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会長を中心に世界が回る16
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放課後、
佐城とは別で1人でいる家墨を見つけた北義の理性は切れた。
「よお。カスミ」
「キタギ…?」
いつもと違う雰囲気の北義に気づいた家墨は眉を寄せる。身構えるが、あっというまに腕をとられて担がれた。
「う、わ、」
「大人しくしてねえと落ちるぞ」
脅されても家墨はひとまず暴れてみるが、がっちり掴まれていて落ちる気配もない。
なんなんだと思いながらも、家墨は別に北義を怖がってもいなければ警戒する相手だとも思っていないので、多いに不服だが大人しく連れてかれることにした。
その一部始終を見てるだけしかなかった家墨の親衛隊員は気を失いそうになった。
2人の姿が見えなくなってから慌てて隊長へと連絡をする。
見回りで委員が1人もいない風紀室へと家墨を連れ込んだ北義。ドアには内鍵をかける。
ソファーに家墨の身体をおろし、逃げないように押さえ付ける。
「おいっ」
「カスミィ。俺はけっこう頑張ったんだぜ?」
「は?」
「きーみじかい俺が健気に誘ってただろ?」
「…なにを言ってる?」
頭おかしくなったのか?という目で北義を見る家墨。
「なのによお。なんだあれ。俺を嫉妬で狂わせたいわけ?」
「………ちゃんと話せ。じゃなきゃ意味わからんぞ」
「あ?いいんだよ、わかんなくて。身体のほうに教えてやるから」
そう言って北義はすばやく家墨の両手をまとめて本人の頭の上で押さえつける。
そして家墨のシャツを脱がしにかかった。
「おい、キタ…ん?!んん…」
なにするのかと問おうとした家墨の口が塞がれる。
北義に口づけられた。
塞ぐ目的だった北義だが、夢中になって貪る。
「…はっ、……てめえ……、ふざけんじゃねえぞ」
北義の行動は嫌がらせだと考えた家墨は腹を立て睨む。
「……ふざけてねえよ」
北義は、静かに低く唸る。
「お前を俺のもんにしてやる」
「あ?」
「泣こうが喚こうが、サジョウからぶんどる。……本気だ」
家墨の首に顔を寄せる北義。
「待て!確認させろ。それは……、好意か?」
「…ああ、お前が欲しくてたまらねえ。俺のもんになれよ、カスミ」
「は、こんなふうに無理矢理にか?それじゃあこの前の奴と同じじゃねえか」
「………わかってんだよ。これじゃあダメだってな。それでも他の奴のもんになるくらいなら、どんなことしても手に入れてえくらい、好きで好きでしょうがねえんだ。狂いそうだ。もう狂ってるのかもなぁ」
どんなことをしてでもと言って、ここまでしたのに、北義の声はだんだん弱々しくなっていく。
わかっているのだ。無理矢理自分のものにしたって、心が手に入らなければ虚しいだけだ。
家墨は、北義から好意を抱かれていたなんて全く気づいてなかったので驚きつつ、密着している身体から北義の熱を感じていた。
もとから体温が高いのか、興奮しているから高いのか。
密着しているものの、すでに拘束する力はなくなっている。諦めだしたのか。
家墨はでかくて重いその身体を抱きしめる。
「んなに欲しいなら、やってもいいぜ?」
「……カスミ?」
「熱いなあ、お前。…俺の側にずっといるってんなら、いいぞ」
「…本気か?」
「あ?なんだよ。反応薄いな。さっきまでのは嘘かよ」
突然の事に驚いた北義の身体が家墨から少し離れた。ので、家墨のほうからくっつく。
「んなわけあるか!俺の想いは深けえんだよ。俺よりそっちだ。俺のことからかってんじゃねえだろうな。いきなり突然惚れたとかじゃねえだろ」
「…まあな。だが、こうやって触れ合ってるのは悪くねえよ。だから、欲しいならやる」
気分が良さそうに家墨は目を細めた。
北義はそんな家墨を凝視しながら真意を考える。からかっているのか。しかし目の前に美味しそうなのがぶらさがってて我慢ができるわけもなく。
「………………もらう。くれ」
「おー」
軽い返事が嘘くさい。が、もう返さない。北義はらしくなく、震える手で家墨の頬を覆うように触れる。
家墨は、惚れてる側ではないが、でかいのが手に入ったと、力をこめて抱きついてみる。力をこめても潰れないどころかびくともしないことに満足する。
北義は信じられない気持ちだが、歓喜する気持ちが溢れ心から震える。
佐城とは別で1人でいる家墨を見つけた北義の理性は切れた。
「よお。カスミ」
「キタギ…?」
いつもと違う雰囲気の北義に気づいた家墨は眉を寄せる。身構えるが、あっというまに腕をとられて担がれた。
「う、わ、」
「大人しくしてねえと落ちるぞ」
脅されても家墨はひとまず暴れてみるが、がっちり掴まれていて落ちる気配もない。
なんなんだと思いながらも、家墨は別に北義を怖がってもいなければ警戒する相手だとも思っていないので、多いに不服だが大人しく連れてかれることにした。
その一部始終を見てるだけしかなかった家墨の親衛隊員は気を失いそうになった。
2人の姿が見えなくなってから慌てて隊長へと連絡をする。
見回りで委員が1人もいない風紀室へと家墨を連れ込んだ北義。ドアには内鍵をかける。
ソファーに家墨の身体をおろし、逃げないように押さえ付ける。
「おいっ」
「カスミィ。俺はけっこう頑張ったんだぜ?」
「は?」
「きーみじかい俺が健気に誘ってただろ?」
「…なにを言ってる?」
頭おかしくなったのか?という目で北義を見る家墨。
「なのによお。なんだあれ。俺を嫉妬で狂わせたいわけ?」
「………ちゃんと話せ。じゃなきゃ意味わからんぞ」
「あ?いいんだよ、わかんなくて。身体のほうに教えてやるから」
そう言って北義はすばやく家墨の両手をまとめて本人の頭の上で押さえつける。
そして家墨のシャツを脱がしにかかった。
「おい、キタ…ん?!んん…」
なにするのかと問おうとした家墨の口が塞がれる。
北義に口づけられた。
塞ぐ目的だった北義だが、夢中になって貪る。
「…はっ、……てめえ……、ふざけんじゃねえぞ」
北義の行動は嫌がらせだと考えた家墨は腹を立て睨む。
「……ふざけてねえよ」
北義は、静かに低く唸る。
「お前を俺のもんにしてやる」
「あ?」
「泣こうが喚こうが、サジョウからぶんどる。……本気だ」
家墨の首に顔を寄せる北義。
「待て!確認させろ。それは……、好意か?」
「…ああ、お前が欲しくてたまらねえ。俺のもんになれよ、カスミ」
「は、こんなふうに無理矢理にか?それじゃあこの前の奴と同じじゃねえか」
「………わかってんだよ。これじゃあダメだってな。それでも他の奴のもんになるくらいなら、どんなことしても手に入れてえくらい、好きで好きでしょうがねえんだ。狂いそうだ。もう狂ってるのかもなぁ」
どんなことをしてでもと言って、ここまでしたのに、北義の声はだんだん弱々しくなっていく。
わかっているのだ。無理矢理自分のものにしたって、心が手に入らなければ虚しいだけだ。
家墨は、北義から好意を抱かれていたなんて全く気づいてなかったので驚きつつ、密着している身体から北義の熱を感じていた。
もとから体温が高いのか、興奮しているから高いのか。
密着しているものの、すでに拘束する力はなくなっている。諦めだしたのか。
家墨はでかくて重いその身体を抱きしめる。
「んなに欲しいなら、やってもいいぜ?」
「……カスミ?」
「熱いなあ、お前。…俺の側にずっといるってんなら、いいぞ」
「…本気か?」
「あ?なんだよ。反応薄いな。さっきまでのは嘘かよ」
突然の事に驚いた北義の身体が家墨から少し離れた。ので、家墨のほうからくっつく。
「んなわけあるか!俺の想いは深けえんだよ。俺よりそっちだ。俺のことからかってんじゃねえだろうな。いきなり突然惚れたとかじゃねえだろ」
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