生にも劣る陛下が、愛を騙るなどおこがましいですわね」
幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。
灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。
曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。
婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。
前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。
結婚十年目の夫から「結婚契約更新書」なるものが届いた。彼は「送り間違えた」というけれど、それはそれで問題なのでは?
ぽんた
恋愛
レミ・マカリスター侯爵夫人は、夫と政略結婚をして十年目。侯爵夫人として、義父母の介護や領地経営その他もろもろを完ぺきにこなしている。そんなある日、王都に住む夫から「結婚契約更新書」なるものが届いた。義弟を通じ、夫を追求するも夫は「送り間違えた。ほんとうは金を送れというメモを送りたかった」という。レミは、心から思った。「それはそれで問題なのでは?」、と。そして、彼女の夫にたいするざまぁがはじまる。
※ハッピーエンド確約。ざまぁあり。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる