獣人の彼はつがいの彼女を逃がさない

たま

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この世界は

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全てが標準、平均、平凡、普通な私が
普通、平凡じゃなくなったのは2年前

この世界は元々私が居た世界とは違う。
ある日気が付いたら記憶がほぼない状態で、この世界で最も恐ろしい深魔の森の中に居た。

得体の知れない怪物に襲われている所をこの恐ろしい森に住む薬師の師匠に助けられた。この世界の常識、知識を叩き込まれ今や1人でお使いが出来るまでに成長しました。確かに成長はしたと思うが、大きくなったと言えばそうなるのか?

この世界の常識から私は考察した。
最も恐れられている深魔の森の最奥に住む師匠ってどんなに控えめにみても魔王じゃね・・・

バカな事を考えていると、あっという間に街外れの小屋裏に着いた。

この世界の常識、
魔法があります。素晴らしい! 
髪・瞳色が濃いほど魔力が豊富。髪黒、瞳黒です。最高でーす!
この国には居ないらしいけど、獣人が居るみたいです。獣人の国いつか見てみたいな。夢が広がります!

まずはお仕事、お仕事。師匠と作った薬を薬屋に卸して、買い出しして、お駄賃、何買おうかな。

もう2年、お使いには慣れたけど、街は好きじゃない。あまり覚えてないけど、全てが違う様な気がして悲しくなる。

「ずっと師匠の側に居たいな。」

?なんでだろ、今日は・・・
やけに不安になる。

とにかく、早く家に師匠の側に帰ろ。
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