薬屋に何か文句・苦情はありますか?

satomi

文字の大きさ
28 / 37

第28話 ニクソンの元・婚約者現る

 私は色々考えながら、自分の部屋に戻ろうとした。
「私の周りはなんだか問題がいっぱいねぇ。そういう年齢なのかな?」
 そんなことを考えているとニック様の部屋から女の声が聞こえた。幻聴かしら?嫌だ、王宮の医師様に診てもらおうかしら?
「ニクソン様、ずっとお慕いしていました!こうしてお会いしたかったです」
 

はあ⁈
 

「ニック様!その方はどなたですか?」
 おそらく私の作り笑顔が怖かったのか、ニック様が怯えているように見えた。
「ニクソン様のお付き侍女の方ですか?私は隣国であるアぺンジョーサ王国の第2王女でニクソン様の政略結婚で婚約者のアリアですわ」

 そんな話聞いてないし。
「俺もこの間兄上から俺に政略結婚の話があったと聞いた。えーと、まず彼女は俺の妻のセアラだ。すでに双子の子供をもうけている」
「殿方の1度の過ちくらい大目に見るのが真の淑女というものですわ!」
 ニック様は1度ではないんですけど。多分、100度位?毎度私気絶してたし。
「とにかく、俺よりも先に国王陛下に謁見するのが普通だろう?」
「想いが馳せてしまって…」
 頬を染めれば許されるという問題ではない。国際問題じゃないの?

 アリア様がお義父様の元に行った後にニック様から聞いた。ニック様も知らなかった話で、自分が知らないうちに政略結婚をしていたが、彼女の方に問題があって破談になったという話だ。
 彼女の問題ってなんだろう?お義父様はご存じなんだろうなぁ。
 私とニック様もお義父様の元へと行くことにした。

「彼女の方に問題があって破談になったと聞いているのですが?というより、俺は自分が政略結婚で婚約していることすら知りませんでした」
「あぁ、悪いなぁ。彼女の方に問題というのはなぁ。彼女、ちょーっと性に奔放過ぎてだなぁ」
「それは王家の人間としてはアウトですね」
 バッサリと言いましたね。「殿方の浮気ぐらい」とか言うくらいですからねぇ。私は浮気も許さない。
「そんなぁ。ニクソン様の事だけを想って今まで暮らしてきたのに……」
「ということは、俺のことを想って他の男に抱かれてたという事か?それは許されないことだ。俺は浮気は許さない。まして俺と他の男を比べるなど言語同断!」
 そうでしょうね。他の男の人の中には、学習せずに気絶させ続ける人はなかなかいないと思うわ。
「そういうことだ。ニクソンもそう言っているし、だいたい破談になっている話を蒸し返すとはどうなっているんだ?」
 なんらかの意図があるんでしょうね。彼女が厄介になったとか、金銭目当てとか。調べる価値はあるかと。
「そういうわけなんで、アリア様は国にお帰り下さい」

 私は気づいた。性に奔放な彼女の服装にしてはキッチリとしていると。ハイネックだし、袖も長い。不審。
「お義父様、アリア様の身辺も調査してください。彼女、性に奔放なわりに服装がキッチリしすぎているんです。もっと胸を強調したりと方法はいくらでもあるんですよ。でもドレスが変なんです」
「セアラちゃんの主張はあっているな。確かにそうだな。ニクソンも独身の時、夜会でキワドイドレスを着た令嬢に迫られたりしていたな」
「そこまでいくと、もう娼婦とか言われませんか?」
「陰では言われていたかもなぁ」
「昔の話だからなっ、今はセアラ一筋!」
「そんなに力説しなくても安心してくださいよ、わかっていますから。あ、いけないアレスとステラの授乳時間!急いでそっちに行かなきゃ、マリーが大変!!」

「ニクソン……アレスとステラに負けたな?」
「いつものことです。いつもいい感じの所で二人が邪魔をするんですよ」

感想 0

あなたにおすすめの小説

初恋の還る路

みん
恋愛
女神によって異世界から2人の男女が召喚された。それによって、魔導師ミューの置き忘れた時間が動き出した。 初めて投稿します。メンタルが木綿豆腐以下なので、暖かい気持ちで読んでもらえるとうれしいです。 毎日更新できるように頑張ります。

「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」

透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。 そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。 最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。 仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕! ---

刺繍妻

拓海のり
恋愛
男爵令嬢メアリーは魔力も無くて、十五歳で寄り親の侯爵家に侍女見習いとして奉公に上がった。二十歳まで務めた後、同じ寄り子の子爵家に嫁に行ったが。九千字ぐらいのお話です。

【完結】帳簿係の地味令嬢、商会の不正を見抜いて王宮に見出されました。

夏灯みかん
恋愛
王都の商工会議所で働く、地味な帳簿係エミリー。 真面目に記録をつけることだけが取り柄の彼女は、同僚から軽く扱われ、雑用を押しつけられる日々を送っていた。 そんなある日――エミリーは、孤児院への配給物資の記録に、わずかな“ズレ”があることに気づく。 数量は合っている。 だが、なぜか中身の重量だけが減っている。 違和感を覚えたエミリーは、自ら倉庫へ足を運び、現物を確認する。 そこで見つけたのは、帳簿では見えない“静かな不正”だった。 しかしその矢先――不正の責任を押しつけられ、職場から追い出されそうになってしまう。 それでもエミリーは諦めない。ただ一つ、自分が積み上げてきた“記録”を信じて。 「では、正式な監査をお願いいたします」 やがてその記録は、王宮の政務監査官リオンの目に留まり―― 隠されていた不正はすべて暴かれる。 そして、彼女を軽んじていた者たちは、その代償を支払うことになる。 これは、地味で目立たなかった一人の帳簿係が、 “正しく記録した”ことで不正を暴き、王宮に見出されるまでの物語。

悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています

かきんとう
恋愛
 王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。  磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。  その中心に、私は立っていた。  ――今日、この瞬間のために。 「エレノア・フォン・リーベルト嬢」  高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。

地味に見せてる眼鏡魔道具令嬢は王子の溺愛に気付かない

asamurasaki
恋愛
一応長編、今や番外編の方が長くなりました作品『愛のない政略結婚のはずがいつからか旦那様がグイグイきてどうしていいのかわからないのですが』から派生した、ジークシルード王国の第二王子、セントバーナルと子爵令嬢、エンヴェリカ・クエスベルトの恋物語です。 スピンオフ的な作品ですが、『愛のない〜』 の本編ではヒーローがチラッと名前が出てくる程度でヒロインはまったく出てきません。 『愛のない〜』を読まなくてもこちらの作品だけでもわかる内容となっておりますが、番外編の『ジョルジュミーナの結婚』ではヒーローとヒロインがちょこっと出てきます。 そして同じく番外編の『セントバーナルの憂鬱』ではこの作品のヒーローが主役のお話です。 『愛のない〜』を読んでいらっしゃらない方はこちらをお読み頂いた後に『ジョルジュとミーナの結婚』『セントバーナルの憂鬱』を読んで頂ければ嬉しいです。 もちろん同時でも大丈夫ですが、最初こちらの短編を書く予定がありませんでしたので、ちょいネタバレ的になってますので、ネタバレは嫌だ!という方はご注意下さませ。 このお話は主にヒロインエンヴェリカ視点で進みますが、ヒーローのセントバーナル視点など他のキャラ視点も入る予定です。 表記のないものはすべてエンヴェリカ視点となります。 こちらの作品ジャンルとしては異世界恋愛となってますが、『愛の〜』ではヒロインヴァネッサや王太子妃ナターシャ、元となった乙女ゲームのヒロインメリッサは転生者でしたが、この物語のメインキャラは転生者は登場しない予定です。 この物語は魔法のある世界ですが、魔法、魔術と記載を分けておりますが、本来の意味と違い私の独自の設定とさせて頂いております。 ご了承下さいますようお願いします。 尚、只今感想欄を閉じております。 今後開けるかもしれませんが。 ですので、誤字や脱字などないよう何度も確認をしておりますが、それでも見つけてしまわれましたら申し訳ありません。 その他、ユルユルで設定ございます。 そのあたりをご理解して読んで頂けましたら大変有り難く思います。 よろしくお願い致します!

呪われた令嬢はヘルハウスに嫁ぎます。~執着王子から助けてくれた旦那様の為に頑張ります!~

屋月 トム伽
恋愛
第2殿下アーサー様に見初められたリーファ・ハリストン伯爵令嬢。 金髪碧眼の見目麗しいアーサー様だが、一方的に愛され執着するアーサー様が私には怖かった。 そんな押しの強いアーサー様との二人っきりのお茶会で、呪われたお茶が仕込まれていることに気付かずに飲んでしまう。 アーサー様を狙ったのか、私を狙ったのかわからないけど、その呪いのせいで夜が眠れなくなり、日中は目が醒めなくなってしまった。 日中に目が醒めないなら、妃になれば必要な公務も出来ないとなり、アーサー様の婚約者候補としてもなれないのに、あろうことかアーサー様は諦めず、私に側室になって欲しいと望む始末。 そして呪いは解けないままで日中は眠ってしまう私に、帰る事の出来る家はない。 そんな私にある公爵様から結婚の申し込みがきた。 アーサー様と家族から逃げ出したい私は結婚の申し出を受け、すぐに結婚相手のお邸に行く。が…まさかのヘルハウス!? …本当にここに住んでいますか!?お化けと同居なんて嫌すぎます! 序章…呪われた令嬢 第一章…ヘルハウス編 第二章…囚われ編 第三章…帰還編 第4章…後日談(ヘルハウスのエレガントな日常) ★あらすじは時々追加するかもしれません! ★小説家になろう様、カクヨム様でも投稿中

王宮の万能メイド、偏屈魔術師を餌付けする

葉山あおい
恋愛
王宮で働く勤続八年のメイド、エレナ・フォスター。仕事は完璧だが愛想がない彼女は、いつしか「鉄の女」と呼ばれ恐れられていた。 そんな彼女に下された辞令は、王宮の敷地内にありながら「魔窟」と呼ばれる『北の塔』の専属メイドになること。そこの主である宮廷魔術師団長・シルヴィス・クローデルは、稀代の天才ながら極度の人嫌い&生活能力ゼロの偏屈男だった! ゴミ屋敷と化した塔をピカピカに掃除し、栄養失調寸前の彼に絶品の手料理を振る舞うエレナ。黄金色のオムレツ、とろける煮込みハンバーグ、特製カツサンド……。美味しいご飯で餌付けされた魔術師様は、次第にエレナへの独占欲を露わにし始めて――? 意地悪な聖女や侯爵夫人のいびりも、完璧なスキルで華麗に返り討ち。平民出身のメイドが、身分差を乗り越えて幸せな花嫁になるまでの、美味しくて甘いシンデレラストーリー。