獣人の彼はつがいの彼女を逃がさない

たま

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獣人族とは

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師匠に続き部屋に入り、促されハミットさんの前の椅子に座る。師匠はハミットさんの横に座ると疲れた様な顔でこちらをぼんやりみていた。するとハミットさんから唐突に質問された。

「リューネ、獣人族についてどれくらいの事を知っている?」

獣人族、多分私のいた世界にはいなかったはず。記憶が無いというより記憶がとても薄い感じだのだ。時々鮮明な映像が浮かぶ事はあるが、何かをはっきり認識することはできない。

「私が捉えられる獣人族の認識はほとんど分からないだと思います。ベルギアでも見た事はなかったので…」

「そうか…、今から獣人族について俺とブルージョアナで説明する。」

えっ?どういう事??
私今から獣人族について聞かされるの?
何で?

「えーと…、何故か聞いても?」

「お前のつがぃっ

ゴッ!凄い音がして
しっ師匠の拳がハミットさんの頬を・・・

「ジョアナ、いくら身体強化したからって俺を殴れば君の手が傷つくだろ。ちゃんと道具を使わないと。」

優しく諭す様に言っているがなんか怖い。渡している武器もやけに殺傷能力高そうだし…残念イケメンは本物の変態だ。

「すまない理由は後で説明する。とりあえず客観的に聞いてほしい。」



獣人族は色んな種類がおり、見た目は人とあまり変わらない者が殆どで、違いは例外もあるがそれぞれの種族特有の耳、尻尾があったり、目や皮膚に特徴が出ている種もある。身体能力など聴力、視力、嗅覚なども獣に近い能力を有している。魔力はあるが基本身体強化にしか使えない。ざっくりこんな認識でいいのか?

「マカミを治めている王である俺は竜人族の黒竜で魔力も力も強いから、より完璧な人型が取れる。だが見よ。瞳に特徴が出ている。」

は?

「獣人族はほとんどの者がマカミに住んでいる。人族には無いつがいと  」

「ちょっっと待ってくだしゃい。」

噛んだ…
どうしたんだじゃ無い。サラッと重大な事ぶっ込まないで下さい。私には今の発言以上に重大な事はない。これ以上の何かがあるなら怖いからもうこれ以上聞きたく無いです。切実に!
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