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13.断罪
「あ、シークンス皇子と結託していたのはカースター侯爵家です。証拠なら俺が集めました。二人が盛られた薬と同じ成分の薬の瓶がカースター侯爵家から発見されました」
早くない?薬の成分分析までしたの?早くない?有能が過ぎるわよ。
「ほう?カースター侯爵家も国家転覆罪だな」
そんな話をしていると、この部屋の護衛をしていたはずの人間が一人入ってきました。
「陛下、この者に見覚えが?」
「全くないな」
そんなことより、エヴァンス様!三日は目を覚まさないんじゃなかったんじゃないんですか?早くも起きちゃってるじゃないですか!
「何かしらの訓練を受けたものか?そんなに部屋の中を見られたくなかったのか?」
もう見たし、国王陛下の治療もしちゃった。
バタバタとシークンス皇子とその取り巻きがやってくる。
「陛下の意識が戻ったとか?」
「ああ、シークンス兄上とカースター侯爵家は国家転覆罪と決まった」
「はあ?お前は父上が意識を取り戻したというめでたい時に何を言っているんだ?」
「エヴァンスが集めた証拠の数々を見れば明らか。さらに、『聖女』リカの誘拐・軟禁の罪も足そうか?」
「っ、彼女は自分の意志で私の妻になると神に誓ったのですよ?」
「本当に自分の意志なのか?お前も私と同じ薬を飲む勇気はあるのか?」
「冗談はやめてよ!私はシークンス皇子とは結婚したくありません。これが私の意志です。式の際に「はい」と言ったのは、命令されたからではないでしょうか?あの時の記憶がまったくありませんから」
「喜びのあまり記憶までなくしたのか!」
どこを聞いてるのよ?自分に都合のいいところだけをトリミングしてるんじゃないわよ!
「彼女の意志に反しているのは明らかであるから、この婚姻は無効とする。シークンスは王籍剥奪の上、生涯鉱山夫として働くことを命じる。カースター侯爵家はお家取り潰しの上当主は極刑に処す」
「わ、私の家族はどうなるのでしょう?」
「平民として市井で暮らしていくといい」
当然の事ながら、今までシークンス皇子の取り巻きをしていた貴族はエヴァンス様についたが、エヴァンス様はしっかりと顔を覚えていた。なんなら名前も思い出して、そいつらに「シークンス兄上にいくら払った若しくはもらったんだ?」と言い放った。
取り巻きはそれみたことかと、それ以上の額を提示したようだが、逆にそいつらは贈収賄の罪で牢に入ることとなった。
まぁ、お金の力で結構すぐに出てこれたんだけど、社交界では後ろ指を指される事となった。
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