BLの世界で生きてた当て馬女のささやかな復讐

クラッベ

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前編



私はどこにでもいるしがないOL。名乗る程の者ではない。

突然だけど私は気が付いている。私が漫画の世界の住民だということ。この世界がBL漫画の世界であるということ。そして…


「ごめん、別れてくれないかな」


このBLの世界において、私は毎回振られる当て馬ポジションだということ。


「…どうして?」

「実は…好きな人ができたんだ」


現在、私は婚約者の彼から務めている会社の屋上に呼び出されている。それで来てみると婚約者ともう一人男の人…確か彼の部下の人だったと思う。

男の人にしては可愛らしい顔つきだった。
その人と婚約者が手をつないで待っていた。

そして先ほどの事を言われた。

まさか彼が…なんてショックは受けない。だって、なんとなくこうなることは分かっていたから。
今までだってそうだったからだ。


  
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