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番外編④
創生神の裁き
最初は虫。次は小動物。草食動物に、肉食獣。海のプランクトンや魚、植物。
様々なものに転生し、死んでは生まれた。
僕の意識は僕のまま。
神の力はその度に削ぎ落とされ、魂は擦り切れた。
痛みも死も、消えることなく魂の記憶に刻み込まれた 。
虫になって、人間に踏みつぶされた時に、ああ、これは僕のしたことだと自覚した。
それからも何度も何度も転生を繰り返し、色々な世界を巡った。
世界は一つではなく千も万もあった。
創生神の作りだした世界で人間が支配する世界もあれば魔物が支配する世界もあった。
獣人が覇権を握っていたり、精霊が統べる世界もあった。
虫が進化する世界も、海が世界を覆い、海に適応した生物が進化する世界もあった。
魔法がある世界も、ない世界も。
そして僕は初めて人間に生まれ落ちた。
地球という世界で日本人の男として。
宵闇の神の加護の色、黒髪黒目だらけのこの国。
最初は嫌悪の気持ちがあったが、赤ん坊から幼児になるまでの間で消えた。
両親はそこそこいいところに勤める会社員で不自由なく育てられた。
今までの記憶は消えずに育った。
しかし、両親が愛情をこめて育てたおかげか、この地球の日本人として平均的な子供としての性格に収まっていた。
神としての記憶は何かの妄想かもしれないと思い始めていた。
「真昼」
背の高い、モデルかと思うほど顔のいい幼馴染が声をかけてきた。
僕の姿を映すと、切れ長の涼しげな眼が細く和らぐ。
「星河」
この世界に生まれてもう、20年。
僕は大学生になっていた。
隣の家に住む星河とはずっと一緒の学校だった。幼稚舎から大学までの一貫校だったからかもしれないが。
「相談があるんだけれど」
星河がそう切り出してきた。
「なに?」
「実はさ、ゲームを作りたいんだ」
「ああ。星河はゲーム好きだったな」
「真昼も好きだろう?」
ちょっと拗ねたように言う星河に僕はくすくすと笑った。
「ああ。好きだよ。でも、ゲームにもいろいろあるじゃないか? どんなのが作りたいんだ?」
「シミュレーションがいい」
「ああ。そうか。わかった。布面積の少ない女の子のゲームが作りたいと……」
「違う! 違うぞ!」
「パズルゲームとかノベルゲームのようなカンタンなものから作っていこうか? それともゲームシステムの方が作りたい?」
「うーん。俺はゲーム会社に就職したいから実績作りにしたいんだ。どちらかというとプロジェクトリーダーのような仕事がしたい」
星河はゲーム会社に就職したいのか?
「就職目指すなら今年のうちに作らないと。もう来年には就職活動に入るじゃないか?」
「そうなんだよな。だから……」
星河の僕を見る目がおねだりをする犬の目だ。
「わかった。一緒に頑張ろう」
そうして作ったゲームは思いのほか大変で。
それでも、そういったインディーズのゲームを売る即売会に参加して、そこそこに売れたりして、楽しい時間を過ごした。
ゲーム会社に二人で就活をして、幸運にも同じ会社に受かった。
大手のゲーム会社で、就職して半年は研修で色々な部署に回されて、最終的に所属が決まった。
新しいタイプのゲームを作る部署だった。星河も一緒なのは幸いだった。
コンシューマーから携帯ゲームへの転換期で、携帯からスマートフォンに変わる頃にはゲーム機も淘汰されてインターネットに繋ぐことが前提となったものに変わっていった。
そして、なぜか僕たちのチームは乙女ゲームの担当になった。
様々なものに転生し、死んでは生まれた。
僕の意識は僕のまま。
神の力はその度に削ぎ落とされ、魂は擦り切れた。
痛みも死も、消えることなく魂の記憶に刻み込まれた 。
虫になって、人間に踏みつぶされた時に、ああ、これは僕のしたことだと自覚した。
それからも何度も何度も転生を繰り返し、色々な世界を巡った。
世界は一つではなく千も万もあった。
創生神の作りだした世界で人間が支配する世界もあれば魔物が支配する世界もあった。
獣人が覇権を握っていたり、精霊が統べる世界もあった。
虫が進化する世界も、海が世界を覆い、海に適応した生物が進化する世界もあった。
魔法がある世界も、ない世界も。
そして僕は初めて人間に生まれ落ちた。
地球という世界で日本人の男として。
宵闇の神の加護の色、黒髪黒目だらけのこの国。
最初は嫌悪の気持ちがあったが、赤ん坊から幼児になるまでの間で消えた。
両親はそこそこいいところに勤める会社員で不自由なく育てられた。
今までの記憶は消えずに育った。
しかし、両親が愛情をこめて育てたおかげか、この地球の日本人として平均的な子供としての性格に収まっていた。
神としての記憶は何かの妄想かもしれないと思い始めていた。
「真昼」
背の高い、モデルかと思うほど顔のいい幼馴染が声をかけてきた。
僕の姿を映すと、切れ長の涼しげな眼が細く和らぐ。
「星河」
この世界に生まれてもう、20年。
僕は大学生になっていた。
隣の家に住む星河とはずっと一緒の学校だった。幼稚舎から大学までの一貫校だったからかもしれないが。
「相談があるんだけれど」
星河がそう切り出してきた。
「なに?」
「実はさ、ゲームを作りたいんだ」
「ああ。星河はゲーム好きだったな」
「真昼も好きだろう?」
ちょっと拗ねたように言う星河に僕はくすくすと笑った。
「ああ。好きだよ。でも、ゲームにもいろいろあるじゃないか? どんなのが作りたいんだ?」
「シミュレーションがいい」
「ああ。そうか。わかった。布面積の少ない女の子のゲームが作りたいと……」
「違う! 違うぞ!」
「パズルゲームとかノベルゲームのようなカンタンなものから作っていこうか? それともゲームシステムの方が作りたい?」
「うーん。俺はゲーム会社に就職したいから実績作りにしたいんだ。どちらかというとプロジェクトリーダーのような仕事がしたい」
星河はゲーム会社に就職したいのか?
「就職目指すなら今年のうちに作らないと。もう来年には就職活動に入るじゃないか?」
「そうなんだよな。だから……」
星河の僕を見る目がおねだりをする犬の目だ。
「わかった。一緒に頑張ろう」
そうして作ったゲームは思いのほか大変で。
それでも、そういったインディーズのゲームを売る即売会に参加して、そこそこに売れたりして、楽しい時間を過ごした。
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新しいタイプのゲームを作る部署だった。星河も一緒なのは幸いだった。
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そして、なぜか僕たちのチームは乙女ゲームの担当になった。
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(名義を統合しこちらに移動することになりました)