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姫の実力?! その7
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【黒髪姫の薔薇のお城】地下3階。
地下1階と2階の通路が入り組んだ迷路的な造りから、規則正しく部屋の並んだ整理された造りに変わる。
「はぁ……、迷路よりもこっちの方が面倒でヤンス」
傷の塞がった鼻を弄りながら悪人の一人、メルキーノはぼやく。
周囲の敵影を探る探索者のスキル《立ち上がる猫》と、一度歩いた通路を記録する《書きかけの地図》が使えるメルキーノにすれば、逃げる冒険者を追うのは細い通路が多ければ多いほど探しやすく追い詰め易い。
一つは《立ち上がる猫》は冒険者だけでなくモンスターも感知することと、モンスターの習性に起因する。
モンスターは通路よりも、扉で仕切られた部屋の中に留まりやすいという習性がある。
通路ばかりの迷路で《立ち上がる猫》を使えば、集合して動かない反応はモンスターで、活発に移動する反応が冒険者の場合が多い。
しかし、この3階のように近い位置に部屋が存在していると、モンスターが部屋から部屋に移動を繰り返すようになる。
元よりモンスターの位置を探し当てるスキルで、メルキーノの使い方が邪道。文句を言うのがお門違いなのだが、この習性の所為で《立ち上がる猫》を使っても、反応で冒険者とモンスターを見分けにくくなっていた。
既に冒険者としてのミッツもマリルもこの階にはいないので、そもそも探しても見つかるわけはないのだが、そんなことメルキーノの知るところではない。
「引籠もる剣士と欲深い僧侶は、苦手でヤンスよ。ボスを待った方が良いでヤンスかね? でもそうすると、あっしの楽しみがなくなるでヤンス……」
反応を頼りに一部屋一部屋探索するも、中から出てくるのは探している獲物ではなく冒険者タイプのモンスターばかり。
レベルが18もあるメルキーノにとって、適正レベルが5-7のモンスターなぞに遅れをとることはないが、特に挙げた2種は生存力が高い。【引籠もる剣士】は単純にHPが高く、防御力もある。【欲深い僧侶】はHPが高いだけでなく、自身のHPの回復はもちろん、仲間のモンスターのHPも回復する。
手数と機動力が高くとも戦闘スキルが少なく強力な攻撃で圧倒できない探索者では、どうしても戦闘に時間がかかってしまう。
他のメンバーとの合流も頭を過るが、そうすると一人でミッツをいびることが出来なくなる。
なので結局、楽しみのためならと面倒を選択し、一人で捜索を続けることに決めた。
8部屋目か9部屋目か、ドアを開けてモンスターと戦闘というのを繰り返していたメルキーノの前に、毛色の違うモンスターが姿を現した。
2体の【引籠もる剣士】と【怠惰な魔術師】、【欲深い僧侶】を引き連れたふた回りは大きな【引籠もる剣士】。
その背後には、宝箱も見える。
この大きな【引籠もる剣士】の正体は、言うまでもないがミッツである。
「これまた面倒そうなのと遭遇したでヤンスが、行き掛けの駄賃でヤンス」
口調とは裏腹に、喜びを隠しきれないといった笑いを浮かべ両手にダガーを構える。
それが合図となったのか、メルキーノとミッツが率いるモンスターの一団が激突。
初手を取ったのはミッツ、巨大な剣〈炎熱の重い大剣〉のリーチを活かし、横薙ぎに振り抜く。
だがそれをメルキーノは軽やかに飛び越え、空中で体を回転させて非力を補うために遠心力を乗せた一撃をミッツの頭に叩き込む。
ミッツには、剣を止めて守りに切り替える器用さはない。
しかし、メルキーノの攻撃はミッツに届かなかった。
傍から【引籠もる剣士】が飛び出し、剣でメルキーノのダガーを迎撃した。
なまくらな剣とダガーの間に火花が散る。
弾かれたメルキーノは着地をするが、じっとしている暇はない。
着地地点に炎弾――【怠惰な魔術師】が放った魔術師魔法1階位《噛み付く炎弾》が襲いかかる。
魔法による攻撃は、避けるのが難しい。
一度狙われると、魔法自体がまるで意思を持っているように追尾してくるのだ。
ましてや、メルキーノは十分な態勢でない。直撃は必須。
だがメルキーノも簡単にはやられない。対人戦の経験も豊富なメルキーノにとっては先述したようことは常識。
なので、このような場合の対処法も弁えている。
――魔法をダガーで斬り払う。
完全にダメージを無くすことは出来ないが、それでも大幅な軽減になる。
メルキーノの行動はそこで終わりではなかった。
魔法の射線を空けるために、メルキーノと【怠惰な魔術師】の間には一直線に道が拓けている。
素早いメルキーノにとって、回避しづらい攻撃を仕掛けてくる【怠惰な魔術師】は脅威になり得る。
このチャンスを見逃すような男ではなかった。
剣帯からナイフを引き抜き、投げつける。攻撃特化の【怠惰な魔術師】であれば、殺すのに十分な攻撃。
「ありえないでヤンスね……」
メルキーノは目の前で起きたことに対する感想を、素直に吐露する。
メルキーノが投げたナイフは、またもや、先ほどミッツへの攻撃を防いだ【引籠もる剣士】が身を呈して妨害していた。
「いや、そんなことないでヤンス。たまたまが続いただけでヤンスよ」
低級のモンスターの連携行動。メルキーノは信じられないものを目の当たりにしている。
特定状況下で連携に思えなくもない行動をとることはある。例えば【欲深い僧侶】が死にかけのモンスターを回復したりするようなこと。
しかしそれは、毎回ではない。逆に一切ダメージを受けてないモンスターを回復したりすることもあるので、ダンジョンのモンスターには思考能力が欠如していると云われている。
実際にそうだ。モンスター単位で簡単な命令を与えることは出来るが、状況を判断させて最適な行動を取らせるようなことは難しい。
『HPが○○%の時に○○する』や『○○%の確率で○○する』という命令の組み合わせでモンスターに命令するので、ミッツは面倒だからと『おまかせ』以外に設定していない。
では何故、このモンスター達は連携して戦っているのか。
『先輩、相手はなかなかに手強いですね。作戦はこのまま1番、防御に徹する状態で良いですか?』
ミッツの頭の中に届く、マリルの声。
そう、【自由に振る舞う夢】をマリルに使わせて、【引籠もる剣士】を直接操作させている。
なので、ダガーを撃ち落とすや、ナイフから仲間を庇うといった行動を取っていたのだ。
ミッツとマリルであれば、自分たちの判断の動けるので、連携なんてお手の物。
更に、引き連れているモンスター達への命令も、ミッツとマリルの行動と連動するような命令に変更済み。
【怠惰な魔術師】がタイミングよく魔法を放ったのも、ミッツが攻撃した時に魔法を放つような命令を与えていたからだ。
全く動かない【欲深い僧侶】は、周囲のモンスターのHPを参照して動くようにしている。回復ポットのような使い方だが、もっとも無駄がない最適な方法だと思う。感情のないモンスターだから、文句も言わないので問題もない。
『3番……。分かりました。姫様、先輩が3番だと言ってます』
ミッツからは声を送ることができないので、指を3本マリルの操作する、【引籠もる剣士】に見せる。
『分かったー。……もうちょっと待ってね。……出来た!』
姫もダンジョンコンソールの機能で音声を飛ばす。
それを聞いたミッツが、ほくそ笑む。
作戦番号3。
それは、ミッツとマリルでは相手に勝てないと判断した時に出すと決めていた作戦。
普通の冒険者にそんなことをすれば、二度と来てくれなくなるかもしれない極悪非道な行い。
神が定めたというルールを逆手に取る、謂わばチートに近い卑怯な手段。
冒険者のパーティーは最大6人。通路では2つ以上のパーティーで共闘することも可能だが、一定以下の広さの部屋では6人以上でモンスターと戦おうとしても力が出せなくなる。
――バタン!
勢いよく扉が開かれ、大量のモンスターが流れ込んでくる。
「なんでヤンスか……」
上記のルールは冒険者には適用されるが、モンスターには適用されない。
モンスターは無制限に戦闘に参加できるのだ。
「(喰らえ、強制モンスターハウス)」
モンスターの習性として部屋に溜まりやすいこともあり、時々尋常ではない数のモンスターが一部屋に集結することがある。
迂闊に飛び込むと、格下モンスター相手だとしても多勢に無勢。
冒険者にとって、非常に凶悪な天然のトラップ――モンスターハウス。
しかしミッツは、その現象を手動で作り出した。しかも、戦闘中の部屋に。
フロア中のモンスターを、ミッツが戦闘している部屋に移動させた。
これを卑怯と言わずして何と言う。
メルキーノも奮戦するが、四方八方から飛んでくる魔法。同士討ちしていることも気にせずに詰めてくるモンスター達。
十分な広さがあれば魔法以外の攻撃は躱せるだろうが、密集して押し潰してくるような攻撃は流石に避けられない。
そうなればメルキーノの運命は一つ。
「やっと1人目かー。残り5人、このまま押し潰します」
『やったね、ミッツ。次はね、X28のY15に2人一緒に居るよ』
「了解です」
大量のモンスターを引き連れたミッツは、次の獲物の待つ部屋に向かう。
モンスターで犇めき合っていたいた部屋には、メルキーノの墓石だけが取り残された。
地下1階と2階の通路が入り組んだ迷路的な造りから、規則正しく部屋の並んだ整理された造りに変わる。
「はぁ……、迷路よりもこっちの方が面倒でヤンス」
傷の塞がった鼻を弄りながら悪人の一人、メルキーノはぼやく。
周囲の敵影を探る探索者のスキル《立ち上がる猫》と、一度歩いた通路を記録する《書きかけの地図》が使えるメルキーノにすれば、逃げる冒険者を追うのは細い通路が多ければ多いほど探しやすく追い詰め易い。
一つは《立ち上がる猫》は冒険者だけでなくモンスターも感知することと、モンスターの習性に起因する。
モンスターは通路よりも、扉で仕切られた部屋の中に留まりやすいという習性がある。
通路ばかりの迷路で《立ち上がる猫》を使えば、集合して動かない反応はモンスターで、活発に移動する反応が冒険者の場合が多い。
しかし、この3階のように近い位置に部屋が存在していると、モンスターが部屋から部屋に移動を繰り返すようになる。
元よりモンスターの位置を探し当てるスキルで、メルキーノの使い方が邪道。文句を言うのがお門違いなのだが、この習性の所為で《立ち上がる猫》を使っても、反応で冒険者とモンスターを見分けにくくなっていた。
既に冒険者としてのミッツもマリルもこの階にはいないので、そもそも探しても見つかるわけはないのだが、そんなことメルキーノの知るところではない。
「引籠もる剣士と欲深い僧侶は、苦手でヤンスよ。ボスを待った方が良いでヤンスかね? でもそうすると、あっしの楽しみがなくなるでヤンス……」
反応を頼りに一部屋一部屋探索するも、中から出てくるのは探している獲物ではなく冒険者タイプのモンスターばかり。
レベルが18もあるメルキーノにとって、適正レベルが5-7のモンスターなぞに遅れをとることはないが、特に挙げた2種は生存力が高い。【引籠もる剣士】は単純にHPが高く、防御力もある。【欲深い僧侶】はHPが高いだけでなく、自身のHPの回復はもちろん、仲間のモンスターのHPも回復する。
手数と機動力が高くとも戦闘スキルが少なく強力な攻撃で圧倒できない探索者では、どうしても戦闘に時間がかかってしまう。
他のメンバーとの合流も頭を過るが、そうすると一人でミッツをいびることが出来なくなる。
なので結局、楽しみのためならと面倒を選択し、一人で捜索を続けることに決めた。
8部屋目か9部屋目か、ドアを開けてモンスターと戦闘というのを繰り返していたメルキーノの前に、毛色の違うモンスターが姿を現した。
2体の【引籠もる剣士】と【怠惰な魔術師】、【欲深い僧侶】を引き連れたふた回りは大きな【引籠もる剣士】。
その背後には、宝箱も見える。
この大きな【引籠もる剣士】の正体は、言うまでもないがミッツである。
「これまた面倒そうなのと遭遇したでヤンスが、行き掛けの駄賃でヤンス」
口調とは裏腹に、喜びを隠しきれないといった笑いを浮かべ両手にダガーを構える。
それが合図となったのか、メルキーノとミッツが率いるモンスターの一団が激突。
初手を取ったのはミッツ、巨大な剣〈炎熱の重い大剣〉のリーチを活かし、横薙ぎに振り抜く。
だがそれをメルキーノは軽やかに飛び越え、空中で体を回転させて非力を補うために遠心力を乗せた一撃をミッツの頭に叩き込む。
ミッツには、剣を止めて守りに切り替える器用さはない。
しかし、メルキーノの攻撃はミッツに届かなかった。
傍から【引籠もる剣士】が飛び出し、剣でメルキーノのダガーを迎撃した。
なまくらな剣とダガーの間に火花が散る。
弾かれたメルキーノは着地をするが、じっとしている暇はない。
着地地点に炎弾――【怠惰な魔術師】が放った魔術師魔法1階位《噛み付く炎弾》が襲いかかる。
魔法による攻撃は、避けるのが難しい。
一度狙われると、魔法自体がまるで意思を持っているように追尾してくるのだ。
ましてや、メルキーノは十分な態勢でない。直撃は必須。
だがメルキーノも簡単にはやられない。対人戦の経験も豊富なメルキーノにとっては先述したようことは常識。
なので、このような場合の対処法も弁えている。
――魔法をダガーで斬り払う。
完全にダメージを無くすことは出来ないが、それでも大幅な軽減になる。
メルキーノの行動はそこで終わりではなかった。
魔法の射線を空けるために、メルキーノと【怠惰な魔術師】の間には一直線に道が拓けている。
素早いメルキーノにとって、回避しづらい攻撃を仕掛けてくる【怠惰な魔術師】は脅威になり得る。
このチャンスを見逃すような男ではなかった。
剣帯からナイフを引き抜き、投げつける。攻撃特化の【怠惰な魔術師】であれば、殺すのに十分な攻撃。
「ありえないでヤンスね……」
メルキーノは目の前で起きたことに対する感想を、素直に吐露する。
メルキーノが投げたナイフは、またもや、先ほどミッツへの攻撃を防いだ【引籠もる剣士】が身を呈して妨害していた。
「いや、そんなことないでヤンス。たまたまが続いただけでヤンスよ」
低級のモンスターの連携行動。メルキーノは信じられないものを目の当たりにしている。
特定状況下で連携に思えなくもない行動をとることはある。例えば【欲深い僧侶】が死にかけのモンスターを回復したりするようなこと。
しかしそれは、毎回ではない。逆に一切ダメージを受けてないモンスターを回復したりすることもあるので、ダンジョンのモンスターには思考能力が欠如していると云われている。
実際にそうだ。モンスター単位で簡単な命令を与えることは出来るが、状況を判断させて最適な行動を取らせるようなことは難しい。
『HPが○○%の時に○○する』や『○○%の確率で○○する』という命令の組み合わせでモンスターに命令するので、ミッツは面倒だからと『おまかせ』以外に設定していない。
では何故、このモンスター達は連携して戦っているのか。
『先輩、相手はなかなかに手強いですね。作戦はこのまま1番、防御に徹する状態で良いですか?』
ミッツの頭の中に届く、マリルの声。
そう、【自由に振る舞う夢】をマリルに使わせて、【引籠もる剣士】を直接操作させている。
なので、ダガーを撃ち落とすや、ナイフから仲間を庇うといった行動を取っていたのだ。
ミッツとマリルであれば、自分たちの判断の動けるので、連携なんてお手の物。
更に、引き連れているモンスター達への命令も、ミッツとマリルの行動と連動するような命令に変更済み。
【怠惰な魔術師】がタイミングよく魔法を放ったのも、ミッツが攻撃した時に魔法を放つような命令を与えていたからだ。
全く動かない【欲深い僧侶】は、周囲のモンスターのHPを参照して動くようにしている。回復ポットのような使い方だが、もっとも無駄がない最適な方法だと思う。感情のないモンスターだから、文句も言わないので問題もない。
『3番……。分かりました。姫様、先輩が3番だと言ってます』
ミッツからは声を送ることができないので、指を3本マリルの操作する、【引籠もる剣士】に見せる。
『分かったー。……もうちょっと待ってね。……出来た!』
姫もダンジョンコンソールの機能で音声を飛ばす。
それを聞いたミッツが、ほくそ笑む。
作戦番号3。
それは、ミッツとマリルでは相手に勝てないと判断した時に出すと決めていた作戦。
普通の冒険者にそんなことをすれば、二度と来てくれなくなるかもしれない極悪非道な行い。
神が定めたというルールを逆手に取る、謂わばチートに近い卑怯な手段。
冒険者のパーティーは最大6人。通路では2つ以上のパーティーで共闘することも可能だが、一定以下の広さの部屋では6人以上でモンスターと戦おうとしても力が出せなくなる。
――バタン!
勢いよく扉が開かれ、大量のモンスターが流れ込んでくる。
「なんでヤンスか……」
上記のルールは冒険者には適用されるが、モンスターには適用されない。
モンスターは無制限に戦闘に参加できるのだ。
「(喰らえ、強制モンスターハウス)」
モンスターの習性として部屋に溜まりやすいこともあり、時々尋常ではない数のモンスターが一部屋に集結することがある。
迂闊に飛び込むと、格下モンスター相手だとしても多勢に無勢。
冒険者にとって、非常に凶悪な天然のトラップ――モンスターハウス。
しかしミッツは、その現象を手動で作り出した。しかも、戦闘中の部屋に。
フロア中のモンスターを、ミッツが戦闘している部屋に移動させた。
これを卑怯と言わずして何と言う。
メルキーノも奮戦するが、四方八方から飛んでくる魔法。同士討ちしていることも気にせずに詰めてくるモンスター達。
十分な広さがあれば魔法以外の攻撃は躱せるだろうが、密集して押し潰してくるような攻撃は流石に避けられない。
そうなればメルキーノの運命は一つ。
「やっと1人目かー。残り5人、このまま押し潰します」
『やったね、ミッツ。次はね、X28のY15に2人一緒に居るよ』
「了解です」
大量のモンスターを引き連れたミッツは、次の獲物の待つ部屋に向かう。
モンスターで犇めき合っていたいた部屋には、メルキーノの墓石だけが取り残された。
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